湯船

手のひらで触れたそれはひんやりと冷たく
同時に鼻の奥がつんとした
私と正反対なあなたは
私の無意識という演技に気がついていて
時計の針の音を大きくして

あなたを感じた日
白く濁ったお湯の中に頭まで沈んだ

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