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日記のようなもの

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#でも傘がない時はやっぱり一緒に帰りましょう

泥棒の体温

泥棒の体温

春驟雨の通り過ぎた夕暮れ時。とある場所でひと仕事を終え、戸締りを済ませる。最寄り駅に向かおうとして、自分の傘が玄関の傘立てから姿を消していることに気づいた。

買ったばかりとはいえありふれたビニール傘だ、さもありなん、失ったことへの諦めはすぐにつく。代わりにすこし形の違う似たような傘が1本残っていた。きっとだれかが間違えて持っていったのだろう。

一瞬、ためらう。

さっきまでのはげしい時雨は過ぎ

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