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マーチャオ退職から今に至るまで②

前回の記事では職業訓練校に入校する直前までのことを記事にした。

今回は職業訓練校での生活といった中身のことを書いていくことにする。ただ訓練内容に関してはコンピュータ関連の話に終始してしまうため興味が無ければ読み飛ばしても良いかもしれない。

なるべく知識が無くとも通じることを意識はするけれど苦手意識の強い人には読む気すら起きないだろうからそうゆう人は2020年内はただ勉強していたと理解してくれれば十分だ。


組込みシステム技術科の中途退校率

前回の記事に俺の通った組込みシステム技術科の中途退校率について触れて毎年約50%というかなりの割合ということまでは書いた。

学費が高いわけでもないし行政機関による運営なのでコンプライアンスも尊守されているのに何故か?

それは年齢制限とプログラミング言語の敷居の高さが関係している。

まず俺の通っていた組込みシステム技術科は若年者を中心に訓練することを前提に考えられていて35歳以下でないと入校できない規則となっている。訓練には年齢制限ギリギリの人もいたし高校を卒業したばかりの人もいた。

俺みたいなアラサーの訓練生は何かしらの前職を経て職業訓練校に通うケースがほとんどでハッキリ言ってしまえば後が無いのでなんとしても就職しようとするのだが、高校を出たばかりの人の場合はアルバイトで目先の食い扶持には困らないしなんならそっちに精を出す方が遊ぶ金が手に入ったりするものだから学業が疎かになってしまうのだ。

実際に俺が入校した直後はクラス内での年齢は真ん中あたりだったのだが若い人が次々と中途退校してしまい年明けには下から数えた方が早い立場になってしまった。


次にプログラミング言語の敷居の高さなのだが訓練内容とも話がリンクするので見出しを分けて丁寧に述べようと思う。


組込みシステム技術科の訓練内容

※先にも書いたがコンピュータやプログラミングといった言葉に苦手意識がある人はとりあえず訓練内容が難しくて訓練を辞めちゃう人が多いんだなと理解して次の見出しまで飛んでもらって構わない。


組込みシステムと技術科と聞いてどんな内容か即座に答えられる人は稀有だろう。なのでまず大枠を表現するとコンピュータのハードウェアとソフトウェアを連動させる技術科目と言ったところだ。

ハードウェアを扱うということは電圧や抵抗なんかの基礎も内容に含まれる。入校してから最初の週で終えるとそこから一ヶ月はLEDやスイッチのような電子部品を使った電子回路の製作が続く。

それが一段落するとソフトウェアの分野に移るのだがC言語やJAVA言語へ入る前に2進数とアセンブリ言語を学習するのだが、ここから難解な内容になっていく。

まずコンピュータにはオンとオフの二通りの命令を下すことができる。とどのつまり0あるいは1の信号である。この信号が二つなった場合を考えるとこの4パターンとなる。

00

01

10

11

これが3つなら8パターン、4つなら16パターン、5つなら32パターンとなり、まさしく2進数の世界を理解しなければならない。ではコンピュータに命令を下すのにわざわざ01001101といった命令を膨大な数に渡って入力できるのか?というとそれは現実的ではない。

そこで人間の手で入力を可能にするべく生まれたのがアセンブリ言語と呼ばれるもの。ただこの言語もコンピュータへの命令を単語に置き換えただけのようなものでそこに文法を加えてより人間の言語に近づけようとして生まれたのがC言語やJAVA言語なのだ。


人間の言語に近づけたといってもコンピュータの世界はかなりシビアなもので、例えば変数xに10を代入したいとすると、

x = 10;

といった記述になるのだが、

x = 10:

と記述すると途端にエラーになってしまったり { を使う部分と [ を使う部分も厳密に分けられていたりとプログラミング言語の作法を身に着けるのに難儀した。コンピュータというのは誰が相手であっても忖度せずに結果を出力するものだから容赦が無い。

麻雀で言えば点数申告や点棒の払い方にミスがあればその度に突き返されるようなものだろうか?

一時が万事そんな調子だから俺が辛うじてコードと呼べるものを記述することができたのは年明けまで掛かってしまった。


訓練期間はこういった内容のほかに各種ハードウェア機器の取り扱いも含まれるし個人作品を製作しなければいけなかったり、技能照査という卒業試験の対策に就職活動をも全部を1年間で納めることに挫折してしまうケースも多く中途退校率の高さの要因となっている。


前職マーチャオからの就職活動

俺が就職活動を本格的に開始したのは去年の12月あたりからなのだが履歴書と職務経歴書の内容には困ってしまった。本走や営業時間といった麻雀業界がこれからクリアしなければならないグレーな部分をどうするか?


「前職での麻雀は千点が○○○ペリカの一発赤裏は○○○ペリカでした!いやー!負けが込んだ月は大変でしたー!」


こんなの落とされるに決まっている。

白紙だらけの履歴書に頭を抱えた末に捻り出した答えはとにかく仕事や将来への熱意を書いたり面接では明るく元気に働きます!といったことをアピールしてみることにした。

お粗末な方針も大概ではあるが面接3社目にして採用を得られたのだから終わり良ければ総て良し。勝てば官軍なのだ。


就活中は正直なところ俺なんかを正社員で雇う会社なんてあるのか?俺が経営者なら自分なんて採用しねーぞ?と思っていたが案ずるより生むが易しという言葉にもあるように行動してみることで道が開けることもあるものだ。


パワハラ問題がクローズアップされる現代でも職場や上司によっては平気で人格や人生を否定する言葉を飛ばしてくるし俺も実際に言われ続けたから退職するに至った。厳しい現実を突きつけるみたいで心苦しいのだがパワハラ的な発言が出る環境や上司は現代社会でこれだけクローズアップされても収まらないのだから見捨てるべきだろう。

いつか相手が変わってくれるといった人頼みの希望に縋るより自分の行動にに懸ければ可能性はいくらでも広げていけるのだから。


これからのこと

人生における下り坂を経験してそれが良いことなのか悪いことなのか?答えはわからない。ただこれだけは自信を持って言える。


「下り坂こそ味方が分かる」


人間というのは昇り調子の時には周囲がチヤホヤして優しくしてくれるものだ。だが下り坂に差し掛かれば昨日の友は今日の敵となる世界に豹変する。そこでおよそ人間とは思えぬ本性を見せたヤツもいる。

そんな時に自分を見捨てずに同じ態度で接してくれた人がいたのもまた事実として存在していて、こういった人物との交流は人生を通じてを大切にするべきだ。


コロナの影響や財布事情からそういった人に会う機会を設けられなかったが、これから少しずつ交流を復活させてお互い楽しい時間を増やして人生を豊かにするのが恩返しかなー?と思う。


そしてこれは俺なりの基準なんだけど人生なんて焼肉でも食いながらギャーギャー騒いでれば良くね?という感覚がある。もうちょっとは意識を高めた方が良いんだろうけど危機感みたいなものが湧かないから仕方がない。


ということで当面は初任給からの焼肉を目指して人生初の正社員をこなしていきます

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