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【読書log】きょうのできごと
Repost:2021/03
「きょうのできごと」はいつのまにか「思い出」になっていく
一日のおわりに、その日起こった「きょうのできごと」を思い返せば、ぼんやりと客観視することはできるけれど、過去にするにはまだ生々しい
次の日の朝にも、昨日うまれた感情の残滓が澱のように存在していて、ふとした拍子にふわりと浮かんでくる
数日経てば「きょうのたのしいできごと」はすぐに、過去の物語として本棚
【読書log】 私とは何か――「個人」から「分人」へ (講談社現代新書)
Repost:2021/02
わたしは子どもの頃からわりとはっきりと多面性をもっていて、あるコミュニティでは言えないことを別のコミュニティでは平気で言ったり ある人の前では絶対にしない態度を別の人の前ではとっていたり それは猫をかぶるとか他人を偽るとかといった恣意性の外にあって、あくまで自然な振る舞いであったのだけど
当時は自分のキャラクターを環境によって変えるのは嘘つきで良くないことだと思
【読書log】表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬
Repost:2021/01
生きるのがへたっぴな人間は、日常のなかで居心地の悪さを感じている時間が長い
かわりに外国とか初めてのコミュニティとか とにかく客観的に見てあきらかに『居場所』じゃない場所に行くと、なんだか安心することがある
そこでは除け者扱いがあたりまえで
馴染まない自分が悪いわけではなくて
ビジターでいることを正当化できるから
農耕のなかった時代、定住生活をしていなか
【読書log】日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ
Repost:2021/01/07
高校のときに茶道部に入って、卒業以降すっかりお茶席からは遠のいているけれど、あの放課後の時間が大好きだった
かたむけた柄杓からおちる湯の音
花器に彩られたあざやかな赤
障子紙をすりぬける雨のにおい
茶碗の、かつて土だったことを思わせる手触り
舌に残る菓子の甘やかさをさらっていく、茶葉のなめらかな苦味
研ぎ澄ませた五感の上に成り立つコミュニケーションを、
【読書log】私的読食録
Repost:2021/01/06
お高いフレンチレストランのまっしろなテーブルクロスもご立派でよろしいけど
塗装が剥げて木目のささくれた、べたつくカウンターテーブルでたべるラーメンがおいしくて
きみは紅しょうが苦手なんだっけ?
わたしは豚骨スープが桃色になるまでのせちゃうよ
わけっこする唐揚げ3こ
最後のひとつが冷めるまで譲りあお
【読書log】星の子
Repost:2021/01/06
叫びたくなるくらい生々しい感触 コーヒーを飲み干したあとに残るざらりと甘い砂糖の結晶
父母の細胞から分化してこの世に生を受け、彼らの庇護下で育ったわたしたちはある日、彼らとは信ずるものが違うということに気づく
贈られてきたプレゼントの美しい包装紙を破ると、飛び出してくるのは「親」という他人の粘稠なエゴで
それを投げ捨ててしまうことと、プレゼントに込められ
【読書log】脳を鍛えるには運動しかない! 最新科学でわかった脳細胞の増やし方
Repost:2021/01/06
からだがあまり疲れてないうちからこころが疲れると、バランスが悪くて倒れそうになる
エネルギーがあまっているとぜんぶ思考にリソースを割いて脳がフル稼働してしまうから 残量ゼロにまで追い込んであたまをシンプルに保つほうがいい
酸素を断ち切れ 糖の限りをつくせ
全力ダッシュで逃げきって 足にからみつく邪魔なシナプスを引きちぎって生きてこ