【日記】2024年2月
20240213
暗い池を覗き込むと、これまでにこの池に沈めた幾人もの顔が浮かび上がる、はずもなく。どっぷりと水を湛えた深い池が、ただ純然とそこにあるだけだった。池の外周を、重たい脚を引きずり、よたよたと走る。細い水の流れに渡された小さな橋にも、よく手入れのされた草木が佇む花壇にも、池を眺める向きに誂われたベンチにも、当然のごとく誰の姿も見えないのだった。
20240225
「2020年11月23日(月)14時55分 TSUTAYA八戸ニュータウン店」
メルカリで買った本に、6年半も前のレシートが1枚挟まっていた。八戸からはるばる東京まで運ばれてきた『死にたい夜にかぎって』は、なかなか格別だった。
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