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音楽は生活に紐づいていた

無職になってから、サブスクの類を可能な限り解約した。

大学時代音楽を聴くのに使っていたApple Musicを、ふと気が向いて久しぶりに使い始めた。

使い始めた途端に画面が私仕様に切り替わって、かつて聴いていたアーティストやお気に入りのアルバムが目に入ってきた。

懐かしいなと思いながら試しに一曲再生してみると、イントロの数秒だけで当時の情景が浮かび上がって「うわ〜〜〜」ってなった。

楽しい思い出もあれば、苦い思い出もあって。

あらゆる記憶が、当時は音楽と結びついていたことを思い出す。

そう思うと、ここ数年はほぼ空白になってしまった。

たまに無性に聴きたくなって YouTubeでSUPER BEAVERを聴いたり、SnowManを好きになってアルバムを聴いたりはしたけれど、あの頃みたいに生活と音楽がリンクしているとは言い難い。


「つらかったときに励まされた」

というような明確なものだけでなく、あの頃通っていた街の景色、季節ごとの空気、会っていた人など、日常のなんてことない瞬間に音楽は紐づくと思う。


音楽がこんなにも日々を豊かにしてくれていたことに、ようやく気づくことができた。

もう一度、音楽を生活に取り戻そうと思う。

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