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海外大学院生就活を振り返る

こんにちは、あめです。

今月は自分にとって大きな転機がありました。ロンドンキャリアフォーラム経由で内定を頂くことができました。

就活期間は半年間。正直、かなりしんどかったです。

苦しいな、と最初に感じたのは、企業側が自分のどこを評価し、合否を判断しているのか理解できなかった時でした。
就職活動は正誤問題のように決まった答えがあるわけでもなく、評価基準も受け手にとって大きく異なります。例えば、ある企業にとっては「厄介だ」と思われるような特性でも、別の企業は「個性的で素晴らしい」とポジティブに受け止めてもらえる可能性もあります。その評価基準の大きな幅のはざまに立たされ、悩み続けた半年間でした。

最初のほうは、どこに出しても「お祈りメール」を受け取り続けていました。インターンを含めれば、「お祈り」を50通くらい受け取った気がします。(もしかしたらもっともらってるかも)
自分の話せなさに失望したことは数えきれられませんし、泣きすぎて眠れなかった夜もあります。学部時代の友人たちは社会で活躍して1年以上経過しており、経済的に自立しているという事実もさらに落ち込みを加速させました。それでもなんとか身を立て直し、進路先を見つけることができたので、少し安堵できています。同時に、1つの通過儀礼を乗り越えることができたので、少しだけ自信がつきました。

海外大生にとっての就活は、一筋縄ではいきません。
グローバル企業においては海外大生の優遇枠やキャリアフォーラムといったサポートは確かに存在します。しかし、大量の課題や時差と闘いながら、就活を続けるのはかなりの精神力が必要です。

この記事では、海外大生(特に院生)のみなさんが少しでも就活を楽な気持ちで進められるよう、自身の経験を基にアドバイスのようなものを簡単にご紹介させてください。

※ こちらの記事は、海外院で学んだあと、日本で帰国して働きたい方向けの記事です。現地就職希望の方は、当てはまらない可能性が高いです。ご了承ください。

  1. (渡航前) 日本で開催されるキャリアフォーラムには参加してみる

海外大生にとってキャリアフォーラムは、活用すべき大チャンスです。
グローバル企業の社員さんと直接お話しできますし、面接がうまくいけばその場で内定がもらえる可能性だって十二分にあります。また、運が良ければ、ディナーでおいしいコース料理をいただけます。(おいしいものに常に飢えているイギリス留学勢にとっては、見逃せない機会です!!!!!!!)

キャリアフォーラムの雰囲気を東京サマーや京都・大阪キャリアフォーラムなどで知っておくのはプラスになります。
ウォークインにはあまり期待しないこと。オンライン上でのアプライ、事前オンライン面接など、事前準備がすべてのカギを握ること。会場の雰囲気に圧倒されがちですが、右往左往して体力を消費するのではなく、決めたブースに向けてまっすぐに歩くこと… などなど、キャリアフォーラムにおいて重要な身の振り方について知るいい機会にもなります。

私は2022年の東京サマーに参加して、ある程度雰囲気を知ったうえでロンキャリに挑みました。2日間の戦略の立て方を知っていたので体力も時間も無駄にせず、いい意味で力を抜いて挑めたのではないかと思います。

2 (渡航前) 情報源に気を付ける

世の中には多種多様の「キャリアアドバイザー」が存在します。インスタで「○○卒」と検索すれば、天文学的な数の就活情報アカウントが出てきます。中にはもちろん、正しく、かつ有益な情報を発信しているアカウントもあります。

しかし、多くは「出遅れ組」「夏までに内定ないとやばい」「NNTさんへ」など、見ている人を不安にさせるようなワーディングを意図的に使っているのが、残念ながら現状です。これらの投稿はすべて遮断しましょう。精神的に疲弊します。

こんな姑息な手段でしかエンゲージメントを伸ばせない=たいしたことを発信していない という証拠です。本当に質が高いコンテンツは、小手先の技術なんかに頼らなくてもちゃんと伸びています。(一方的な批判みたいになって申し訳ないです…)

就活系コンテンツは玉石混合ですが、一方、きちんと探せば質がいいものも多く存在しています。ある程度広く見て、「これがいいな!」と思った情報チャネルを何度も見返すというスタイルはおすすめです
私もこの路線に変更してから、まず精神的に安定しましたし、情報過多で混乱しなくなりました。また、相乗効果で面接の通過率も上がりました。早めのうちに就活の情報チャンネルを絞り込むという作業は、やっておいて損はないと思います。

3 (渡航前~あと) エージェントには頼る

2に付随して。情報を絞り込んだら視野が狭くなっちゃうんじゃない..? という疑問が出てくると思います。その解決方法の1つとして、留学生向けのエージェントの利用をお勧めします。有名どころでいうと、GlobalCareer.com (CFNの姉妹サイト) 、帰国GO、Connect Job、 Regulus などです。

興味がある企業が提携している場合は、できるだけ早めに登録してお話を聞きましょう。キャリアカウンセラーさんは親身に相談に乗ってくれますし、留学生限定の選考についても詳しいです。インターン情報を教えてもらえたり、場合によってはESや面接を手伝ってもらえます

私は渡英前に複数登録して、夏インターンの情報を頂いたり、ケース面接練習、人物面接の模擬面接をお願いしたりしていました~

4 (渡航あと) 深夜の面接はなるべく避ける

深夜の面接はなるべく避けましょう。理由はシンプルです。精神・体力的に負担が大きすぎるからです。また、居住環境によっては面接に適さない場合もあります(騒音問題など)

グローバル企業なら企業側が事情をくみ取って時間を調節してくれる場合が多いですし、事情を話せば何かしらの配慮を受けられます。異文化、慣れない環境で見えないプレッシャーが多い中、深夜面接で気苦労を増やす必要はありません。
イギリスなら、8時-9時(BST) が日本の17:00-18:00 (サマータイム中は16:00-17:00)でお互いにとってちょうどいい時間になるので、この時間帯を狙って面接をお願いしましょう。恐らく人気の時間帯だと思うので、早めにスケジュールを組むこともポイントです。

5 人と比べない

3月になると内定報告もらったツイートがどんどん流れてきます。国内学生の「内定率」がグラフになって出てきたりします。焦ります。しかし、焦ってもいいことはない!!!!!!断言させてください。

就活は他者とのレースではなく、自分との持久戦です。 早い段階で内定した人ではなく、自分のやりたいことや頑張れることをきちんと見定め、ビジョンに合致している企業でキャリアを積んでいる人のほうがずっとえらいです。1か月前まで大焦りしていた私が何言ってるんだよ!って感じですが…笑 これは自戒を込めて書かせてください。

最後になりましたが、海外大生が学業と就活を両立させるのは偉業だと思っています。体力、時間共に大きなリソースが必要なプロジェクトを2つ、同時並行しているのですから。
無理はせず、自分の身体、精神状態を第一に取り組んでください。これから留学先で就活を頑張られる方、心から応援しています!

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