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島には、みなとがある。

昨日はお隣の島へ朝から打ち合わせ。8時の高速船に乗って30分間。帰りは昼のフェリーに乗るから、1時間。東京で言えば少し遠いところまで乗り換えなしで、という感覚だろうか。今年度はお隣の島へ来る回数がとっても増えた1年間だった。この移動の時間は悪くない。

僕が住む海士町の港は菱浦港。お隣の島後へ渡った港は西郷港。港の印象は4つの島の数だけ異なる。それぞれに違うからこそ、隣の島へ渡ったときに、自分の島の港の見方が変わる。多分、最も人が行き交い、そして混じり合い、そこに営みを感じられる港が、きっと僕が住む島の誇りなのだと思っている。

以前、まさに港の観光協会で働いていたときに「港」ってなんだろう、とふと調べてみたら、実は「港」自体は水路のことだったと知った。まさに止まった目印ではなく、動きのある場所。それこそが港だった。

一方で同じ読み方で「湊」という漢字が同時にあることも知った。「水に近い場所で神に供えるものを集めていた場所」すなわちものと人を集める場所を「湊」と呼んだらしい。ふと昔知ったこのお話を、隣の島に辿り着いた船内の窓から思い出した。

この風景を、この文字をあてた息子に残しておきたいと思った。


写真:太田章彦

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