エクスタシードリブン
本日は高円寺にあるユリ・ゲラーの工房っぽい店の写真からスタートです。
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このあいだ行ったリアル脱出ゲームの楽しさに触発されて、『謎検』に申し込んだ。
申し込みと同時に問題集も買えるお得そうなセットがあったので、そちらで注文することにした。
計算してみたらしっかり定価分を支払っていましたが…。試験を受けるなんてかなり久々の体験でちょっと楽しみだ。
思い返せば学生のころに定期的にあったテストも、特別嫌いじゃなくむしろ好きなほうだったかもしれない。ただ、点数に一喜一憂するというよりも解いている時間そのものというか、それこそ謎解きを楽しむのと同じ感覚だった気がする。数学でいえば解法を思いついた瞬間のエクスタシーがすべてで、最終的に空欄へ書き込んだ数字の正誤にはあんまり興味がなかった。
なので、答案が返されたあと恒例の「お前数学何点だった〜!?」みたいな会話では、「えと…70くらいだった気がする…」みたいな曖昧な返ししかできずうまく乗り切れなかったな…と変な味のする思い出が残っている。
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かと言って、間違えた問題を復習したりしないわけではないんだけど、その動機はあくまで「解けたときのエクスタシーを感じたい」という内向きなもので、「点数を上げたい」とかではなかった。
ああ、自分はずっと“こう”だな…と思う。客観的に計測できるような目標に向かって研鑽することがあまり得意じゃない。“気乗り”することばかりに注力していて、結果的になんとか目標に到達しているパターンが多い。
この生き方をずっとやれていればよいのかもしれないけど、そうもいかない場面があるっぽい。今更自分の性質を変えるよりも、取り組むべき事柄をいかに自分の好きなジャンルのゲームにすり替えて、自分をだまくらかすかに注力するのがよいのかもしれない。幻冬舎から「エクスタシードリブン」という本を出そうかな。
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「こちらは、文字感に中黒を挟むことでよりわがままさを強調するレトリック手法ですね」
スキをしてくれるとたまに韻を踏みます。