風景へのまなざしが増えること。

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昨晩は、地域の中でお金がどれだけまわっているか、どれだけのお金が域外へ流出しているのか、通称「漏れバケツ」についての話し合いがあった。島のひとから島外のいろんな人が入り混じった会の中で印象に残ったのが、大江町長の「島外へお金が出ている流れは、すなわち人の流出につながる」という一言。

その話し合いの中では、いろんな産業の中で仮に1%でも島外へ出ているお金が島の中に留まったら、なんていう試算も出ていて驚くような数字もあった。

僕がホテルに来てから昨年までの2年間は前任の社長に引き継いで、魚の仕入れ業務を直接自分たちでやっていたのだけども、このホテルでは年間通じて魚を島の中で仕入れるだけではなくて、干物の加工まで自分たちでやっていたことに驚いた記憶がある。

昨年から佐藤料理長の下、厨房スタッフがホテル内の敷地、ご了解を頂いた島内の山の彩りを探し回っている光景も珍しくなくなった。僕が魚の直売所や浜に寄ったときには、ついついどんな魚を誰が釣っているかが気になってしまうように、厨房スタッフは運転中もちらちらと道路の脇に咲く草花が気になってしまう、という。

「ないものはない」このコピーを掲げる、この島の料理はこんな日々から生れている。

写真:太田章彦

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