りわの「写真て、なんだろう」【第4話】
写真はいっぱい撮りました。でもうまくなりません。
先月あたりからだろうか。
急速にスマホで写真を撮ることが多くなってきた。…ような気がする。
夏休みで遠出したり、色々な場所を回ったりした事がきっかけかな。
勿論ずっと前からスマホで写真は撮ってきた。
それは、街中で面白いものを見つけた時だったり、空と雲がいいバランスだったり美味しいスイーツを友達にすぐ教えたい時だったり。
日常の何気ないスナップを撮りたい時などは、スマホって凄く便利だ。
ポケットからすちゃっと出して、画面のピントを合わせたいところをタップしてシャッターをタップ。
細かい設定を考えなくても、AIが適当に及第点の写真を撮ってくれる。
軽い、お手軽、すぐネットに上げられる、ワイド、高性能、動画もOKと超便利。
いや、今更実感するのも変な話なんだけどね。
今まで写真と言えばカメラ、スマホの写真は「メモ・仮・ちょっとだけよ」な、そんな気持ちで全く別物に分類していたから、自分の意識の変化に驚いた。
インスタに上げる写真も、PCに一度落としてから手直しして、スマホに送って上げていたくらい、スマホの写真を信じていなかった。
今時そりゃないだろう。
一昔前のデジカメより今のスマホの方が、よっぽど画素数が上だというのにね。
今では、インスタの2つあるアカウントの一つは、ほぼスマホ撮って出し。
3月~6月頃は、コロナ禍と腰痛のせいでほとんど写真を撮りに行かなかった。
7月・8月は、連休が重なったのと自粛生活に飽きてきたのとで、積極的に遠い場所・新しい場所へ行く機会を増やした。(勿論人混みは避けてだよ。)
そして上記のように、カメラとスマホとで同じ場所を二重に撮りまくって、SNSにガンガンのっけまくった。
そして思ったこと。
1)いっぱい撮ったつもりで、実は2重撮りしているのでカメラのデータはあまり枚数が撮れてないこと。
2)スマホは便利で撮りやすい。
でも、写真の腕が錆びるな~、っていうこと。
写真の腕が錆びるとか、スマホをディスっているわけではないです。
(錆びるほどの腕があるのかって議論は置いておいてね。)
持ち運びはらくらく、簡単操作で動画も写真も撮れるスマホは凄い。
でも、2次元の写真の表現の自由度は、やっぱりカメラの方が高い。
スマホで「こんなもんかな?」と写真を撮ってると、同じ意識でカメラの写真も撮ってしまう。。気がする。
その結果、出来上がりがスマホと変わらないレベルだったりしたことって、ない?
スマホを否定するつもりは全然ないけど、スマホと同じ出来上がりじゃわざわざカメラを持って行った甲斐が無い。
スマホと同じ意識で撮っちゃだめって思っちゃったんだよね。。
スマホできちんとした作品が創れる人もいるだろうけど、私は無理。
カメラで試行錯誤しながら、操作を覚えながら、苦労しながら少しづつ腕を上げていくやり方が私にはあっているな。
そう、作品。
カメラを道具に「作品」を創る意識があるかないか。
そのあたりが、シャッターを押したその後に具現化するんじゃなかろうか。
スマホで撮るときは、「作品」を創ろうと意識することは少ない。
勿論、基本的構図やら光の具合やら、見栄えする写真になるようにはするよ?
でも、少なくとも、コンテストに出す写真をスマホで撮ろうとは思わないでしょう?
スマホって、やっぱりスナップに特化したカメラなんじゃなかろうか。
いわゆる【カメラ】は、機能や使い方、写真の原理原則を理解することによって、自分のイメージ通りの絵を描くことができる道具、なんだろうね。
以前「カメラは一夜漬けでは上手になりません。」って聞いたのは、このあたりのことを言っていたんだろうなって思う。
つまり、フェラーリの性能をフルに引き出すには、それなりの腕がドライバーにも求められるんですよ、という感じ?
コンテストに出せるほどの技術や腕は難しくとも、もうちょっと上手にはなりたいな、とは、心の奥底で常にちらちら思っていること。
その為には、まず「うまくなりたい」という望みをはっきり自覚し、そのためにどんな努力をすればいいのか、ちゃんとロードマップを作るのが早道かなぁ。
少なくとも、スマホでパシャパシャは程ほどにして、きちんと写真と向き合う姿勢から意識改善していかないと、ずぅぅぅぅ~っと「写真はいっぱい撮りました。でもうまくなりません。」からは抜け出せないなぁ。
スマホ・パシャパシャをきっかけに、そんな事を考えた夏休みでした。
写真・文:渡辺理和
渡辺理和(Riwa Watanabe)プロフィール
2018年から写真教室に参加中。
若い頃から写真に興味はあったものの、きちんと写真を撮ることを意識し出したのは、3年前に姪っ子にインスタグラムを教えてもらってから。
当初はコンパクトデジカメを使っていたが、2年ほど前に一眼レフの入門機を購入。
基礎講座に通い、入門者から初心者へジョブチェンジ。
さらに中級者を目指しレベルアップに励むも、返り討ちにあったりする。
主な撮影場所:ご近所、大きな公園、旅先など。
撮影は時間&体力と相談なので、人だかりのできる有名スポットはほぼ無し。
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