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社会主義アレルギー

 日本人のほとんどは、社会主義アレルギーといって良い。社会主義に対する強烈な拒否感を示すのだ。日本では、社会主義と聞けばスターリンによる大粛清や毛沢東による文化大革命などのイメージが先行しがちだ。確かに、それらのイメージだけで見れば明らかに典型的な独裁で、社会主義に対する拒否感をを示すのも分かる。しかし、社会主義とはそれだけではないのだ。 社会民主主義  社会民主主義は、社会主義の中で最も右派的な思想だ。自由民主主義を維持しながら、社会主義を目指す思想であり、自由民主主義

    • 野党共闘と立憲民主党

       野党共闘は、自公政権撃破ただ一点のみで見るなら最も効果的な戦略だ。野党の中心的立ち位置に居るのが立憲民主党(立憲)で、次いで日本維新の会(維新)となる。その両党の動きによって野党共闘の範囲が決まると言って良い。しかし、維新は兵庫県知事の問題で支持をかなり失っただろう。野党共闘に必ず必須ではなくなるかもしれない。しかし、自公政権撃破の確率を少しでも上げるためには維新とも組むことがある程度必要になってくるだろう。  しかし、維新と組む上で、また、立憲民主党に最も近い国民民主党

      • アジア版NATOと英米系地政学

         アジア版NATOは、対中国や対ロシアを想定したものとなるだろう。その上で、インドを入れるか否か、という問題がある。インドが入った際の例を挙げると、印パ戦争に自衛隊が介入すると考えると、少しおかしく感じる人も多いだろう。  アジア版NATOが出来た際の最大の加盟国はアメリカであり、アメリカが最も発言力を持つというのは間違いない。最大加盟国の戦略は同盟全体の戦略に影響する。そのアメリカの戦略を辿ると、英米系地政学に辿りつくのだ。  英米系地政学の初期の理論である、リムランドを

        • 立民代表選推薦人について

           泉氏や吉田氏の推薦人には、野田氏支持や枝野氏支持を掲げる者も居る。それらの推薦人は、野田氏や枝野氏が貸したものだろう。その思惑は、一重に「代表選を盛り上げたい」だろう。  時期が自民総裁選に重なり、立候補者の数も少ない。自由民主党が長年与党であることから、事実上の首相決めとされ、注目はなかなか集まり難いだろう。しかし、政権交代を目指すならば今のうちから注目を集めておいた方が良いという判断だろう。  しかし、立候補者が推薦人集めに苦労し、借りるという事態になっている現状は、立

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        記事

          高市氏の「首相と閣僚の給与を廃止する」について

           高市氏は、総裁選出馬会見で「首相と閣僚の給与を廃止する」と発言しました。しかし、批判もかなりあります。  それは、メリットとデメリットを考えた際に、明らかにデメリットの方が大きいからでしょう。 メリット ・支出が毎月2994万6000円分浮く(首相と閣僚の分で、副大臣や政務官などは別です) デメリット ・首相・閣僚はかなりの激務で、更に給与も無くなるとなるとやりたい人が減る ・民間人出身者は完全に給与がなくなり、やりたい人がいなくなる  つまるところ、支出が多少抑えら

          高市氏の「首相と閣僚の給与を廃止する」について

          民主主義の原理から見る投票の重要性

           現在、投票率が低いのは若い世代だ。しかし、投票に行かないということは、例え政策がどのようなものになろうが良いということだ。では、それは何故なのだろうか。それを民主主義の原理から見てみよう。 注意 過激な発言がありますが、それはあくまで真に合理的な行動であって大小の差があれど実際の政治家との行動とは違います。 民主主義と投票民主主義で政治家の合理的な行動  民主主義政体で、政治家が自らの地位を維持するためにはどうすべきだろうか。もちろん、選挙制度によってある程度変わるが

          民主主義の原理から見る投票の重要性