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Bリーグを見てる人が見落としがちな観点

いつまでも涼しくなりませんが、もうすぐ
10月。日本男子プロバスケ、Bリーグと
B3リーグの新シーズン開幕が近づいて
きました。プロ独立リーグと実業団プロ
混成リーグの統合によって出来たトップ
カテゴリ、途中で世界的感染症の流行
というアクシデントに見舞われながら、
何だかんだリーグ全体では成長拡大を
続けてきています。

現状のBに関しては大まかな決算を
公表してるので(B3は公表してなかった
かな)、事業規模の推移は把握出来る
状態にあるし、人件費も(スタッフ
人件費も含まれるが)年々増加してる
のが分かる。それらのデータを見て、
ファンは選手たちの年俸を推定したり、
編成に対して文句を言ったりしてる
けれども、俺の認識と他のファンの
認識で、だいぶズレてるなと思う
ところが少なからずある。今回は
その点について述べていきたいと思う。

まず、大前提として「ビッグマンの
サラリーはガードのサラリーより相場が
高い」
ということ。この認識が欠けてる
ファンがすごく多いように感じる。
あくまでネット上で見る意見などから
感じることだが。そしてこれは、日本人
選手市場でも外国籍選手市場でも同じ
はずなんですよね。

つまり、Bリーグ/B3リーグ内の
日本人選手のサラリー相場として、
ビッグマンとガードではベースの額が
全然違うんじゃないかと俺は思っている。
内部の人間ではないので的外れかも
しれないけど、おそらく間違っては
いないと思う。「デカさは才能」なので、
プレータイムとか関係なしにビッグマン
というだけで査定はガードより高いん
じゃないかな、おそらく。

1試合平均5分も出ない、リザーバー
(外国籍のトラブル時に備えて控える役)の
日本人ビッグマンの方が、1試合平均
20分以上出るチームの主力日本人
ガード選手よりサラリーが高いなんて
ことは普通にあり得ると思ってる。それは、
偏にビッグマンの「稀少性」による。
とにかく市場に出回る日本人ビッグマンの
絶対数が圧倒的に少ない。そもそも
居ないから。当然供給数も少ない。だから
特に200cmを超える日本人ビッグマンは、
ガードが何をやっても代わりを務める
ことが出来ない以上、黙ってても相場は
上がるんですよ。

そして、それは(規模の違いはあるけど)
外国籍選手でも同様のことが言えるだろう。
外国籍ガードって、おそらく俺らファンが
思ってるよりだいぶ安い。そして外国籍の
ビッグマンは思ってるより高いんじゃ
ないかな。帰化選手の相場は別の話。
おそらく、大雑把ではあるが身長の
目安があって、200cm以下のガード、
205cm以下のPF/SF、205cm以上、
210cm以上ぐらいの身長ごとにベースの
サラリーがあった上で、経歴や技能に
よって実額が決まるんじゃなかろうか。

海外だって無尽蔵に200cm超えの選手が
いる訳じゃないし、そもそも今のBリーグは
(特にB1レベルだと)元NBAかアメリカ
以外の国代表(現役、元含む)、ユーロ
リーグで直近プレーしてましたレベルの
選手がほとんどなので、その中で選ぶと
なると実は相当限られてると思うんだよね。
さらに今は円安が進んでてドル建て、
ユーロ建てで払う場合のチーム人件費は
日本円換算だと跳ね上がってんじゃないかと。

だから、近年ガードの外国籍が増えて
きてるのは、戦術を変化させたいとか
アドバンテージを取りたいとか以上に、
外国籍枠3人をビッグマンで埋められる
ほどの人件費の余裕が無いチームが
増えてるから、なんじゃないかなと
俺は思ってる。そういう視点で見ると、
各チームの編成が今までと違う見え方
してくるんじゃないかな。

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