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詩ポエム

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ふと書いた文章というか詩というかポエムというか、まぁ文章なんですけど ざっくりというと詩集です
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#小説

月を見上げる

月を見上げる

満月を見た
奴は俺を笑ってるのか

笑ってたらなんだというのか
光ってるだけじゃないか

光りは神々しいもので
全身を癒してくれる

癒しは夜にもってこいで
己のふところが癒される

受容された月の光
受け流している俺の否定論

その感情の果てにあるのは
月を見上げる、俺の空虚

尊い君

尊い君

尊い君

愛を示したい、この気持ち

でも君は既に尊い存在で

お花畑には僕ひとり

最初から居ないことなんて、分かっていた

尊い君は、尊い君じゃなくて

僕はそれを、声から感じ取ることしか、できなくて

だから僕は

声の君しか、分からない

君がどんなふうに、どんな性格なのか

僕はそこから、感じ取れない

でも、それでいいさ

君の声で、僕は満足

お花畑は、それで満たされる