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追加でレトロブライトした作業ログ

 最近、アクリル板加工のレーザー機について調べているんだけど、3Dプリンターもレーザー機も、一般の人が気軽に?使えるこの時代に生きてて本当にラッキー!って思うんだ。あと10年早く生まれてたら、多分もう自分には挑戦する気力はなかっただろうし、そんな事を挑戦してやろうときっかけもなく思わなかったと思う。パスもまだ引いてないんだけど、ストックの駄菓子を入れるケースを作りたくて、隙あらばデザインを考えてニヤニヤしているよ。何かをやってみたいなって思った時、それを「するしない」という自分の意思だけで選択ができるっていいよね。

こんにちは、AltOfです。

 少し前にレストアマップの記事を載せたんだけど、スマホやPCの画像見てシェルの表と裏のカバーに色味の差がありすぎて気になっていたんだ。

 それで、改めて陽も強くなってきたGWのタイミングに、数日かけてレトロブライトを再挑戦した話を今回の記事にするよ!

 もっと色味が激しく黄ばんだジャンクなシェルのレトロブライトは実験として、今よりももっと日差しが強くなってからやってみようかなって思ってるので、レトロブライトの威力について気になる人は、そっちの記事を楽しみにしていてね。(予め言っておくけど、忘れてたらごめんね!!)

 それではレトロブライト仕上げを、は~じめ~るよ~♪

レトロブライトとは?

 過酸化水素水と紫外線の化学反応で、主に経年変化で黄ばんでしまったレトロゲーム機器のケース・シェルや古いエアコンのリモコンなどを漂白する際に使われている言葉だよ。自分はゲームボーイやファミコンのレトロブライトをする記事で知った言葉だったけれど、家電のリモコンや給湯器のボタンカバーなど、プラスチック製品で黄ばみが出てしまったものをレトロブライトして綺麗にする記事も見かけたので、実は幅広い分野で使われている言葉なのかもしれない。

今回作業したシェルはこちら

レトロブライト済みシェル
前回の記事で載せたシェルの写真

 この写真を掲載した記事はこちら↓

 こうして見ると、黄ばみが表裏差があるのに気づくけど、部屋の中で見る実際はそこまで差を感じなかったんだよね。(部屋の灯りが暖色系だったから気づきづらかったのだろう)

 これでも、レトロブライト済みで結構綺麗になったと思っていたんだけどね。この写真を見て、やり方を変えて追加作業をすることにしたんだ。

レトロブライトに使ったもの

  • 液体ワイドハイターEXパワー

  • 水道水

  • 重しに使うガラス蓋(透明で対象物に合えば何でもよい)

  • 浸すための器(透明の方が紫外線が全体に当たりやすい)

 材料は過酸化水素水が作れれば良いという事で、他の洗剤を使ってる人もいるみたいだけど、記事を読み漁っているとワイドハイターEXパワーの出番率がとても高い気がしたので、迷わずワイドハイターEXパワーを使用したよ!ワイドハイターっていろんな種類があって、EXは濃縮タイプなんだ。粉末タイプのワイドハイターもあるけど過酸化水素は含まれていないので、EX以外の洗剤で探す時は成分表を確認して選んでね。

 浸すための器についてなんだけど、器が広ければ広いほど洗剤量を多く使う事になってしまうよ。数日間作業を繰り返すつもりなら、無駄にならないように対象物より少し大きいくらいの器が良いかなと思う。AltOfが初めてレトロブライトをした時は、コストコのキャラメルフランが入っていた器を使ったんだけど、DMGが四角いため円形の器は余白が多く出てしまって無駄が多かったんだ。無駄のない良さげな器は無いかなぁ~~~。

いざ、追加作業をするの巻

 これまで、蒸発しないようにとか枯れ葉が入らないようにってラップをしていたんだ。けれど、作業しているのは5月上旬でレトロブライトは夏によく漂白できると言われているから、やっぱり5月の紫外線量じゃ足らない予感。蒸発するほど気温が高い季節でも無いだろうし、(最高24℃程度)少しでも紫外線を当てるべくラップは取り払い作業をすることにしたよ。

シューズケースの中でレトロブライト中のDMGのシェル

 上限の水位がシェルケースより5mmくらい上になる程度に考えて、まずは水道水を半分ほど入れるよ。(洗剤の後に水道水ジャバジャバ入れると泡立っちゃうんだよね…)その後、洗剤をシェルケースがしっかり浸るように注ぐ。水:洗剤が1:1くらいが目安だね。泡立たないようにゆっくり撹拌したら重しのガラス蓋をのせて準備は完了!

 朝の6時から昼の13時までの間に陽が当たり続ける場所に置いておく。(時間によって日陰になったり、気温が高く蒸発でシェルが水面より出てしまったり、あるいは浮いて水面から出てしまうと化学反応が起こらない箇所が出てきてしまって漂白ムラになってしまうので気を付けてね。)

 理想は夏の強い日差しのもと、2~3時間(11~14時辺り)を狙って作業すると良いんだろうけど、今回は漂白しすぎるのも嫌だったので、個人的にはこれくらいの季節に回数を重ねる方が作業も辛くないし良かったかな。

追加作業1回目

 DMGのレストアマップ記事以前に、このシェルは何度かレトロブライトしてるから、記事の中で追加作業一回目って事になる。

1回目の追加作業

 この時、更に白くなったなーって感じていて、やっぱり上にラップとか紫外線を防ぐ何か(それがたとえ透明であっても紫外線量を減らしてしまう素材)があると漂白具合に差が出るんだなと思ったよ。

 とは言え、まだほんのり黄味が感じられるの納得できない。

 前回の教訓、屋内ライトの下で確認すると目がボケるので太陽光下で確認と、前回と同じ環境で撮影しての比較をして少し厳し目にチェックしたよ。

太陽光の下でチェック


と言うわけで2回目作業

 やり方は1回目同様。時間も気温もお天気もだいたい同じような日で再チャレンジしたよ。

2回目追加作業

 手持ちのPC液晶だとあまり差を感じないんだけど、太陽光での現物確認だと、自分の目には色味の差はまだ感じられるものの、気にしなくても良い程度まで漂白することができた。しかし、さすがはiPhone…、スマホ環境から写真を見返すと色味に差を感じる…(色ムラの濃淡までうっすら判るんだが…)
 
 しかしこのタイミングで気づいてしまった。そもそも4台あったDMGをばらばらにして、程度の良い状態のパーツをまとめて1台にしている。そのためシェルカバー類もシャッフルしてしまっていて、このシェルも表裏別個体のものかもしれない。製造年月日や製造元が違う可能性も考えると、そんなに追い込まなくても良いかな。(…めんdくさくなってきただけ)ってね!

 そんなわけで、
自分のためのDMGレストア第一号のレトロブライトはこれにて完了だ!
 

 レトロブライトは太陽光の力を使って化学反応で漂白をする作業だ。対象物の素材がプラスチック素材だけならば、少しハードに作業しても問題ないと思うけれど、レトロで大事な機器を綺麗にしたい場合、ステッカーラベルとか貼ってあるものは太陽光で印字も漂白されてしまうリスクやそもそもステッカーが耐水ラベルじゃないと剝がれてしまったりする可能性もある。

 これは実際に試していないから予想の話になるけれど、お気に入りのラベルを保護しようとしてUVレジンで保護するのはお勧めしない。UVレジンの黄変する経年変化は早ければ数か月、おおよそ1年前後には起こりそうな予感。おまけに劣化でベタつく可能性すらある。マニキュアのトップコートを使う方法も同様だ。せっかく十数年と大切にしてきた機器を修復不能なベタつく不快な個体にしたくなかったら、UVレジンやマニキュアで一時保護みたいな方法はしない方が良いかなと思う。2液式のレジンの場合、UVレジンよりもベタつきは防げそうだけど、数年たてばどうしても黄変してくるだろう。(うすーく刷毛塗りするなら目立ちにくいかな?)

 じゃあどうするんだって話なんだけど、自分だったら…どうしてもお気に入りのラベルならスキャンしてデータを実寸大で残しつつ、貼って綺麗にはがせるデカール貼り付け用のアプリケーションシートをラベル上に同サイズで保護をして(剥がせるように保護)、更にその上からマスキングテープで紫外線保護してからレトロブライトかな。または、実寸大データを取った後に2液式レジンで(クリスタルレジンあたりかな)ラベルより少しだけオーバーさせて刷毛塗りかな。ずいぶん昔の知識で黄変に比較的強い2液式レジンと言えば「デ」なんとかって言うレジンがあったはずなんだけど、検索しても出てこなかったし、価格も高く少量売りもなかった記憶だったから探すのも辞めた(笑)あれから色々なレジンが出てるだろうから質のいいものが探せば他にもあるかもしれないね。レジンは価格も種類も様々に売られているけれど、硬度の違いや透明度の違いの他にも劣化として黄変だったり、ベタつきが出てくる可能性があるのでレストアする材料としてレジンを使う場合は、特別慎重に厳選して使いたい材料だと思ってるよ。

 そんな感じで今日はこの辺でおわり♪

さてさて、次回はプロサウンド化の話に入る前に…イヤフォンジャックの話を無駄に長々と綴ろうかな。それでは良い一日を~。