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初めてのトレイルランニングで完走した話「The 4100D マウンテントレイル in 野沢温泉」

初めてトレイルランニングの大会に参加してきたので、その感想を残しておきます。

トレイルランニングとは陸上で走る行儀ですが、通常のマラソンとは違い、砂や土、林道や山道などのいろいろな地形を走るコースになっているのが特徴です。

今回僕が初めて参加したのは、The 4100D Mountain Trail
In NOZAWA-ONSENという大会でした。

参加のきっかけ

参加のきっかけは知人からのお誘いです。2025年にサハラマラソンへの出場することを話したところ「サハラマラソンの練習としてトレランは相性が良く、その中でも暑い環境、かつリタイアしやすい大会」ということで紹介されました。

今回のThe 4100D Mountain Trail In NOZAWA-ONSENはエントリー時に走るコースによって距離を65km, 37km, 14kmの3つから選べます。

スタート地点から3つの山を回るコースになっていて、 コースごとに毎回スタート地点に帰ってくるので、例えば65kmのコースでも、14km, 37kmで帰ってくれば体と相談してそこでリタイアもしやすいコース設計です。

装備品

とはいえ、僕はトレランに関しては全くの初心者なので0からの準備となりました。
まずは大会に出場するので必要な必須携行品というものがあるので、それを購入していきます。

ランニングバック

軽量なバッグで、体にフィットするために走っていて揺れたりなどが気にならなかったり、ドリンクや補給食をさっと出すのにとても便利です。
さらに、熊鈴やレインウェアなどの携行品を入れておくのに必須アイテムです。

トレイルランニングシューズ

足場が悪いトレイルコースを走るのに必須です。足の負担が軽減されるのはもちろん、滑り止めで踏ん張れるので安心して下り坂を駆け下りることができます。

キャップ

汗を止めてくれたり、熱中症の予防に必須です。

レインウェア

突然の雨で、体温を維持するために使います。
GORE−TEXなどのものもありますが、費用がかかるので、ワークマン製のものがコスパがとても良くおすすめです。

補給食

1時間に200kcalを消費すると言われます。エネルギー不足になるとハンガーノックとなり足が止まってしまうと危険なので、時間をみて定期的に補給していきます。

汗として出た水分を補給するためには真水といっしょに電解質を取る必要があります。

スマホケース

雨でスマホが使えなくなる前に使用しました。

Apple Watch

心拍数測定のためにApple Watchを使用しました。できればGarminなどのGPSデータや地図データなども取れるスポーツユースのものが良さそうな気もしています。

熊鈴

山といえば、くまが出没するリスクがあります。対策しておいて困ることはないでしょう。

練習

道具を準備したら、次は体作りです。

いつもは近所の川沿いをだいたい5から10キロ位を週に2日ぐらい走るようにしました。トレランは起伏が多いコースになるので体力の消耗も激しく、まずはロードを10km走れるくらいが山に入れる目安と言われています。

そして、山の距離の目安としてロードの2倍で考えると良いらしいです。
つまり、山で10km走ることを想定するには平地のロードを5kmくらい、というイメージになります。

とはいえ実際に山を走らないと何もできないので、神奈川の丹沢のコースを走りました。

大倉登山道から塔ノ岳までを走るコースで、だいたい往復13km程度です。

登山は経験があったのですが、走るのは初めての体験ではなかったので、初めての良い体験になりました。
いつもの平地を走るのとは違って、上り下り、また足場が不安定な状況を駆け降りるということがとても大変でしたし、 翌日は筋肉痛がすごかったです。


けれど、ここで走ったおかげで、体が慣れたとともに、実際に本番の大会へ向けてのイメージができました。

会場までのアクセス

野沢温泉までは東京からは新幹線で飯山まで行きます。そこから野沢温泉へのバスが出ているので、それを使います。

野沢温泉村にはコンビニしかなく、 大会当日のご飯とありきることを予想されるので、事前に買っておくことを お勧め。
僕は前日の午後に飯山駅付近のスーパーを見ましたが、おにぎりなどは割と売り切れていました。

当日の様子

毎年暑いということで、有名な野沢トレイルランですが、 2024年は天気が雨となりで涼しかったです。

朝7時にスタートして、最初は街中を走ります。 林道からの声援を受けるということが初めての体験だったのでとても良かったです。
日頃の練習では1人で走っているので、人から応援されながら走るのはほぼ初めてで、とても嬉しいものでした。

町を1周すると山道に入ります。 上り坂なので走るのはなかなか厳しく、歩くのが精一杯です。

特に最初のトレイルランニングということで、途中で足が止まってしまったりすることは避けたく、安全に追われることが何よりも優先です。
今回はあくまでも山に対して自分の体がどの程度順応できるかを試すということが目的だったので、無理はしないと言うことを大事にしました。

Apple Watchを装着して、 心拍数と体感を調べながらペースを調整していきます。僕の場合は160億過ぎた位が心地よくて、180になると息があがってしまいます。
それを掴んだので、心拍数を保てるように走る速度を調整しながら登っていきます。

途中からは、一本道でだいぶ勾配が急な上り坂となります。ここでかなり息が切れそうになってしまったので、無理しない、特に上りは焦らないことを大事に適宜休憩を挟みながら登っていきました。

最初のエイドに付いたくらいで雲行きが怪しくなり、徐々に雨が降ってきました。それに伴い徐々に気温が低くなってきます。

エイドを超えるとはじめての下り。
野沢温泉村を見下ろしながら下るルートはとても気持ちよかったです。

下り切ると1週目が終わります。タイムを見ると、10時位だったので、 思ったよりもハイペースでした。

無理しないということで1周目でのリタイアも覚悟しての大会でしたが、行けるところまで行こうと2周目に突入。
2周目は石段が続く登り坂です。体もだいぶあったまってきましたし、最初の上りよりも楽だったので、割とペース良く上ることができました。
気温も雨のおかげでかなり低くなっていたのも救いになりました。



そして、2周目はエイドなく、下りです。
このころは雨がだいぶひどくなっていて、泥んこ状態です。 足場は悪く滑ります。
何回も尻餅をついたし、 途中は走ることはおろか滑って歩くこともできないというエリアもあり、そこではすべり台のように斜面を尻から滑り降りるという場面もありました。

そして2周目を走り終えて時間は14時位。
不思議と体に余裕があったので、これはもう行けるところまで行こうと決めて3周目に突入。

ところが、3周目が1番きつかったです。
既に気温はだいぶ低くなっており、 霧も出始めました。 低体温症との戦いも始まり、 足を止めたりペースを落とすと体が冷えてきてしまいます。
しかし疲れてきているので、ペースを維持するのも大変。

適宜補給を行い、エネルギーを切らさないように調整します。レインウェアや、持ってきた装備品に救われました。

道中のアップダウンがかなりあり、 登り終わったと思ったら、次に登り坂が控えている、 下りに差し掛かったと思ったら、また登るなど メンタルがやられます。

しかしそれをなんとか超えて3回目のエイド。この辺で、日がかなり落ちかかってきています。
日が暮れてから走るのは嫌だったので、休憩もそこそこに下り行きます。
ところが疲労も重なり、日が落ちてしまいました。 ここでヘッドライトを点灯。

雨もだいぶひどくなっていて、あたりは霧です。 暗いことに加えて天候も悪く、視界が非常に悪い。1メートル先の様子が見えず、コース上のライトを頼りに走り続けます。

ロードはそれでもよいですが、さらにトレイルコースが待っています。
暗闇で辺りが見えない中、 足場も悪く雨を降っている。おまけに霧と言う最悪なコンディション。しかし止まったら寒さで体が震えてきますので、とにかく歩きを止めないと言うことを意識して何とか下山しました。

最後のトレイルを超えて、麓の街の近くに出ると、もう足が動かないので、とぼとぼ歩きながら、それでもなんとか力を振り絞って歩きながらのゴール。

結果

無事完走しました。

タイムとしては14時間50分ということで、かなり後ろのほうのゴールにはなりましたが、気合と根性で走りきることができました。 とても良い経験になりました。

学び

今回の大会では学ぶことがとても多かったです。

まずは、心拍数のコントロール。 自分のペースを掴むことができました。
また、走るときの下りの走り方の走行についても、YouTubeを見ながら学んだり、塔ノ岳で練習したことをその場で活かして、コツを掴むことができました。

さらに補給の大事さも伸びました。 時間を決めて、ジェルをとってカロリーを取ることやしっかり塩分をとって水分を取ること、この辺で体のコンディション維持しました。

また、次の練習をへて最後はサラハにつなげたいと思います。

改めて応援もお待ちしています!


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