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りわの「写真て、なんだろう」【第6話】

「作品を創る」ために大切なことの一つ、かも。


つらつらつらつら考えて、写真で「作品を創る」ってどういう事だろう?
という疑問にたどり着いた。

日本語の意味は分かるよ、勿論。
絵画や陶芸やデザインなどゼロから何かを作り上げる作業だから、結果としての作品は100%イメージの具現化だよね。
だけど、写真はちょっと違う。

写真にも色々なジャンルがあるけど、風景写真や街角スナップなどは、今そこにあるものを撮っている。
例えば、水平線に沈む夕日に向かってシャッターを切ったとして、ただの「記録」といわゆる「作品」と両方創れると思うけど、その差って何だろうか?

プリントした夕陽の写真を見て、こっちが記録用でこっちが作品、って解るものだろうか?
解るとしたらその差は何だろう?

構図やら露出やらの基礎的な技術で差は出ないと思う。
カメラの問題ではなくて、撮る側、操作する側の何かの違いと思うけど、それはなんだろう??

他の人はきっとわかって撮っている写真の基本的なあれこれを、何やら手探りしながらもしょもしょやっている自分がもどかしいけど、ここをちゃんと納得しないと先へは進めない、そんな気もして。

「作品を創るってどういう事だろう。」
この疑問に気づくまでには、いくつかのきっかけがある。
夏休み旅行先が観光地だったので、スマホで写真を撮りまくった。
あまりの便利さ手軽さにスマホでばっかり撮ってて、その後カメラでも同じノリで撮っていることに気が付いて驚いた。

面白いなパシャ、かわいいなパシャ、ちょっといい感じパシャ。
これでは高価な一眼レフを持ち歩いている甲斐が無い。。
というより、カメラが泣く。
もっと「考えて」撮らなくちゃ。
と思って気が付いた。。何を考えて撮らなくちゃって思ったんだろう。

構図やシャッタースピードや絞りなんかは、普通に操れるようになっている。
そこに何を足そうと思ったんだろう?

写真の講習会で「遠近感」というお題が出た。
よくある絵面、踏切で写した遠くなる線路を出したところ、
「駅で待つ人や遠くなる電車が写りこんでいれば、見る人にストーリーを感じさせられるよ。」
そんなアドバイスを頂いた。

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ああ確かに。
頭の中で駅に人、線路に小さな電車を合成してみる。
画面に動きが出て物語が始まりそうだ。。。

これが「作品」なんだろうか?
良くある風景に+アルファして、物語を描くこと。
物語りのとある場面の一瞬の風景。
人の心を動かす何か。

それだけが「作品」である全てではないけど、回答の一つではなかろうか。
私の型落ちの集積回路では、今日の所はこの結論で精いっぱい。

【写真にストーリーを】
【写真に心を動かす何かを】

うん、なかなかに腑に落ちる答えだな。

満足げにうんうんと頷く自分がいる。。
でも。
何かに書いて壁に大きく貼っておかないと、すぐ忘れそうで怖い。

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写真・文:渡辺理和

渡辺理和(Riwa Watanabe)プロフィール
2018年から写真教室に参加中。
若い頃から写真に興味はあったものの、きちんと写真を撮ることを意識し出したのは、3年前に姪っ子にインスタグラムを教えてもらってから。
当初はコンパクトデジカメを使っていたが、2年ほど前に一眼レフの入門機を購入。
基礎講座に通い、入門者から初心者へジョブチェンジ。
さらに中級者を目指しレベルアップに励むも、返り討ちにあったりする。
主な撮影場所:ご近所、大きな公園、旅先など。
撮影は時間&体力と相談なので、人だかりのできる有名スポットはほぼ無し。









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