木内みどりさんとMemento mori

2月13日、木内みどりさんのお別れ会に行ってきました。

11月中旬に、心臓突然死で本当に突然、亡くなってしまいました。
すごくお元気で、11月初めには海外旅行もされていたし、亡くなる前日にもお散歩中の動画をTwitterにUPされていました。
Twitterで訃報を知ったときは、あまりにもビックリして、めちゃくちゃ大きい声で「えっ！？」って言ってしまいました。

女優業をしながら、社会問題にも精力的に取り組んでいて、各地を飛び回り、
おかしいと思ったことには「おかしい」と声をあげる、
好きな人、応援したい人は、全力でご自身の出来ることをする、
ざっくばらんで一本筋が通っていて、気さくで優しくて。
憧れの女性でした。

2年前からは、「木内みどりの小さなラジオ」というネットラジオを開設して、YouTubeで公開されています。

第2回のゲストは安冨歩さん。

その行動力や、愛に溢れた生き方がとてもステキで、いつかお会いしたいと思っていたし、必ずお会いできると思っていました。
それが突然の出来事で、叶わなくなってしまいました。

昨日のお別れ会で、生前のみどりさんの遺されたものや活動をたどりながら、
生きてお会いしたかったなぁ…とあらためて感じました。

みどりさんの訃報を知った11月21日から、
私のテーマは「Memento mori」になりました。

人はいつか必ず死ぬ。
自分も、周りの大切な人も、その死がいつ訪れるかは、誰にも分からない。
だから、いつ死んでも後悔がないように、
やりたいことをやって、会いたい人に会って、好きな人には好きと伝えて、
自分に正直に生きていこう。

それからしばらくの私は、何かに取り憑かれたように、いろんな場所に行き、いろんな人に会い、いろんな勇気を出しまくってきました。
宮台先生や安冨歩さんに臆せずお話ししに行ったり、
人に会うためだけに大阪や東京まで行ったり、
好きな人にラブレターを渡したり…。
宮台先生の講演会を計画したのも、確実にこの影響です。

みどりさんの訃報が、なぜそこまで私を突き動かしたのかは、正直分かりません。
今まで、身内や近しい人の死に直面しても、こんな風にはならなかったのに。
昨年のはじめに祖母を亡くし、大きな失恋をして、いろんなことを考えたり感じたりしてきた、
ちょうどそのタイミングだったということもあるかもしれません。
みどりさんがいつも、ご自身の死生観を語られていた影響も大きいかも。

生きてお会いすることは叶いませんでしたが、Twitterや「小さなラジオ」を通して、その思いや愛や行動力に憧れを抱いていましたし、
お別れ会にほんの少しの時間ですが参加することができて、
私も少しでも、みどりさんのように生きたい、生きようってあらためて思いました。

強く 優しく 裏表なく 忖度せず 大きな愛と信念で 正直に 颯爽と

きっとこれからも、ラジオは何回も繰り返し聞くでしょうし、
彼女の書いた文章も読み返すでしょう。
「Memento mori」を私に植え付けてくださって、ありがとうございます。