末っ子のお弁当

我が家のお弁当ライフは去年の長男入学から始まった。

長男はブロッコリーこそ嫌いだが基本残さずなんでも食べてくれる。
夜多めに作ってお弁当に回すスタイルだが気に入ったおかずがあると夜食べる分をセーブしてお弁当に入れたがる。

一つだけルールがある。
お弁当箱を出さなかったら翌日の弁当は私は作らない。

何度かその逆鱗に触れ、白飯とミニトマトというなんともシュールな弁当を持っていったことがある。

今年度から末っ子の弁当も始まった。
作ってみてわかったが1人分作る弁当とはかなり勝手が違う様に感じた。

まず圧倒的に作る時間が早まった。三男の部活のことを考えると2時間早くなった。
そして週7部活があるので基本毎日弁当だ。
末っ子はかなりの便秘体質なのでバランスよく……って考えると難しいので野菜を6種類は入れるという目標をたてた。

とにかく朝は眠い。手間も極力かけたくない。
夜作っておけるおかずは茹でたり作っておいたり、セルフ冷食を作ったり。
自分なりにペースは掴んでは来たがゆっくり寝れる朝がないというプレッシャーが1番きつかったりする。

そこで数ヶ月前から旦那に「月イチでいいから弁当作って欲しい」と打診してきた。
大変さも理解して欲しい。
朝が得意ではないので夜のおかず作りなら…と言われた。
違う違う、そうじゃない。
確かにおかず考えるのも苦痛だがたまにはゆっくり寝たい。
目覚まし時計に起こされない日が欲しいって言ってるの。
日曜だけでもコンビニ買い食いでもいいじゃんって言っても首を縦に振ることはしなかった。

先日、私の体調が悪くなり翌日の弁当を旦那が作る流れになった。末っ子1人分。
なんだかんだ気合十分な旦那。真ん中も巻き込んでお弁当を作った。
朝話を聞くと寝ずに作ったらしく、気合いたっぶりなチャーハン弁当が出来上がっていた。

しかしこの末っ子、食に関してかなりワガママなのだ。
好き嫌いこそないものの、食べたいものを食べたい量しか食べない。気が乗らないと全く食べない。
小さい時は部屋の隅やトイレに捨てられた。
今はしれっと食べましたと誤魔化す。

それを、まさか今回やったのだ。
隅の方の野菜だけ食べて、チャーハンやメインはほぼ手付かず。
夕飯で食べると言ったが傷んでるからやめなさい、処分しなさいと言ったらそのまま三角コーナーにボンとひっくり返した。
量が量だっただけに溢れる食材たち。

悲しかった。
とにかく悲しかった。
作った旦那や手伝った真ん中はもっと悲しかっただろう。

確かに私も何度かあった。
なんともやりきれなかった。
食べかけを残されたなら「量が多かったかな?」とか振り返りも工夫もできる。
けどまるまるだと、そんな気持ちさえなくなってしまう。

旦那は「もう作らない」というし、
末っ子はその場だけの反省の顔だし。
しまいには逆ギレで「明日の弁当作らます(怒)」と。

そして翌日、いつもより早く出なくてはならないのにさらに早く起き、末っ子が自分で作ろうと冷凍庫からいくつか冷食を出し温めた後、冷蔵庫から出来上がっている弁当が見つかった。
旦那だ。
チャーハン弁当よりは手の抜かれた弁当だったが、既に全部詰めてあった。

これを見て末っ子、君はどう思ったかな?

開口一番「俺の早起き無駄じゃん」って言ったけど
果たしてそうかな?

私はお弁当出来てるの知らなかったから君の言う「無駄な早起き」をしたけどそうは感じなかったよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?