方角が違った、ただそれだけのことだったんだ。
今年の恵方は東北東とのことですが、みなさん恵方巻きは食べましたか?
私は東北東に向かってお皿を片手に持ちながら
なんとか食べ終えました。
海鮮が大好きで節分の豆が大好きなので、毎年節分が大好きです。
神社にもお参りに行きました。いろんなことがうまく行くように願ったら、辛抱しろとのこと。まだまだやるべきことはたくさんあるようです。
そういえば、先日断捨離の話をしたけれど、ちょうどそのタイミングで友達から縁を切られていることに気がつきました。
断捨離の話をしたけれど、断捨離されたのは私の方だった。
滑稽といえば滑稽だけれど、そうあるべき結果におさまった、ただそれだけのことだと思う。
仕方がないことだった。わたしが相手の理想になれなかったからで、なにも行動に移せなかったし、作品のひとつさえ作れなかったからだ。
他の大事な人への気持ちや文、言葉、写真はいくらでも出てくるのに、どうしてもその人と一緒に創りたいと思えるものがなくなってしまった。
今こうやって縁が切れて初めて、文章にすることができるようになるくらいには、本当に何もなかったんだ。ごめんね。
友達と言うべきなのか、今でもたまに分からない時があるのは、自分がとても未熟な時に出会って、そこに絆があったとはとても思えなかったからだと思う。信頼はしていたけれど、一緒に何かを乗り越えるにはあまりにも脆かった。
それほどまでに、私は弱かった。
人を信じて、自分を信じて壁を乗り越えることができなかったのは、私が弱かったからだ。
端的にに何があったのかを綴ると、その友人と私たちは映像作品を一緒に作ろうと思っていて、4年前からその話をしていました。
映像作品といってもアマチュアが作るもので、ショート動画のような類のもの。
その頃からショート動画が流行ると見込んで、その世界に乗り込む気満々だった。
けれど当時の私たちは互いに劣悪な環境にいて、自分の未来さえも分からなくなってしまっていた私たちは、互いの環境や仕事を変えるために、たくさんの時間を使いました。また、日々の中で創作をする機会がぜんぜん作れず、また作れる状況になっても互いの考え方やタイミングが合わず、積み重なった心労と時間だけが過ぎていってしまいました。
そんな中、私は現実世界を3年も転げ回っていて、プライベートも仕事もなにもかもが上手くいかない中で、次第に私も何が創りたいのか分からなくなってしまい、熱も冷めていって、もう一緒にできないということを一昨年の冬に私の方から申し出ました。
あまりにも勝手すぎる、ずっと待っていたのに、頭を冷やしてから言えよと怒られてしまいましたが、私が最も冴えている時に出した答えだから、これ以上言えることは何もありませんでした。
出された課題を何ひとつこなせなかった。1人じゃ無理だと思っていたから。
それから約1年とちょっとが経って先日、気がついたらSNSをブロックされていて、断捨離をされていました。
とても驚いたけれど、きっとブロックされるまでに疎まれているということは、もう会うことはないだろうし、最低限の配慮をした後、わたしの連絡先からは、削除することにしました。
今回縁が切れてしまったのは仕方がないことだと思うし、ただ一緒にいることで何か別の世界が掴めたのかと言ったら、それは絶対に違ったと思う。
お前が悪いと責められるならそれはごめんと謝るし、悪かったねとも思う。期待をさせてごめんねって。
でも、もう一度いっしょに何かを作るっていうことはできないと思う。
別にその友達が悪かったわけじゃないんだ。
ただ、私が作りたかった世界と、たぶんその人の作りたかった世界は果てしなく似ているようで、異なっていて、限りなく近い世界でどこかで一瞬すれちがうくらいのものであって、それでも決して寄り添うことはできないものだったと思う。
私が作りたかったものは決して1人では作れないものだった。
方角が違った、ただそれだけのことだったんだ。
ただ、いま言えることはわたしは他にも作りたいものがあって書きたいものもあって、ほんとうに欲張りで。
会いたい人もいて、歌を心を届けたい人がいて、前よりも健康でちょっと元気だ。
もちろん人間だから。いまだに仕事やプライベートの全てが上手く行ってるかと言ったら、そんなことはないし、後ろ向きになるし落ち込むし。やるせなさや自分のふがいなさ、理不尽に泣くこともあります。
それでも今は少しだけ、前を向くことができるようになりました。自分のことをストレートに褒めてくれて、応援してくれて、感謝を述べてくれて、わずかでも不器用でもまっすぐにでも愛をくれる人たちがいて。
わたしはそんな優しさをくれる、こんなにも弱くて情けない自分を少しでも愛してくれた人に報いる自分でありたいと思っています。
今思うのは、もっともっといろんな世界を見て、大好きな人たちに見せたり聴かせてあげられるようなものを創りたい。それだけです。
私が言えることはこれだけです。ごめんね。
正直思うことはあるし、言いたいこともあるけれどこんなところに書いたって言い訳にしかならないし、主観でしかなくて、意味がないことだから書きません。もう伝えたと思うし。伝わらなかったのなら、私が悪い。それだけ。
千里の道も一歩から。ローマは一日にして成らず。そんなことわざがあって、私が尊敬する大好きな人たちは才能もありながら、何十年も努力と研鑽を重ねているのだから、私なんて、まだ第1章の入り口なのです。
それにさ、イマ目の前の世界が少しでも幸せなら、きっと何も遺せなくても幸せなんだよ。
そう心から思えるように、自分に負けない自分でいたい、今はそれだけで十分なんだ。
出会ってくれてありがとう。
方角が違った、ただそれだけのことだった。
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