昔の話でもしよう┃ #受験体験記


私は俗に言う、受験失敗組である。高校受験は運良く推薦で、他の人よりも早めに決まってお気楽だったけれど、大学受験は全敗。

推薦で決まった高校は少し変わった高校で、半分以上が指定校推薦で大学に行くような学校だった。残りの大半は何かしらの専門学校へ行き、学年の1割が一般受験を受ける。そんな仕組みだった。

私は2年生の時点で受けたい学校が決まっていたから、指定校推薦は視野に入れず、自主推薦やAO入試をメインにやることを決めており、夏の時間の7割はそこの準備に費やした。残りの3割は一般受験用の勉強に費やした。
10月末に不合格が分かり、そこから一気に学校へ行くのを殆ど辞めた。受験に必要な科目だけ授業を受け、残りは帰って勉強した。

1月センター試験。リスニングは9割取れた。絶妙に合格ラインギリギリに乗ったと思ったのに、結局志望していた大学はどこも難しそうな状況になってしまった。とはいえ、2校しか受験していないのだからしょうがない。何も考えられなかった。

1月末になって、滑り止めがどこもなくて、浪人は認めない、どこでもいいから大学に行けということになり、受験申込締め切りの前日に説明会に行った第1志望の大学の1駅隣の大学を受験した。

正直今まで受けた英検や模試、高校のテストの方が難しいくらい簡単だった。こんなんで大丈夫なのかなどは思わなかった。もう、あとのことは入ってから考えようという気持ちになった。

落ちたからにはできる限りのものには参加して全力投球する、そう決めた。
留学や国内外のインターンシップなど、様々な経験を積むことができた。
おかげさまで大学の4年間は忙しくも充実した生活となり、今では並大抵のことには驚かなくなったし、度胸だけはついた。

今の世の中の大学がどんな学生生活を送ることができるのか、私は全く知らない。けれども、最後まで諦めなければ、必ず得られるものはある。
もし、受験に失敗したとしてもそれをバネに成功体験に塗り替えればいい。

少なくとも私はそう思う。そして同じことを私は私に今から云うんだ。

ここ数年、悲しみの底に沈んでしまう魔法にかかってしまっていた私へ。
今からでも遅くないから、「楽しみながら生きろよ」ってね。

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