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【声劇台本】曇り傷は晴れない


「死ぬように曇った傷は、いまだに晴れることはない」

帝国軍兵士のセイジは、平和維持のための仕事や、クリーチャー討伐任務を
恋人のセンナと共にこなしていた

ラップトップソリューターズ外伝
セイジの終わりと始まりのお話です

15分
展開や雰囲気を崩さない程度のアドリブ、語尾変更ならOK
男1:女1(兼ね役有)または男1:女2



キャラクター

・セイジ

帝国軍所属の兵士
クールな印象
軍の中でも剣の扱いに長けている
センナとは恋人同士

センナ

帝国軍所属の兵士
セイジのサポート的な立ち位置。
剣を使う
暖かい時間を大切にする、愛情深い性格
セイジの恋人


レスター

クリーチャー退治をしている少女
おてんばでアホの子属性あり
記憶を無くしている
色んな銃を使う

ヒデじい様の声劇台本置き場にもあります

シナリオ本文

セイジ:死ぬように曇(くも)った傷は、未だに晴れる事はない
 
0:
 
0:森にて、セイジとセンナは狼型のクリーチャー「ウルファン」の相手をしていた 
 
センナ:セイジ!後ろ!
 
セイジ:分かっている!
 
0:センナの指示に従い、セイジは後ろから来ていたクリーチャーを斬った
 
センナ:お疲れさま
 
セイジ:ありがとう、助かった
 
センナ:いつものことじゃない
 
センナ:昨日の模擬訓練でも、セイジ殆ど成績が良かったし、たまに私が要らないんじゃないかって思うくらい
 
セイジ:お前が居ないと、さっきの場面ではクリーチャーにやられていた
 
セイジ:命を失っていた危険性もある
 
センナ:大袈裟だよ。さ、本部へ戻ろ?
 
セイジ:……ああ
 
0:―――場面転換 帝国軍 本部
 
センナ:よし、報告終わり
 
セイジ:今日はすんなりといったな
 
センナ:前はもっと、苦戦していたもの。言葉が柔らかくて良かった~。
 
セイジ:上の顔もうかがうのも、面倒なものだな
 
センナ:ちょっと不機嫌にさせたらお説教。でも、結果良ければすべてよし
 
セイジ:それが帝国兵だ
 
センナ:さっき別部隊と話してたんだけど、帝都から北に行った所に、クリーチャーの巣があったみたい。
 
センナ:討伐も終わって、今日も治安は保たれてると
 
セイジ:ただ、今までのようには行かなくなるかもしれん……外部の政策がそろそろ始まる頃合いだろう
 
センナ:外部?
 
セイジ:伝達事項でまわってこなかったか?
 
センナ:あー。見てなかったかも
 
セイジ:それこそ説教ものだな
 
センナ:えへへ……そうだね……で、政策っていうのは?
 
セイジ:クリーチャーの数が年々増えている。多少の変化だが、形状の違うゴーレムや攻撃パタ―ンに変化が見られたウルファンの目撃報告もあった
 
センナ:クリーチャーも日々、進化してるのよね
 
センナ:それこそ、えっと……確か、『上位種』だっけ?
 
セイジ:まだ確認はされていないものの、クリーチャーを束ねる、上位種達。そういった存在がいると、帝国は予測している
 
センナ:それが出てきたら……帝国軍だけで広い地域をカバーするのは難しくなってくる
 
セイジ:ゆえん、国中の傭兵なり退治屋なりに依頼することを考えている、ということだ
 
センナ:時代の変化はスピーディ。追いつけるように頑張らないとね
 
センナ:…あ…それをいったら、機械人を思い出した
 
セイジ:独立型機械人か……まだ試運転状態ときいた
 
センナ:そうそう。それを使って優秀な人材がこの世からいなくならないようにするためだって。すごいよね~。機械の時代じゃない
 
セイジ:兵士の仕事も、なくなると?
 
センナ:でもさ。どんなクリーチャーでも、そのおかげで居なくなったらいいと思わない?
 
セイジ:それはそれで、暇になりそうだ
 
センナ:そう。暇になる。時間ができていくよね
 
セイジ:……時間
 
センナ:そう、こういう時間
 
センナ:仕事の合間の何気ない会話や、どうでもいい雑談とかさ
 
セイジ:……
 
センナ:最初であったころ、覚えてる?
 
セイジ:ああ……今にも人を殺してしまいそうな表情だったな
 
センナ:そんなにはっきり言わなくても……
 
セイジ:冗談だ
 
センナ:でも、セイジの言う通りだよ
 
セイジ:……
 
センナ:帝国軍に入った頃、本当に、最初はそうだった。両親を殺したクリーチャーなんか全部消えてしまえばいいって
 
センナ:そう、それしか考えてなかったのに……セイジと戦うようになってから、少しずつ……貴方といる時間が……恋しくなった
 
センナ:だから今、この時間がとても愛おしくて……仕方がないんです
 
セイジ:………そ、そうか
 
センナ:そういえばセイジ、この前何か、買ってなかった?
 
セイジ:ああ……これ、似合うかと思って、買ってきた
 
0:そう言ってセイジは、小さな箱を取り出す。
 
セイジ:開けてみてくれ
 
センナ:えっ……。わぁ、綺麗な石……アクセサリーなのね! どこで買ってきたの?
 
セイジ:最近できたアクセサリー屋だ。どうにも、特定の時期にしか取れない鉱石で出来ているらしい
 
センナ:……セイジの分は?
 
セイジ:俺の分……? ああ、おにぎりのことか。梅干しだ、今日は。本当は昆布にしたい気分だったが、前から決めていたのでな
 
センナ:いやいや、そっちじゃなくて……!
 
セイジ:……分かってる。…まぁ、色は違うが……一応、俺は、青い鉱石のほう……を
 
センナ:……
 
セイジ:そ、そんなにまじまじと見るなって
 
センナ:……うん、似合ってる。素敵だよ、セイジ
 
セイジ:……ありがとう
 
センナ:……でも、ね
 
セイジ:?
 
センナ:物が全てじゃないからさ。……セイジの笑顔だって、宝物
 
セイジ:センナ……
 
センナ:セイジの顔を見るとね、心の中に曇ってたものが、ぱぁっと晴れていくの
 
セイジ:そんな明るい人間じゃない
 
センナ:ううん、関係ない。セイジだから、私は晴れていられる
 
センナ:だから、その……ずっと……この先も
 
0:―――と、そこでサイレンが鳴る
 
センナ:サイレン…!?
 
0:しばらく鳴ったあと、本部内にアナウンスが流れる
 
緊急アナウンス:「本部内にて、敵による攻撃が発生。各ブロックの兵士はただちに出動せよ  
 
センナ:ど、どういうこと?
 
セイジ:……とにかく行こう
 
0:―――場面転換 帝都本部 第一ブロック 
 
0:目然には、何者かに斬られ、血を流して倒れている兵士たちが居た
 
センナ:っ、他の兵士が……っ
 
セイジ:一体、誰が……クリーチャーか?
 
センナ:セイジ! 前!
 
セイジ:っ! ……機械人!?
 
センナ:……目の色がおかしい……?まるで、クリーチャーみたいな……
 
 
 
セイジ:暴走したのか……?っ!
 
0:―――機械人は二人を見つけると襲い掛かってきた
 
セイジ:やらせない! 「蓮制斬(れんせいざん)」!
 
センナ:まだ居るわ……! 「スケイルラージ」! はぁっ!
 
0:―――セイジとセンナは機械人たちを倒していく
 
セイジ:くそ……囲まれたか
 
センナ:でも、ここで終わらないよ!
 
セイジ:ああ!
 
センナ:二連(にれん)……
 
セイジ:抜突(ばっとつ)!
 
0:―――二人がそれぞれ前方の、機械人たちを突き刺す
 
センナ:ここから回ってっ!
 
セイジ:一気に仕留める! 回旋斬(かいせんざん)!
 
0:二人が、互いの位置を入れ替えるように、同時に回転斬りを放った
 
セイジ:これで……全部か?
 
センナ:……っあ
 
セイジ:……センナ?
 
0:―――セイジが振り返ると、額に紋章のようなものがかかれた機械人が、センナを撃ち抜いていた
 
センナ:しま……った
 
セイジ:貴様……っ!
 
セイジ:……「アタッカーリベル」!
 
セイジ:……はぁあああっ!!
 
0:セイジは剣を握り、機械人にめがけて技を放つ
 
セイジ:まだ…っ! 「スティンガー」!
 
セイジ:クソ…クソッタレがぁっ!!!
 
0:―――セイジは機械人の頭を強く突き刺し、機械人はそのまま倒れて壊れる
 
0:セイジに見える範囲の機械人は、居なくなった
 
セイジ:はぁ……はぁ……。っ! セ……センナ!
 
センナ:あは……は
 
セイジ:出血が……! くそ、止まれ、止まれ!! 止まってくれ!!!
 
センナ:……いいよ、もう、いい
 
セイジ:……っ……駄目だ……駄目だ……センナ!
 
センナ:……帝国軍に入った時から、仏頂面だけど、ずっとまっすぐで
 
センナ:変わらないね、セイジは
 
セイジ:………辞めろ、……辞めろ
 
センナ:そんなセイジと……一緒に背中向けあって…、怖い思いもしたけど…楽しかった……
 
センナ:…それで…私……ずっと言えないことがあってね……
 
セイジ:……頼むから……もう……喋るな……
 
センナ:……セイジ……愛してる……
 
0:―――センナが笑顔を向けた後、彼女の瞳から、光が消え、体から力が失せた
 
セイジ:あ……あぁ……ああああ……あああっ!!!!
 
0:
 
セイジ:その後、機械人たちは群れをなし、野から放たれた猛獣のように、外へと出ていった。幸い、住民の被害はなかったらしい
 
セイジ:この異常事態の後始末が終わった後、幹部たちに説明を求めたが、何も答えてくれない
 
セイジ:それから俺は、帝国軍を辞め、毎日、むさぼるように、クリーチャーをひたすら、倒していた
 
0:―――数ヶ月後
 
0:―――場面転換。暗くそびえたつ岩場にて。青い石のアクセサリーを握るセイジがそこにいた
 
0:目然には数体の猿型クリーチャー「モランキー」がいる
 
セイジ:…猿型のクリーチャー…モランキーか
 
セイジ:冥(みょう)の糧となれ……
 
セイジ:……冥禍 楼円葬(めいか ろうえんそう)
 
0:―――黒い霧を生成し、モランキー達の目然に放った後、剣で切り抜いていく
 
セイジ:……駄目だ。何も。何も晴れない
 
セイジ:曇(くも)った”傷”は、どんなクリーチャーを倒しても、晴れることはない
 
セイジ:なら、あの機械人共を倒せば終わるのか?
 
セイジ:この痛みは……センナを奪った”機械”を壊せば、なくなるのか……?
 
0:すると、向こうから見知らぬ少女が、銃をたずさえてやってくる
 
レスター:あれ~? この辺りに居たモランキーが居なくなってる?
 
セイジ:…誰だお前は?
 
レスター:む!? ならあたしも「誰だお前は」!
 
セイジ:質問に質問で返すな
 
レスター:残念それは通用しませ~ん! なぜならこのモランキークエストはあたしが先に受けていたからで~す! ……たぶん!
 
セイジ:俺は、邪魔だったものを潰していただけだ
 
レスター:え? 何その「壁があったら壊して進む」的スタイル
 
セイジ:口の絶えない奴だ
 
レスター:……ということは……あんたも、クリーチャー退治?
 
セイジ:……さぁ? そういう仕事はしていた事はあるがな
 
レスター:仕事をしていた……なんだか訳ありって感じ?
 
セイジ:だったらなんだ
 
レスター:ん!? ちょーっと待って! あれ!
 
セイジ:……あいつは、大型のモランキーか。毛並みが違う……通常の大型よりは、狂暴なタイプが
 
レスター:へぇ、詳しいじゃん
 
セイジ:詳しくなれる場所にいた
 
レスター:なるほど……じゃあ、言う事なしってことで!
 
レスター:この拳銃ちゃんでけん制! 「チャイルショット」!
 
0:レスターの銃撃に、モランキーは少しひるんだ
 
レスター:そしてひるんだところに、スナイパーちゃんを! 一発! かますぅ~!
 
レスター:名付けて、「デストスナイピング」! てやーっ!
 
0:モランキーは腕を撃たれるが、凄まじい勢いで襲い掛かってくる
 
レスター:わぁぁぁっ! こっわ! ちょっとそんな暴れるタイプでなんですかぁ!?
 
セイジ:どけ
 
レスター:ちょ! 
 
セイジ:邪魔だ
 
レスター:先に攻撃したのあたしなんですけどぉ~!?
 
セイジ:黒殺流奥義(こくさつりゅうおうぎ)
 
セイジ:黒(くろ)に裂かれろ
 
セイジ:暴虐(ぼうぎゃく)を欲を破き、その名を永久(えいきゅう)の冥王へ返還せん
 
セイジ:「黒魔 死煉突(こくま しれんとつ」!
 
0:セイジは剣を黒く染め上げ、モランキーを刺す。相手は悲鳴を上げ、倒れた
 
セイジ:……他愛もない
 
レスター:へぇ! すっごい剣術ね~……ふーんふーんふーん、なるへっそ……ありかも
 
セイジ:なんだその顔は
 
レスター:ちょうど、人が欲しかったのよね~
 
セイジ:人?
 
レスター:良かったら一緒に、退治屋やらない?
 
セイジ:……見ず知らずの分からん奴を誘うと?
 
レスター:いやぁ~死活問題でさ~
 
レスター:家賃払ってるけど、なかなか1人だとクエストの許容量がなさすぎて……危ないんだよね~
 
セイジ:知るか
 
レスター:お願い!そこをなんとか! あんぱんあげるから!
 
セイジ:うるさい
 
レスター:どうせ行くところないんでしょ!? そんな顔してる!
 
セイジ:……っ(腹の音が鳴る)
 
レスター:ほれ、見たことか~。腹の音なってるじゃないのさ~
 
セイジ:……飯に困っているのは、事実だ
 
レスター:なら、交渉成立。そうときまれば、あたしについてきなさ~い!
 
レスター:いざ、アジトへゆかーん!
 
0:―――場面転換。レスターのアジト。二階建ての建物内。
 
セイジ:……(あんぱんを食べるセイジ)
 
レスター:どう? あんぱん美味しい?
 
セイジ:……おにぎりのほうがいい
 
レスター:おーにーぎーりーぃ!? レスターさんショッキィィィング!
 
セイジ:……でも、腹になった。礼を言う
 
レスター:むぅ、どういたしまして
 
セイジ:お前は、ずっとクリーチャー退治をやってるのか?
 
レスター:うーん……小さい頃からやってたかは分からないけど
 
セイジ:どういうことだ?
 
レスター:……覚えてないの、色々
 
セイジ:…それは
 
レスター:うん……気が付いたら、街にぽつんといてさ。んで、持ってたのは、自分の名前とこの拳銃ちゃん達だけ……。それで出来ることを探したら、ちょっとこわーい人と知り合いになり、クリーチャー退治って仕事があるから、やってみるぜって感じで……今に至る
 
セイジ:……そうか
 
レスター:あんたもなんか放浪としてたよね。普通じゃないのは、このレスターちゃんにはお見通しよ
 
セイジ:……晴れないんだよ
 
レスター:えっ?
 
セイジ:ずっとちらつくんだ。曇りの傷が
 
セイジ:その雲の中を、迷いっぱなしだ。いくらクリーチャーを倒しても、晴れない
 
レスター:……
 
0:レスターは、セイジが力強く手を握っているのを片目に見た
 
レスター:……迷うか。あたしも、おんなじ。
 
レスター:でも……迷ってるってことは進んでいるってことだから、どこかにたどり着く
 
レスター:今は、クリーチャー退治をやってて何となく充実感を感じるし、きっとそうやって何かをしていたら、何かにたどり着くのよ! きっと
 
セイジ:とにかく歩けばたどり着くと?
 
レスター:そゆこと!
 
セイジ:単純だな……
 
レスター:悩むときこそシンプルにってね! あ、ていうか、あんた名前は?
 
セイジ:セイジだ
 
レスター:じゃあ、セイジ!宜しく! って名前といえば……そろそろ決めないとね~
 
セイジ:何の?
 
レスター:退治屋の名前。二人で本格的にやるわけだから、まずそこから
 
セイジ:名前などなんでもいいだろう
 
レスター:はぁ!? あんた名前の重要さ、わかってなさすぎ! あんこ抜かれたいの!?
 
セイジ:知らん。だいたい帝国軍も、いちいち部隊名に名前などつけやしない
 
レスター:テイコク? 
 
セイジ:まぁ、隠す意味もないな。俺のいたところだ
 
レスター:はぁーん、だからあんなに強いのか……
 
セイジ:それで、名前の候補はあるのか?
 
レスター:うん、えっとね~。「ラフトフ退治屋」と、「ラプトプ兄弟」と…
 
セイジ:……待て
 
レスター:え?
 
セイジ:ロクなものがない
 
レスター:えぇぇー
 
セイジ:それに、そのラフトフとはなんだ?
 
レスター:あー。えっと、あたしの怖い知り合いから聞いた話でねぇ、ある地域で、数十年前くらいに、「ラフとトフ」っていう二人のつよーいクリーチャー退治屋がいたらしいのよ。今は行方不明なのか、死んじゃったのかわからないけど
 
セイジ:なるほど、そこから取ったと。しかし、それでもネーミングセンスが壊滅的だ
 
レスター:はぁ!? じゃあどういうのがいいのよ!
 
セイジ:……ソリューターズ、とかどうだ? 
 
レスター:ソリューターズ……悪くないわね…そしたら、ラフ……ラプ…ラップ……あ
 
レスター:ラップトップソリューターズ、とかどう?
 
セイジ:……悪くはないな
 
レスター:よし! じゃあこれで決まり!
 
セイジ:で?
 
レスター:え?
 
セイジ:これからどうするんだ
 
レスター:切り替えはや。……まぁとりあえず、街の人から依頼もらって、こなしていくかぁ
 
セイジ:……依頼か。帝国とは大違いだ
 
レスター:ありゃ? 古巣が恋しい?
 
セイジ:全然
 
セイジ:……クリーチャーを倒していたら、古巣のことなどを考えなくてすむ
 
レスター:そっか…。じゃあさてさて、では……あっ……ドウガンさんにお金払わなきゃ
 
セイジ:ドウガン?
 
レスター:さっき言ってたこわーい知り合い。……でも、今月分は稼いだから追い出されないはず!
 
セイジ:……早速解散の予感がしてきた
 
レスター:こら! そんなこというもんじゃありませーん!
 
レスター:とにかく! ここからがラップトップソリューターズ伝説のはじまりよ~!
 
0:
 
セイジ:(こうして、俺はこの女と、ラップトップソリューターズ……クリーチャーの退治屋を一緒に始めることとなった)
 
セイジ:(……未だに、センナの死を……彼女の目から光が消え、雲に覆われた瞬間を、まだ覚えている)
 
セイジ:(その曇(くも)り傷が、晴れるかはわからない)
 
セイジ:(でも今は……これでいいのかもしれないな)
 
 
 
 

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