胃がきりきりする

思っていた1日と違った。
全力で楽しい1日じゃなかった。

なんでこうも落ち込んでいるのか。
車を少し擦った。車はレンタカーで、結果的にお金はかからなかったしそんなに落ち込む必要は無いはずだ。
でもこんなに胃がキリキリするのはなぜだろう。

車の運転で、擦ったのは免許を取ってから初めてのことだ。
8月ぶりの運転で、ぎこちなく、いつも以上に注意散漫になっていたかもしれない。
元々苦手だった駐車は、いつになく苦手に感じた。
でも運転がうまくいかなかったことだけが私をこんなに落ち込ませているわけではなさそうだ。

彼がレンタカーをとって家の近くまで迎えに来てくれた。
すごく楽しみにしていた日。

割と序盤で私は車を擦った。
(ここからは私の勝手な理想と照らし合わせるので、望みすぎだと苛立つ方もいるだろう。しかし私は正直な本音を漏らさせていただく。どうかお手柔らかに。)

彼のリアクションは、私の落ち込みを吹き飛ばしてくれなかった。
擦ったことに対して、正直ものすごくショックを受けてしまった。自分でや擦っただけなのに。多分理由は、この日を楽しみにしすぎていたから。

笑い飛ばして「ま!大丈夫!忘れよ!はははは!」と全く気にしていない素振りで一声かけて欲しかった。
でも「こいつやらかしたな…」という顔に見えた。苦笑いしていた。
それが私にさらにショックを与えた。
「もっと気の利いたこと言ってくれーい!」と心の中では思った。

私は彼のことが好きだ。
だから彼には私のことを好きでいてほしいし、幻滅されたく無い。
だから、若干苦笑いの顔を見て「やっちまったー。」とかなりショックを受けてしまった。
それまでも私はおっちょこちょいをする節があったし、ちょっとわがままをいってみちゃうこともあったし、大雑把な節もあったし、細かいことは気にするな精神で彼と接していた。
それが実際に車の傷となって、現実でやらかしてしまった私に、
彼はさぞかしドン引きしたのでは無いかという不安が私を襲ったのですよ。
そして同時に、こういう時に笑い飛ばしてくれる人であって欲しかったと、ショックを受けてしまったのですよ。(勝手な話ですよね。わかってます。)
でもとにかくショックだったんですよ。

帰り際も車の鍵を車のシートの下に落としちゃってたし、私が案内した道は一方通行を逆走しちゃってたし、急ブレーキを踏んじゃったし、「こんなはずじゃなかった」そんな気持ちが大きかった。
楽しみにしすぎて、今日という日に期待しすぎていたせいもあるかもしれない。

もちろん彼は怒ったりもしませんし、不機嫌になることもありませんし、彼なりに私を励まそうとしてくれましたし、その後そのことを引きずってなんていませんでした。
ただ私は引きずっていました。
「修理のお金高いのかな」「彼にがっかりされちゃったかな」
そんなことを考えていました。だから彼との会話もぎこちなくなってしまった。

そんな引きずっている私を、もっと全力で励まして欲しかったのです。
ワガママも甚だしいのですが、もっともっと全力で励まして欲しかった。
将来もっとやばいことが起こった時、この人は私の心を支える最強の味方になってくれるのだろうか。なってくれないんじゃ無いか。
彼は私のことが好きじゃ無いのか。

レンタカーを擦ったことで、色々考えてしまった。
彼は好きだけど、ものやお店が何も無い世界に行ったら私は彼とうまくやっていけるのだろうか。

私は彼に期待をしすぎてしまって、勝手にショックを受けて、勝手に落ち込んでいるだけだ。
なんてアホなんだろう。

早いところ、彼には私に夢中になってほしい。


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