音の羅列

オツカレサマデシタ。

配信アプリの中

賑やかな劇が終わる

僕は、一通りの作業を終えて、配信アプリから去った。
楽しい笑い声と響く素敵な演技の残響は、まだ耳の中に残っている

夜の時間、寝る時間
現実へ戻り

僕はお腹が痛くなり、トイレへと向かう

トイレの中、なんとなく
再び、配信アプリを開く

推し声をきいた

やっぱり、推し声はいいな。
いつ聞いても、僕の心をくみ取ってくれる。

憂鬱感が襲ってくる
配信アプリを閉じ、メニュー画面に戻る

ふと、youtubeを何気なく開く
ポプテピピックのダイジェスト版のような動画が上がっていたので
それを見た。
ちょうど好きな声優だった。
M-1のパロディ的なストーリー構成が、バラエティ番組さながらに進んでいく

僕は動画を閉じた。
youtubeを閉じる直前、その好きな声優さんのキャラ特集が組まれた動画がタイムラインに入るのを、片目に見た

サムネイルだけクリックし、何となく眺める

ふと僕は
レクイエムを聞きたくなった

モーツァルトではない、ドボルザークのほう

クラシックさながらのコンサート音源を聞きたいわけじゃなかったただ、たんだんとした作曲ソフトのピアノ音源を聞きたかった

便はあまり出ない

ただお腹がいたいだけ。

一人

音の羅列を聞いた

頭がぼうっとする

その羅列は、何となく

僕の心情をつかみ取っていたような気がした