天国かきみの中か

わたしが見つめる先のきみは
どこか遠くを見てる気がした。
白昼夢。夢心地だった。
地に足がつくはずもなくふわふわと浮かんでる。
宙ぶらりん
揺られているわたしはきみの言葉など
ひとつも聞こえなかった。
手足に力が入らなくなる
夢に堕ちていくのがわかった。

頭の中で流れる曲 オルゴール。
大好きだったもの 全てが今、
蘇ってピンクに染っていた。まさに夢だった。
わたあめになった頭の中をいちごみるくで溶かした
全て流れ落ちていった。
滴る液体はきみの足元にも届いていたみたいだった

こっちを見て。ずっと見てて。
1人にしないって言ったのに ごめんね。
きみのあたたかい体温はわたしの手を温める
はずもなかった。
忘れたくない温もりはただひたすらに
わたしを引き留めた。
抱かれた体は溶けたように委ねるしかなかった。