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教育は戦い 〈意味にとって教育とは何か3〉

昨年度の修学旅行は戦いだった。
自分たちでお金を稼いでいくという目標を立てて、様々なことをして、最終的に24万円を集めて自分たちのお金で修学旅行に行ってきた。
期日までに目標金額を集めるその取り組みはまさに戦いだったわけだけど、真に困難なのはお金を集めることではなくて、子どもたちの認知を変えることだと心底感じた。

「どうせ無理」
「子どもにお金は貯められない」
「みんなと協力できない」

そういう認知が、子どもたちの根底にこびりついていることがある。
それを「いや、できるんだ!」と信じさせる過程は、まさに戦い。
実際に奇跡を起こして見せなければ、子どもたちは信じ込もうとしない。
固く閉ざされた認知の城を打ち砕くには、嘘のまじった実践ではいけない。
その奇跡を起こすために、こちらは手を尽くし、心血を注いで努力する。

まあ、神経を削る戦いだ。
今年もそれが始まるのかと思うと、ちょっとだけ気が重い。
しかし、それを乗り越えた先には、圧倒的な感動が待っていることも今回わかった。
心の底からの感動が、子どもたちをグッと大人にする。
そして、このクラスをかけがいのない宝物にしていく。
それが子どもたちにとっての〈意味〉になっていく。
だから頑張ろうと思う。
教育は認知を変える戦いなのだと思う。


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