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気づいたらリーダーシップの捉え方がだいぶ変わっていた

こんにちは。天野です。

分厚くてしっかり読めていなかったサーバントリーダーシップを最近読んでいます。

じっくり味わっているので読み終わるまではまだ時間がかかりそうです。読んだらまた考えたことを書きたいと思いますが、気づけばリーダーシップの認識がだいぶ変わっていたので、今日はリーダーシップについて書きたいと思います。


リーダーは先頭に立って旗を振るイメージだった

昔から、リーダーといえば先頭に立って「俺についてこい」と旗を振るような役割のイメージを持っていました。自分はぐいぐい前に出るようなタイプではないので、リーダーという柄ではないと考えて長年過ごしていました。

リーダーになりたいとは思いませんが、リーダーに助言をしたり相談相手になることにはやり甲斐を感じました。リーダーのような立場からは一歩引いて、自分の興味関心のあることに取り組み、学んだことを参考にしてもらえたら良いと考え、関係者ではありながらもリーダーという役割は自分には縁のない他人事のように感じていました。

傍観者としてどう貢献するか

リーダーの柄ではない自分にとって、スクラムマスターという責任はある意味でちょうど良いものでした。何せチームの成果への結果責任がなく、自分で手を動かすこともないのですから。スクラムマスターは、チームの一員でありながら傍観者です。

しかし、全スクラムマスターが悩むように、ゴールも示さず手も動かさない傍観者がどうやってチームに貢献したら良いのかと悩みました。ここで安易に手を動かすと、チームの雑用係になってしまいます。雑用係にならずチームの効果を高め、開発者として手を動かすよりも高い成果を出すにはどうしたら良いのだろうと考え、試行錯誤する日々を数年間続けました(今も続いています)。

手を動かして変化を主導することがリーダーシップだと思った

スクラムマスターとしての最初の数年間は、カンバンでプロセスを見える化する・スクラムイベントを整理する・問題を提起して議論を始める・ボトルネックを特定して改善案を提案する、などの変化を主導するアクションを考え実行することが、スクラムマスターの発揮すべき「リーダーシップ」だと考えて振る舞っていました。

これが間違っている訳ではありませんが、リーダーシップの性質という観点で見たときに、冒頭の「先頭に立って旗を振るリーダー」と何ら違いはないことに気づきました。何について旗を振るのかが違うだけで、リーダーシップの理解・認識は特に変わっていなかったと思います。

周りの人の成長・活躍に奉仕することで導く

リーダーシップとは、責任者(リーダー)の果たすものだと長く考えていましたが、やがて、責任者(リーダー)がより良い判断をしたり行動を起こせるようにフォロワーとして振る舞うことがリーダーシップだと考えるようになりました。

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