2019年をふりかえる - 英語編
これとこれに続き2019年のふりかえり3本目です。2019年は英語学習の優先順位を一気に上げてめちゃくちゃ英語に費やしていました。まったくペラペラにはなりませんでしたが経緯とやったことを書きたいと思います。
現在の英語力
2019年9月に受けたTOEICは665点でした。海外旅行でのホテルのチェックインなど簡単なやり取りはできますが、フリートークや複雑な会話はできません。カンファレンスでセッションを聞いたときの理解度は50%未満だと思います。
ノーセンキューとアイムソーリーしか言えなかった
今まであまり英語の国と縁がない人生で、初めてUSに行ったのが2015年のFluentというフロントエンドのカンファレンスでした。学生時代の英語の成績はそんなに悪くなかったのですが、会話やスピーキングの訓練をまったくしたことがなかったので自分でも驚くほど一切喋れませんでした。
セッションで隣に座った人がMacの充電ケーブルを差し出して「君も使う?」と聞いてくれて、その時僕のMacはバッテリーが90%以上残っていたので脳をフル回転して「ノーセンキュー」とだけ言うことができました。その後別のセッションの休憩中に席の周りの人たちが雑談をしていて、「君はどう思う?」という感じで質問を振られました。この時はもう本当に何を言っているのか分からなかったので、頭が真っ白になりながら「アイムソーリー」とだけ言って会話を終了させることしかできませんでした。
こうして僕の初めてのネイティブの国での英会話は辛いトラウマの記憶となり、これがスタート地点の英語力でした。
スクラムマスターとして海外カンファレンスに再挑戦
その後個人のキャリアとしてはスクラムマスターになり、だいぶ活動する領域は変わりました。2年ほど活動して国内のカンファレンスやコミュニティは一通り参加した感覚になり、アジャイルの文脈で改めて海外のカンファレンスやコミュニティに参加したいと考えるようになりました。
前述の通り英語全然ダメ人間でしたが、必要性については強く認識しながら日々を過ごしていました。
レアジョブを始める
2018年8月にオンライン英会話レッスンのレアジョブを始めました。社内で利用者が多かったという理由で選びました。
最初のレッスンでのレベルチェックはレベル3と判定されました。これはTOEICスコアに換算すると10〜220点らしいので、「こいつ英語まったくできねぇな」と判定されたということですね。
始めた当初から習慣化することを重視しており、レアジョブも習慣にしてなるべく毎日受けるようにしていました。しかし、数ヶ月取り組んでも自分の英語力が向上する感覚はほとんど得られませんでした。
方針転換、再計画
ここからようやく今年の話になります。がむしゃらにレアジョブを受けてもほとんど成果が感じられなかったので、「もしかして英会話レッスンで上達できるほどの基礎力がないのでは?」と思い、改めて学び方を学ぶところからやり直しました。その際にかなり参考にしたのが英語上達完全マップです。
探すと実践してみた人の記録も沢山あり、学習ロードマップを把握して踏み出すための貴重な情報源になりました。
ここから学習方針を変え、一歩ずつ基礎からやり直すことにしました。最初に英語耳で発音を学び直しました。
同時にAnkiを使ってDuo 3.0の単語の暗記を始めました。
英語上達完全マップによるとボキャビルはもっと後でも良いそうですが、レアジョブのレッスン中にいつも未知の単語が出てきてパニックを起こしていたのでそれをなくしたいと思い早めに着手しました。
音読パッケージ・瞬間英作文の開始
2ヶ月ほどかけて英語耳を終え、2019年5月から英語上達完全マップで紹介されているトレーニングの2本柱である音読パッケージと瞬間英作文を開始しました。
その後はしばらく音読・瞬間英作文・単語をやりながら、週末はレアジョブをするというリズムになりました。
時間記録の重要性
音読と瞬間英作文を始める頃からスプレッドシートを使って学習時間を分単位で記録するようにしました。
メトリクスを取ってみると、日々の時間の使い方や傾向が分かるようになり、同時にさぼった日はやらなかったことも可視化されるため、以前よりも強烈に学習の動機付けがされるようになりました。
1日の学習時間も60分から80分、100分、120分と少しずつ伸ばせるようになり、積み上げた学習時間でバーンアップチャートを引くようになりました。
学習時間が見える化したことで、目標をどこに設定すべきかという疑問が湧いてきます。こちらもいくつか調べてみると、1,000時間は学習する必要があることが分かりました。ここまでくると話は簡単で、学習時間の実績(ベロシティ)から理想線を引いて、粛々と学習時間を積み上げていくだけです。
今までは「努力しても英語ができるようにならなくて辛い😰」という気持ちもありましたが、実績の見える化と理想線を使った予測により、「必要な時間を投資すること」だけにフォーカスできるようになりました。時間の使い方というコントローラブルなところだけに集中すれば良いので、とても気持ちが楽です。予測可能って素晴らしい。
教材の変遷
音読と瞬間英作文を中心にしたトレーニングは現在も継続しています。それぞれ1冊目の教材が終わったので、現在は2冊目に入りました。音読パッケージは中級編・上級編が絶版になっているため速読英熟語を使っています。
文法も学び直した方が良さそうだと思い、1億人の英文法を読みました。
1億人の英文法を読み終えたあとはEnglish Grammar in Useをやっています。演習中心のテキストです。書籍も買いましたがサイズが大きい&通勤中に電車内でやるのでほとんどiPhone App版を使っています。
また、歩いている時などちょっとした隙間時間に聴く教材として、NHKラジオ英会話をAudibleで聴いています。聴くだけの教材もひとつ持っていると、読んだりできない時も何かしら学習できるので便利です。
あと最近はレアジョブレッスンはさぼり気味で、かわりにNetflixの番組を観てリスニングをしています。ドキュメンタリーとコメディを交互に観ると飽きずに楽しめます。1本20分くらいで、日本語字幕を観たあと英語字幕で観ています。
また、日々出会う未知の単語はできる限りAnkiに登録しています。
2019年の実績まとめ
2019/05/19から学習時間の計測を始め、2019/12/31時点で合計460時間学習しました。8月以降は毎月海外出張がありだいぶペースが乱れましたが、現在は週12時間のペースで理想線を引いています。現在のペースだと、あと約1年(45週)で学習時間は1,000時間を超える見込みです。
客観的・定量的な英語力の確認として、定期的にTOEICを受けるようにしています。5月に受けたTOEICが655点、9月に受けたTOEICが665点でした。10点アップです。正直もう少し伸びるかと思っていましたが、TOEIC用の対策は一切していないので気にせず学習に取り組みたいと思います。次回は2020年1月に受験予定です。
年始から粛々と続けているAnkiは合計で3,902語登録されていて、定着率は88%です。まったく分からない単語の遭遇率はかなり下がりました。
定性的な成果でいうと、英語全然ダメな状態から海外旅行は問題なくできるレベルにはなったかなという感覚です。レアジョブだけやっていた時は空の井戸から水を汲むような無力さを感じていましたが、音読・瞬間英作文を始めたら井戸の水を増やすように内在する英語力が高まっていくような感覚があります。TOEICは伸びてないけど続けようと思うのはこの感覚があるからですね。
海外カンファレンスで登壇やOSTができるようになるのが目標なので、2020年も引き続きやっていくぞう!良いお年を!
翌年のふりかえりはこちらです。
ありがとうございます。書籍代に使ったり、僕の周りの人が少し幸せになる使い道を考えたいと思います。