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仕事で英語を使いたい人のための自主トレメニュー② やらないこと編

前回の投稿で紹介した通り、このシリーズでは、以下にあてはまる方のために英語の自主トレメニューを提案します。
1️⃣自分の仕事や専門分野で、外国人と会話や意見交換をできるようになりたい。
2️⃣仕事や家事との両立が必要で学習時間が限られている
3️⃣海外に出る機会が無いけれど、外国人に伝わる英語を習得したい。

今回は、「やらないこと編」です。それでは、やらないことを3つ紹介していきましょう。


単語に分解しない

課題を分解し小さいタスクに落とし込んで解決する”Divide and concur”(分割して統治せよ)の考え方は、有効な問題解決手法の一つです。しかし、語学学習にはこの考え方をおすすめしません。
一つ一つの言葉の意味は、全体の文脈の中で決まります。このため、「この話全体の中で、この文の意味はどうか。」「この文の中で、この単語はどういう使われ方をしているか」というように、「全体を俯瞰してから部分を見る」という思考のクセをつけていくのが有効です。これとは逆に、文を単語レベルに分解して学習すると、英語らしい表現や言い回しが身につきません。英文はフレーズを丸ごと覚えて、フレーズ毎の意味をざっくり把握するのが良いでしょう。

辞書を引かない

限られた学習時間を有効に活用するには、学習時間を可能な限り「スピーキング」「ライティング」「会話」などのアウトプットの訓練に割くべきです。このため、辞書を引くような無言の作業に費やす時間は圧縮しましょう。3つ方法を紹介します。

AI翻訳を活用する

DeepLなどの翻訳サイトを利用しましょう。DeepLには誤訳が含まれているなどの批判もありますが、一瞬で大量に一般的な訳語を吐き出してくれるメリットの方を享受しましょう。

スマホやタブレットのタップ翻訳を利用する

例えばiPhoneでは、分からない英単語を長押しして“調べる“をタップすると、内蔵辞書が日本語を表示してくれます。

日英対訳が付いている教材を選ぶ

はじめから、日本語訳が付いている教材を選ぶのも時短につながります。英語を見て分からなければ、直ちに日本語を確認してください。

学校の授業では、「分からない単語は、まず辞書を引いて複数の意味からどれが適切か考えましょう」といった指導を受けたことがあるかもしれません。けれど、どの意味が適切かなんて考えている時間がもったいないし、自分で考えた答えは間違っていることが多いです。(少なくとも私はそうでした。)分からなければ、AI翻訳、タップ翻訳、日英対訳教材で、とりあえずの答えを短時間で確認しましょう。英文に触れる量と頻度が増えれば、段々ニュアンスが掴めるようになってくるはずです。

完璧を目指さない

英語はコミュニケーションです。つまり、実践の場では、話し掛ける相手がいて、相手と一緒に相互理解を作り上げていけるんです。もし、あなたが完璧に話せなくても、相手や周りの人がきっと助け舟を出してくれます。それを信頼して、どんどん話していきましょう。相手の言っていることが分からなければ“Can you repeat again?”と言えばOKです。絵やジェスチャーで言いたいことを表現するのも素敵です。完璧を目指す代わりに、出川哲郎のイングリッシュを目指しましょう。


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