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突然カメラを貰える事になった話

2021年3月31日。
僕は仕事で宇都宮に前乗りしていました。
車で照明機材を運んで宇都宮の安宿に着いたのは21時過ぎ。東京のノリで「時短営業でどこも店やってないだろう」と思っていたのだけれど、ぜんぜん、普通に色々な飲食店が開いていてびっくりたのを覚えています。
せっかくなので駅前の餃子屋で腹ごしらえをして、その後隣のバーで飲みながらメールをチェックしていると、ある一通のとんでもないメールが表示され、僕のウィスキーを飲む手が止まりました。

この度はEVERYBODY×PHOTOGRAPHER.comへとても素敵なお写真を
ご投稿いただきまして誠にありがとうございます。
EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.com事務局でございます。
2021/2/1(月)~2021/2/28(日) に開催しておりました
「 ライカQ2か、ライカQ2モノクロームがもらえる!フォトコンテスト 」のグランプリに enigmart_photo 様の作品を選出させて頂きましたのでお知らせいたします
。】

enigmart_photoというのは僕のツイッターやインスタ等で使っている写真用のアカウント名。謎を意味するエニグマとアートをくっつけた安直な名前です。このサイトでも同じ名前を名乗っていました。
EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.comというのは、カメラ屋さんのマップカメラが運営している写真投稿サイトです。毎月なにかしらのテーマで、期間内に投稿された写真すべてを対象にしたコンテストを行っています。コンテストに応募する気がなくても、とりあえず投稿しておけば何かの審査対象になるという手軽な仕組みのものです。
僕は確かに、この商品が魅力で、この応募期間に写真を投稿した覚えがあります。でも、すっかり忘れていました。

え、え、待って、夢?

間違って送られてきたのかなとも思ったのですが、
名前も書いてあるし、たとえ間違いでも貰えるなら貰っておこう、考えるのを放棄、三十六計逃げるに如かず。と、受け入れ。手に持っていたウィスキーの残りを飲み干しました。

メールが来たのが3/31の15時頃で、確認したのが3/31の21時過ぎ。
確認があと数時間ずれていたらエイプリルフールでした。
受け入れてからすぐツイッターにも書いたのですが、日付が変わってから読んだ人には嘘と思われていたかもしれません。

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(先日海に行った時に海辺に川の亀が流れ着いていたので川まで返しにいった時に、冗談で「竜宮城行き確定だ」とか言っていたのですが、なんか、それなのか?)

メールを受け入れると、次に考えるべきは商品です。
何しろ「選べる」のです。ライカのQ2Q2モノクロームとを。

なんて贅沢なんだ

EVERYBODY×PHOTOGRAPHER.comの商品史上最も高額な商品なのではないでしょうか。

これはマップカメラの新品価格ですが、定価より落ちているとはいえ、税込みで70万円越えです。(2021年4月現在)ヨドバシだと80万の値札が付いていました。

震えます。

ウィスキーをお代わりして、色々なサイトを漁りリサーチをしました。
この時、店員さんに「シングルカスクの何かお勧めを」と尋ねたところ、「シェリーカスクですね」とお勧めをしてもらったので、この時の僕はぜんぜん舌が回っていなかったのだと思います。気が動転していたのでそのまま頷いて、この日はシェリー樽熟成のウィスキーが好きな客として過ごすことにしました。(お洒落な本によると、知らないバーでは、客はその時の、思い思いの自分になることが出来るらしいです)
まあでも、自分の意図から外れたものはむしろ予期せぬ出会となり、自分の把握している範囲内のチョイスだけでは出会う事の出来なかった良い出会いをもたらしてくれる可能性があります。流されるままというのも面白いものです(僕の性に合ってますし)。
この時のシェリーカスクのお勧めウィスキーも美味しかったですが、ちょっと高いのでハーフショットでいただきました。

話を戻します。
ウィスキーが美味しくても、そう簡単にはこの答えは出ません。

ネットに上がっているものも、それに周りのQやQ2を使っている人達の写真は素晴らしく(当然機材の力だけではないのでしょうが)その方たちの作る色や絵を見ていても、僕の手元にも同じQ2があればとても嬉しい事になる予感はしていきました。
ネットで調べていて分かった範囲では、Q2とQ2モノクロームの差は、見た目やモノクロ専用かどうかを除けば、カラーフィルターがない分モノクローム方の解像感が高い、という所だけだと思いました。どうやら操作性など機能は両方そう変わりません。

僕はモノクロの写真が好きで大体の写真をカラーで撮ってもモノクロで仕上げます。その際に、色情報を元にマスクを作って輝度を調整したりします。それに画像をぐちゃぐちゃに荒したりもするので、撮れた情報がどれだけ解像しているか、鮮明かというのは重要ではありません。

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むしろ時には画像にどうノイズを乗せるかを考えて現像している、と言っても良いと思います。
もちろんカラーで仕上げることもあります。スナップなんかはカラーも多いし、スマホの28㎜の画角が好きなので、街歩きにカラーのQ2は完璧な機材に思えます。

二日悩みました。
贅沢すぎる悩みです。


悩んだ結果、

Q2monochromeを頂く事にしました。

理由はこうです。

Q2はもしかしたら上記の理由で数%でも自分で買う可能性があるけども、
Q2モノクロームは絶対に自分では買わないから。こんな高いモノクロしか撮れないカメラを、僕には買えません。
だから、冒険できる方にしよう、という考えです。

滑舌が悪くてシェリー樽のお勧めをしてもらった時と同じように、普段なら選ばない事をこの機会にやらせてもらおう、という感じです。
こんなにローリスク、ローコストで挑戦を出来る機会を貰ったのなら、なんか流れでふらふらとそちらをやってみるべきだと思いました。

金曜日の夜に事務局の方へモノクロームの方にしたいですとメールを送り、土日を挟んで月曜日に返事を頂き、そのまま発送の連絡があり、火曜日にはQ2モノクロームが届きました。
グランプリというメールからまるっと7日間の出来事でした。

こんな僥倖てあるんですね。
次はせっかくのLEICA Q2 monochromeを使ってみた感じを投稿したいと思います。

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ライカとモノクロの記事↓

ソニーのカメラで撮ったモノクロ

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