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なぜ男5人で世界一周の旅に出るのか【アルクエスト(Alquest)が結成された背景】

こんにちは!お久しぶりです!

前回投稿から時間が経ってしまいました。持ち物やVISA申請、その他諸々の準備に追われており、なかなかnoteの執筆ができなかったことを心よりお詫び申し上げます。

今回は、チーム名の由来、チームがどのようにして出来上がったのかについて書いていきます。メンバー全員で頑張って書いたので、ご興味があればご一読いただけると嬉しいです。

アルクエスト(Alquest)とは

ドラゴンクエストのようにパーティで困難を乗り越えたい

アルクエスト(Alquest)という言葉は、我々が勝手に作った造語です。ゲームのドラゴンクエスト(ドラクエ)のような旅をしたいよねというのと、パウロ・コエーリョのアルケミストが大好きだったことから生まれた言葉です。

「ドラゴンクエスト」は、日本や世界を代表するロールプレイングゲームで、様々な職業や特徴を持ったメンバーが仲間になり、旅をし、魔王を倒して世界を救うストーリーです。

世界的名作のドラゴンクエスト11

敵(モンスター)を倒し、強力な武器を手に入れ、仲間を増やし、(時に別れ)、呪文を覚え、新たなフィールドへと展開していきます。

旅の途中で酒場で情報を手に入れ、現地の宿でイベントが発生したり、良いことだけではなくて悪いことも体験するかと思います。

ドラゴンクエストのように、大きな困難もチームで乗り越え、様々なイベント(クエスト)をゲーム感覚でクリアしながら、みんなで思い出づくりをしていきたい。そんな思いを込めています。

旅の途中で新たなメンバーが増えるかもしれないし、もしかしたら別れもあるかもしれない。でも、メンバーと過ごす一秒一秒を大事にしたいです。

アルケミストのように夢を持って自分自身の人生を探究したい

「アルクエスト」の語源である、もう一つの意味。「パウロ・コエーリョ」の「アルケミスト」は、世界で最も読まれている小説といっても過言ではない、名作of名作です。

アルケミスト

羊飼いの少年が自分の夢を追い求めながら、世界を旅するお話です。砂漠を越えて少年はピラミッドを目指します。

「何かを強く望めば、宇宙のすべてが協力してくれる」

「前兆に従って生きる。勇気を持って道を切り開いていく」

「旅の様々な出会いを別れの中で、人生の知恵を学んでいく」

以下、アルケミストからの抜粋です。

結局、ヒトは自分の運命より、他人が羊飼いやパン屋をどう思うかという方が、もっと大切になってしまうのだ。

パウロ・コエーリョ『アルケミスト』

もし、自分の運命を生きてさえいえれば、知る必要のあるすべてのことを、ヒトは知っている。しかし夢の実現を不可能にするものが、たった一つだけある。それは失敗するのではないかという恐れだ。

パウロ・コエーリョ『アルケミスト』

もし、常に島に心を集中していれば、幸せになれます。砂漠には人生があり、空には星があり、部族の男たちは人間だから戦う、ということがわかるでしょう。人生は私たちにとってパーティであり、お祭りでもあります。なぜなら、人生は私が生きているこの瞬間だからです。

パウロ・コエーリョ『アルケミスト』

日常生活に忙殺される中でついつい我々が忘れてしまうとっても大切ことを思い返してくれる、老若男女どんな人にもぶっ刺さるお話です。

そんなアルケミストのように、我々も自分自身の人生・夢・望みを探求する姿勢を常に大事にしていきたいと思っています。なにかを真剣に追い求めて探している毎日こそが輝いていると思うので。

歩いて(アル)探究(クエスト)する

そして、アル+クエストで、「歩いて」「探究(quest)」するという意味を込めています。

僕らが繋がるきっかけになった隠岐島前地域にある、隠岐島前高校は「日本随一の探究学習」をモットーに、高校生が島全体をフィールドとして探究活動を行っています。

限られたスケールの島を「まるごと学校」とすることで、目の前にあるものから楽しみを見出すスキル、どんなものでも面白がるマインド、「ないものはない」精神を島に養ってもらったと感じています。

世界を歩き回って、様々なヒト・モノに触れることで、興味・関心があるものを探し、各々が持っているテーマを究め、それをチームでシェアしていくことで、唯一無二の「学びの旅」、世界を舞台にした「ラーニングジャーニー」をしていきたいと思っています。

坂下であれば「料理」、小谷であれば「教育」や「まちづくり」といったような、各人の興味・関心がある分野は当然のこと、5人だけではなく、島の方を中心としながら、様々な方から「クエスト」「問い」をもらって、それらを我々が代わりに実行したり、問いを深めたり、問いを別の角度から投げ返す。そんなふうに、知を開いて、深め、結びあわせていくような旅を創っていきたいなと思っています。

その土地が持つ資源を住人がどのように利用して価値としているのか、その土地に住む人間の営み、その土地と人々へのリスペクトを最大限に持った上で、観光の旅ではなく、フィールドワーク的に様々な角度から切り込んでいきたいです。

なぜ男が5人も集まってしまったのか

4年前、北海道の小樽にて

発起人は米澤と小谷。元々は、島に唯一ある高校に北海道から島留学に来ている高校生と、その寮のハウスマスターという関係性でした。

高校を卒業後、米澤は浪人をし、地元の北海道にいましたが、小谷は夏休みを利用してふらっと北海道(小樽)まで遊びに行っていました。

米澤のご両親が営む洋食レストラン「muse」
人生史上最高のハンバーグが食べられます

その時の車中で、米澤は浪人生にも関わらず「俺、世界一周に行きたいんすよね」と言い放ちました。

「こいつ、自分の立場わかってんのか」と思いながらも、「いいね、俺も学生の頃から行きたいと思ってたんだよね」と返したのを今でも鮮明に覚えています。

彼は、「俺は足が悪いからこそ、そんなやつでも世界一周に挑戦して、頑張っている姿を引きこもっている友達とかに見せたいんすよ!!」

「ドラクエが好きなんで、みんなでチーム組んで魔王を楽したいんすよ!」

ということを少年のようなキラキラした目で熱く語っていました(あくまで彼は浪人生でしたが)

その車中に一緒に乗っていたのが、当時高校1年生だった権藤です。なぜか覚えてませんが、彼もその夏休みに北海道に連れていたのです。車中で「お前も行くか?」と誘ったところ、「是非行きます!」と、二つ返事でした。

彼は当時カメラにハマっていて、体格も良かったことから「カメラマン」兼「ボディーガード」という役職を米澤が勝手に任命していました笑

北海道(小樽)でカメラを構える権藤

これがアルクエスト発足の大まかなあらすじです。

メンバー(坂下、吉冨)の加入

【坂下加入】

アルクエスト発足から2年後、浪人を終えた米澤は大学編入を行い、北海道から長野県松本市に転居しました。隣町の塩尻市には高校時代の後輩である坂下(当時料理人として、塩尻市のレストランで修業中)が住んでいて、「あいつもいるし、長野行こうかな」と、編入する理由の一つでもありました。

「チームに料理人という役職で入ってくれたらパーティとして良くない?」というノリと勢いの下、熱烈なアプローチを行うようになりました。
もちろん理由はノリと勢いだけではなく、坂下がチームにいたら絶対にもっと面白くなると感じさせてくれる人物であったことが大きいんですけどね。

料理人としての生き方に悩みを抱えていた坂下は、視野を広げて世界を探究する旅も面白いかもしれないと、参加を決意することになりました。

しかし、当時はチームでの活動があまり動き出しておらず、1日の大半を料理人としての時間に使い、加えて世界一周の活動を行う中で、坂下は改めて料理に専念することが必要だという結論に至りました。その結果、世界で料理の知見を広げる前に修行に専念するという形で、一度アルクエストとしての活動から離れることを決意しました。

とはいえ、世界一周メンバーとは以前と同様に交流を持っていたため、自分が旅をするとしたら、、、なんて妄想が常に頭の片隅にあったそうです。
因みに権藤はずっと「こたろうさん(坂下)は絶対戻ってきますよ!」と、言い続けていました。(笑)

そして2023年2月に、権藤の願いも叶って、坂下が再加入することになりました。料理に専念したことで、やっと、料理が大好きだという心の声に気付くことが出来たそうです。また一方で、レストランで働くという生き方にフィット出来ない自分にも気付きました。

坂下


料理が大好きだからこそ、料理との関わり方を、もう一度視野を広げて向き合い直したい。そんな想いから、未だ体感したことのない「料理・食」そのものへの探究をするため、「料理を旅する」ことを決意しました。

【吉冨加入】

小谷、米澤、坂下、権藤は隠岐島前高校の繋がりですが、吉冨は島前高校とは関係なく、”権藤の中学時代の親友”という関係です。

権藤が島前高校に在学中、長期休みで関西に帰省した際は、”隠岐島前での生活”や”チームで世界一周する”ということを吉冨に話していました。その度に吉冨は隠岐に行きたがっていましたが、部活や大学受験があって高校生の頃に行くことはできませんでした。

しかし、2022年の夏にようやくタイミングが合い、権藤が吉冨を隠岐島前に連れて行って案内することができました。初めて隠岐島前を訪れた吉冨は、離島特有の雰囲気や景色、人の温かみ等に触れ、それらに感化されていました。

吉冨が隠岐島前を離れて本土に戻った日の夜、権藤のもとに吉冨からの着信がありました。忘れ物でもしたのかな?と思いながら電話に出ると、

「ごん(権藤)、今回はありがとう。めちゃくちゃ楽しくて、色んなものに感化されてさ…もし良かったら俺も世界一周に連れて行ってくれへん?一緒に旅して、同じ景色を見たときにチームの皆さんがどういう感じ方をするのか知りたくなって……」

というまさかの発言。
最初は何を言っているのか意味が分かりませんでしたが、吉冨が軽い気持ちでそういう発言をする人ではないということを権藤は知っていたので、すぐにチームのメンバーに相談しました。

するとメンバーは、「そんなこと言ってくれる人がいるなんてありがたい!もちろんいいよ!」と言って、快く承諾してくれました。

こうして、2022年9月上旬から吉冨がアルクエストに加入することが決まりました。

一人ではなくてチームである理由


「早く行きたければ1人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」

アフリカのことわざ

岸田首相の所信表明演説で今や有名になった、このアフリカのことわざに全てが詰まっていると思っています。

僕らは誰よりも早く世界一周をしたいわけでもなく、効率が良く世界一周をしたいわけでもない。チャレンジングだけど、面白くて、学びがあって、達成感があって濃密な世界一周をしたいです。

「人生思い出づくりだわい」

海士町・副町長
町長室で出発前に激励をいただく

島の誰しもが口にする大切な言葉です。1人で体験するよりも、仲間と共に体験したことを言葉にし、シェアし、対話をし、様々な角度から血肉にしたい。人間は1人では強くないけど、チームになればできることは大幅に増します。世界一周と聞くと、1人だったり夫婦はカップル等2人で行くイメージが強いですが、世界はチームで行っても良いんだなと感じてもらえたらいいなと思っています。

実際問題として、5人もいると喧嘩があったり、ルートをどうするかが全く決まらなかったり、スピード感を持って動けなくてストレスになることも本当に多いです。(マネジメントの勉強にはめちゃくちゃなる)

オンラインの打ち合わせの様子(もう100回以上はやった)

それでも、旅が終わって還ってきたときは、1人で行った時の5倍も10倍も楽しかったとなるはずです。

メンバーの家族や周囲の人と会う機会が沢山ありますが、本当に皆さんステキな方ばかりで、この5人で旅に出れるのは、様々な人の支えや幸運が重なってのことだなと、本当に強く感じています。

いつまでも感謝の心を常に持って、一秒一秒を楽しんでいきたいと思います!

読んでいただきありがとうございました!

(各メンバーの自己紹介)

(Twitter、Instagram、Youtubeのリンク)


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