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最近のお母さんたちがかわいすぎる問題について

 最近の若いお母さんたちはどうなっておるのか。オシャレだし可愛いし、いつもニコニコして感じが良くて、素敵すぎやしないか。ドラえもんの出木杉くんなのか? いや出木杉くんは男性だ。
 急に思い出したが、もちろん私も若いお母さんの時は、オシャレで可愛いと各地で評判であった。各地がどこかは秘密だがな。
 その上子どもにも常にほほえみを絶やさず、イライラして大声で怒鳴ることも一度足りとてなく、同じマンションの人に、
「最近、煮詰まってるみたいね、大丈夫? なんか声が聞こえてたけど…」
などと心配して声を掛けられたりしていたくらいである。

 このように私は、現代のマザーテレサか慈母のようだと専らの評判だった(どこで評判だったかは秘密だがな)理由は、近所にちょっと大きながあったからだ。
「またプレーパークがあるからとか言うんでしょ?分かってるわ」
と思ったあなた。ブー。ハズレです。ではその公園には何があったか。答えは自然です。

 普通の公園が遊具と砂地くらいしかないのに対し、その公園には木や山や池があって虫がいて、カエルや亀や蛇もいて(虫も亀も得意じゃないけど)、普通の公園やショッピングモールでは、たまったストレスがマイナス10だったとすると、マイナス点が軽減する程度なのに対し、自然の中にいるだけで0~プラス2くらいに転じるのだった。
 お買い物も好きなんだけどね。でも人間も生き物だから、人工物に囲まれてばかりいるとしんどくなってくるのだろう。

 その上、その公園にはプレーパークがある。ハズレですと言っておいて結局プレーパークかよ!と思った皆さん、細かいことを気にしては長生きできませんよ。心よりお詫び申し上げます。
 プレーパークには話を聞いてくれるプレーワーカーや先輩母、仲良くなった友だちがいた。子育てに煮詰まる思いをこぼし、小屋の裏で号泣してしまったこともある。
 遊んでいる子どもたちを視界に入れながら、その公園でお茶を飲み話ができるだけで、気持ちはプラス8くらいまでになるのだった。

 困っていることや、誰に聞いたらいいか分からない小さな疑問、些細だけど拭えない周りとの違和感、時々浮かんでしまう子どもを受け入れられない気持ちとその罪悪感、…。
 SNSではいつもキラキラしてたって、たまには愚痴こぼしたっていいじゃん。いや当時SNSはやってなかったがな。めんどくさくて。
 ダメでもしっかりしてなくても、失敗したっていい。マザーテレサか慈母と言われた私だってそうだしな。どこで言われたかは、以下同文。
 ちゃんとしてなくたってプレーパークでは誰も私を否定したり、評価したりしないでいてくれた。
 今度は私が、いつもうまく言えるわけじゃないが、そうであろうと努力している(うまく言えなかったときの人、ごめんなさい、許してね。でも愛してるよ)。

 若くて可愛いお母さんたちも、若くなくても可愛いお母さんたちも、お父さんも、これから親になる人もならない人も、それぞれの人にとって、そんな話ができる場所が、全国各地にたくさんあったらいいなと思う。
 プレーパークも全国各地にあるから探してみてもいい。
 そういう場所であなたといつか、よかったら一緒にお茶でも飲みたいな。オトナの麦茶でもOKだ。

 最後に、二度もマザーテレサの名を騙ったことについて、再度心よりお詫び申し上げ、このnoteを終わりに致します。

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