【ブログ】朝グモは殺すな
X（Twitter）をフォローして下さってる方はご存じかも知れませんが、私は、♯イマソラ というハッシュタグで毎朝、空の写真をUPしていたりします。
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今朝も、いつも通りマンションのベランダから見える空を撮影するために外に出ました。
すると、ベランダの雨どいのあたりに大きなクモの巣がありました。
全長４０センチくらいあるでしょうか
そこに３、４ミリの間隔でびっちりとネットが紡がれていました。
かなり緻密な作りです。
クモは大嫌いです。
でも、その匠の技にしばし見入ってしまいました。
これだけ作るのは大変だったろうに……と思うくらい、本当にキレイな形をしていたのです。
朝日を浴びて、クモの巣が虹色に光っています。
驚きです。
細い細い透明な糸なのでプリズムのような、光の屈折が起きている様子。
いつもなら、ほうきでくるくるっと巻き取って終わりですが、感動を覚えてしまった以上、取り除くことがどうしてもできませんでした。
（今日一日だけでも残してあげよう……）
クモの姿はありませんでしたが、私のささやかな敬意の表れです。
魅入られてしまった私の負けですから。
＊
マンション住まいなのに、うちはクモが多いです。
女郎蜘蛛のようなシマシマの大きいのではないのでいいですが、黒くて小さいのとか、白っぽくて小さいのが出ます。
かなり上の階に住んでいるのですが、クモは壁を上れるので、他の昆虫よりも遭遇する率が高いです。
逆に、蚊は上がってこれないようでめったにいません。（人にくっついて来た時だけです）
クモは、昔から害虫であるハエや蚊、ダニなどを食べることから『益虫（害虫防除に役に立つ虫）』と言われています。
子供の頃、畜産で牛を飼っていた父方の祖父の家に夏休みに行くと、クモがよく出ました。
どこにでもいても出くわして怖いくらいです。
居間でテレビを見ているときに、ツーッと天井から現れたこともありました。
『昼間出るクモは、神様の使い。来客の知らせだから殺しちゃなんね』
じいちゃんにそういわれて、怖いのに新聞ですくって土間に逃がしたことがあります。
夜は、バシッとたたくのになんで？？ と、その矛盾に困惑したものですが、ここだけでなく『朝グモは殺すな』というのは、全国的に言われる言葉のようですね。
もう、亡くなってからかなりたつ祖父のこと久しぶりに思い出しました。