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試験作成の難しさ

数学において、作問をするというのは解法の整理や解法を身につけるという手段として役に立つと思うので趣味にしています。

作問をしていて感じることは、なんといっても難易度がわからないことでしょう。

作問というのは問題の構成から作らなきゃいけません。
ありきたりの問題を数値だけ変えるという訳にはいかないからです。

構成からの作り方は主に2つあります。
解法から問題を作る方法と問題から解法を考える方法です。
後者だと、思いついた問題がそもそも高校範囲で解ける保証がありません。
よって前者、つまり解法や定石を組み合わせて作ることが多いです。

困ったことに、この方法だと難易度が全く予想できないのです。
自分の思いついた解法が突拍子もなかったら誰も解けません。対して、自分の思いついていない解法であっさり解かれてしまうこともあるのです。

こうして、試験を作るのがいかに大変かというのが想像されるのです。
試験は誰しも運でなく努力、実力で乗り越えられ、かつ誰もに越えられてしまうということのない問題を作らなくてはなりません。
難易度の調整をし、解法をまんべんなく散りばめ、受かる人のほしい力を選別する事のできる機能を印刷ののせた紙に表す。
どれだけ難しいことなのでしょうか。

こういう訳で、問題を解くのも一筋縄ではいかないですが、試験問題を作るのはそれとは比べ物にならないと思っています。

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