ホテルの事業説明会を実施しました。
2月9日午前中。マリンポートホテル海士の事業説明会なるものを初めて開催した。きっかけは年末に、海士町議会議員の皆さまが海士町内14集落をまわられた際に、ホテルの料金設定のことや工事のことなど、よくわからない、不安なことが多い、という指摘を受けての今日だった。
ただでさえ港近くで大きな音が出る解体工事が始まり、運搬車が多数島内を走り回り始めていたところだった。そんな中、日曜日の午前中という時間にも関わらず多数の方にご参加いただき、そもそも「なぜ」この工事をすることに至ったのか。その工事をするということは、どんな未来が待っているのか。そのためにホテルとして、島民としてどんなリスクがあり、そしてどんな希望がそこにあるのか。そんな話を、経営陣3人で精一杯話をさせて頂いた。
正直に書いてしまうと、本当にたくさんの不安の声も大げさでなく毎日頂いてきたし、時には税金も投じられて実施されることへの疑問も、これまた毎日至るところで頂いてきた中で、本日の開催についてはこちらも身構えてしまっていた部分があった。始まる前には久々にお腹のあたりがズキズキする緊張感も味わったし、冒頭の挨拶もマイクをもった瞬間セリフが真っ白になってしまった。
約100分間という、延長もしたこの時間を経て実感したことはただ一つで、説明する努力・姿勢が足りていなかったのだ、ということ。集まって頂いた皆様が、本当に温かく、頑張れよ、いや一緒に頑張ろうな、と背中を押してくださった。もっと未来に向けて、島民みんなでアイディアを出し合う場があったほうがいいよ、いや、あるべきだよね、やろうやろう。そんな声まで頂けて、改めてこの島の懐の大きさを感じた一日となった。
一方で、今日のこの場のことすらも直前でバタバタと決めてしまった経緯もあるし、僕らがまだ聞くことができていない声もたくさんあることも、まだまだ自覚しなければいけない。
「島まるごとホテル」
こんな表現でこのプロジェクトを呼んできた経緯があったのだけれども、それを実現するために、僕たちはまだまだ変わらなければいけないし、その変化を受け入れてくださる環境がこの島にはある。当たり前だけれども、何よりも先に変化させるのは自ら。そう肝に銘じたい。
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