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司会者目線で『田中圭の俳優ホン打ち 第一夜』を見てみたら彼の凄さを語りたくなった女の感想。

田中圭の俳優ホン打ち

2023年3月29日〜3月31日にフジテレビで放送された田中圭初の冠番組。


圭さんのお芝居の力、人間力、可愛さ、真面目さ、格好よさ。

色んなものが詰まった素敵な番組だった。

田中圭の俳優ホン打ちとは

台本には、物語の導入とラストしか書かれておらず、中間の展開について台本の打ち合わせ、通称「ホン打ち(ほんうち)」を役者2人で行い、その直後に芝居をするという新番組。



俳優として冠番組を持つことがまず凄いこと。

その冠番組がお芝居で、あくまで主演田中圭というポジションである事がなんとも嬉しかった。

これだけ行き当たりばったりの番組。
オファーする側としても不安もあるはず。

受け芝居のうまさ。
頭の良さ。
バラエティー対応力。
人間力。

全てを兼ね備えている圭さんだからこそ任せられた仕事なんだろう。


深夜で放送地域も限られていることもあり様々な時間帯に視聴する人たちの流れにも愛が詰まっていた。

リアタイする人、TVer配信を待つ人。
楽しみで早起きしちゃった人たち。
見れるタイミングでじっくり見る人。

わたしは毎日4:30起きの早朝配信✖️2回視聴からの出勤組だった。

あの3日で私の生活リズムと心拍数をはちゃめちゃにしてくれた田中圭さん。

あなたにしかできない素晴らしい番組でした。
ありがとう。感謝です。

1話目を見た後思うところがありすぎてメモにしたためた文章。

長いし見当違いかもなので読み飛ばしてもらっても大丈夫です。

司会者目線で語る俳優ホン打ち

あの緊張感。

過去にわたしが何度も経験した事のあるあのシチュエーションとすごく似ている。

だからこそ緊張や焦りが手に取るようにわかり、終わった瞬間の安堵と共に「これ…ものすごい事だよ。あまりに綺麗に纏まっているから気づかれないかもだけど凄いんだってば!」とものすごい感情になった。


私は時々司会のお仕事をしている。
昔は事務所に所属していたけれど今は時々知人からオファーが来るものを受けるぐらいの頻度で年に数回あるか無いかだ。

そんな私に来るお仕事は大体が手づくり感満載のイベントで、しっかりしたプランナーがいる訳でもない。


座談会やトークショーの司会などに至っては、進行表がないことの方が多く当日会場まで行ってみて、初めましての人とそこでようやく軽い打ち合わせ。

とりあえずの話の流れを打ち合わせている間にそろそろ時間でーす!
となる…

私自身が致命的に事前準備の出来ない人間なのでどちらかというと、このスタイルが助かるのだが。

相手がある程度のプランを持ってきた時などはその意図を汲み取りつつ流れを考えているうちに時間が迫ってくる。

あら?まだ全然把握してないけどプラン崩せないし…どうしよう期待に添えなかったら…
そんな焦りのなかの本番スタート。


舞台に上がる時はとにかく頭が一回真っ白になるのだ。

身体中の毛が逆立っているような感じでマイクを持って壇上に上がるとそのままノンストップで時間は進んでいく。

あらかじめ決めた質問を投げかけてみると、思っていたのとは違う回答が戻ってくることも多々あり。

それでも時間は進んでいく。

口ではトークをしながら、耳で相手の話を聞いて、斜め上あたりから次の質問を考えつつ終わる時間を気にしながら進めていく。

途中から『これちゃんと締めれるの?どうやってまとめようか…みんな楽しんでるの?』などと不安に駆られたりするけれど時間も相手も止まらない。

今回のホン打ちを見ていると、やる事も規模も全く違うし比べものにはならないのだけれど、少し似ているなと思った。

とにかくもの凄い集中力を使いながら、表情に台詞、動きまで…

この工程がプラスされているのがわたしのやっている司会と全く違うところ。

「これ…ものすごい事だよ。あまりに綺麗に纏まっているから気づかれないかもだけど凄いんだってば!」

となったのである。

司会者目線の感想はこれくらいにしておいて。
ここからは全体的な感想を。

田中圭の俳優ホン打ち
第一夜感想

相手役は林遣都くん。



ホン打ちで、相手の言うことを受け止めつつ、少し茶目っ気混じりに相手との空気を作っていく圭さん。

自分のプランを話す事に抵抗を持つゲストの言葉を「うんうん」「なるほどなるほど」とメモをとりながら聞いていく。

「オッケーオッケー」
「いいよいいよ」
「ぜんぜん良いよ」

この言葉の安心感と包容力ったらないよね。

だけど相手の準備してきた内容を鵜呑みにするだけではなくスパイスを入れるために提案したりして。

「まとまるわけがない」と文句を言って焦る姿も愛おしい。

バカリズムさんの本気の提案も「なるほど」と唸った。
彼がそこにいるのといないのでは全く違う番組になるんだろうな。
まさに天才である。

始まる前のピリつく時間にもインタビューを受ける圭さん。

この画角。
下から見上げる圭さんも格好いいのよね。

本番前の動きのチェック。

ホン打ちではどちらかというと聞き手に回っていた圭さんが引っ張っていく姿が格好良かった。

そして本番。

冒頭の歌。
「そっちか!」って嬉しい誤算。

あの歌になった経緯が知りたい。
一度ぐらい抵抗したのか、いいよ!ぜんぜんいいよ!ってすぐに承諾したのかめっちゃ知りたい。

個人的な想像だけれど、わざわざカラオケを入れてもらって歌う設定を入れたのって遣都くんの緊張感をほぐすためだった気がする。

なんとなく林遣都くんはアドリブや即興がそこまで得意ではないイメージがあり。

最初に歌をぶっ込む事で殻を破れると思ったのだろうか。

結果「歌わなきゃよかった」って遣都くんは言っていたけれどあの設定こそが圭さんからの愛だったような気がする。


ドラマパート。

実は事前に台本を見た時にちょっと台詞が浮いているな…と感じた箇所が何個かあった。



即興だし台詞も色々変えてくるのかな?
なんて思ったけれど圭さんは台詞にすごく忠実だった。

だけれど圭さんから出てくるその言葉たちは自然で全く浮いてなくて。

そこにはもう田中圭ではなくトモヤがいた。

考えながら台詞を言いながらハイボールを作り、フミヤから聞かされた交際相手に戸惑いながら、おつまみの柿の種を入れる仕草。

ほんと凄い。

ピスタチオの殻がうまく剥けないトラブルに諦めずに殻を歯で噛み砕く仕草がなんとも可笑しくて、だけれどもその行動でさえも話が入ってこない設定通りに見えるあたりが素晴らしい。

この時点で感動の頂点を迎えた気になっていた。

遣都くんも流石で「ゆうこちゃん」というぶっ込みをさらりと受け流すのではなく「色々あって…」ってちゃんと拾うところに愛があったし、恋多き男の設定にも笑っちゃった。

まもなくゴール。

この番組はスジナシとは違って予めスジを考える時間があるから、ある程度の設定や台詞は事前に考えておく事も出来るんだな…と番組のコンセプトをようやく理解しだした時。

圭さんの言動に驚いた。

最後のフミヤの店の名前。

横文字とか漢字とか何かない?

って聞くんだね!ってビックリ。

ある程度答えをイメージして臨むという手法もあるし、そっちを選ぶ人が多そうなのに。

まさに即興劇!

しかも結果出てきた名前が…毎度毎度のネーミングセンスで可愛いし。

終わりは始まりだな。

冒頭の台詞をここでまた出してくるところ。
美しいフィニッシュ‼︎

スタンディングオベーーーションである。

きっと不安のなかはじまった第一夜。

これ以上ない程の完成度だったのではないかしら。

30分と思えないほどの充実度。
編集された方の腕も凄いに違いない(欲を言うなら全部見せて欲しいけどね)

終わった後「どうたのしかった?どう?難しかった」って質問する圭さん。
きっと楽しかったんだろうな。

大好きな人と新しいチャレンジを成功させた達成感やワクワクが伝わってきてこちらまで幸せになれた。

何となく分かったホン打ちの流れ。
第二夜、第三夜。
全く違う夜になる事をこの時のわたしはまだ知らない。

第二夜予告


第三夜予告


続きの感想はまたすぐにでも。

雨音。

田中圭の即興劇、対応力の奇跡はこちら。

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