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駐在員が感じるアメリカと日本の違いとは?現地社員と駐在員に対談してもらいました

海外駐在したいあなたへ


こんにちは。note編集部です。

私の入社時の夢は海外駐在でした。
残念ながらまだその夢は叶っていませんが、
もし駐在したら…という妄想はよくしています。
(できればインド駐在希望です)

その妄想の中でよくぶつかるのが、
妄想の中で描くその国に対するイメージはステレオタイプかもしれない…
実際に駐在したら何を感じるのだろうか?
現地の人は日本人に対してどう思っているのだろうか?という疑問です。

今回は、同じような疑問を持っている人にぜひ読んでいただきたい、
現在海外に駐在している社員と現地社員による対談です。
海外と日本の働き方の違いなどについて話してくれています。

舞台はアメリカ

今回対談してくれた二人が働いているのは
アメリカ ミシガン州にある
「アルプスアルパイン・ノースアメリカ デトロイトオフィス」。

駐在員代表は…
2021年より駐在している営業部の齋藤さん!
車載ビジネスの営業担当、趣味はサッカーです。

後ろの左から3番目が齋藤さん

現地社員代表は…
2020年に入社したEdさん!
車載OEMビジネスの営業・マーケティング担当、趣味は野球です。

バッターがEdさん

深さ重視のアメリカ、早さ重視の日本


Q:働き方の違いで感じることは?

齋藤さん:
アメリカの人々は個々のプライベートを尊重しようとする風土があるので、服装、時間、場所ともに非常にフレキシブルです。日本のオフィスでもかなりフレキシブルになってきたと思いますが、アメリカはそれ以上だと感じます。それは当社のアメリカオフィスに限った話ではなく、現地のお客様を見ていてもそう感じますね。

日本では、他人が自分と違うやり方で仕 事をしていると気にする人が多いですが、アメリカでは成果を挙げればその仕事のやり方を気にする人はほとんどいません

また、アメリカの社員は責任感が強く、どれだけ困難があっても成し遂げようとする姿勢は勉強になります。


Edさん:
私が感じる違いは、問題解決のやり方ですね。
アメリカでは、会議などでみんなが新しいアイデアを出し合ってじっくり議論を深めていくことが多いです。
一方で日本の人たちは、出来るだけ早く解決策を見つけようとする傾向があるように感じます。会議でもすぐに議論のポイントから話始める印象です。

どちらが良いという話ではなく、日本とアメリカのやりかたのバランスをとって最大限に生かせば、よりよい仕事ができると思います。

会議でいえば、アメリカでは本題に入る前にsmall talk(世間話)をしますけど、日本の人はいきなり本題にはいりますよね。今日も私は対談前に天気について話したけれど、日本オフィスとの会議でそうやってsmall talkを振られることはほとんどないです。

日本のみなさんもこちらから振れば、ちゃんと話してくれるんですが、自分からは始めることは少ないですよね。このsmall talkは重要だと私は考えていて、例えば家族の話や趣味の話をしてお互いの理解を深めることで、仕事の質向上にもつながるのではないかなと思っています。

これも会議に迅速さを求める日本と、相手の理解を深めたいというアメリカの違いを表しているのではないでしょうか。

齋藤さん:
確かにアメリカの人は相手を理解することを日本よりも重視しているように思います。
それは社内だけでなく、お客様であってもそうです。
お客様がこちらに要望があったとしても、まずはこちらの考えや提案内容を理解しようとしっかりと前向きに話を聞いてくれます。

コミュニケーションが成功の鍵


Q:会社の雰囲気は?

齋藤さん:
アメリカは転職が活発な文化のため、転職して間もない在籍1-2年の社員が日本に比べて多くいます。一方で、アメリカにいる全員が転職を望むわけではないので在籍10年以上というベテラン社員も一定数います。

Edさん:
私もとある名の知れたオーディオメーカー2社でブランディングの仕事をしていて、2年前にこの会社に転職してきました。齋藤さんとは良いチームになれていると思いますが、会社で見ると私はまだ若手組に属すると思います。

齋藤さん:
このような環境なので、新しく入社した社員が早く慣れるように、ベテラン社員が様々なイベントを実施してチームワークを醸成しようとしています。アルプスアルパインアメリカのトップが参加するBBQなどのイベントも頻繁に開催されています。

またコロナ禍でアメリカでもテレワーク文化が根付き、現在でもほとんど出勤せずテレワークのみという会社も周りにはあります。一方で私たちは週3日の出社日を設けて直接コミュニケーションする機会を多く持つようにしています。

Edさん:
私も2年ほど家で働く日々が続いて、家で働くのはそれはそれで楽しかったけれど、仲間と働きたいなと思うようになりました。人と一緒に働くっていうのはとても大切なことなんだなとコロナ禍で気づきました。

私たちは二人とも車載ビジネスを担当しているのですが、自動車業界は、とても複雑で競争が激しいです。競争に打ち勝つためには同じ目標に向かって密に連携し、一致団結できるかどうかにかかっています。そういった意味でも、チームワークを醸成するためのイベントが多いことは意味があることだと思います。

齋藤さん:
あと日本との違いで言えば、メンバーが業務に追われていたり、新しいビジネスが決まったなど嬉しいニュースがあると、ボスがメンバーにランチを奢るという習慣があります。

みんなの好物はサンドウィッチです。アメリカには非常に多くのサンドウィッチ屋があり、しかもそれぞれ味が違って美味しいです。赴任直後はおにぎりが恋しくなる時期もありましたが、今ではサンドウィッチが大好物になりました。でも帰任したらおにぎり派に戻るかもしれません(笑)

ボス、ご馳走様!!

デトロイトってこんなとこ

最後にお二人が働いているオフィスがあるデトロイトを、Edさんに紹介をしてもらいました

Edさん:
ミシガン州で人気の観光スポットの1つは、五大湖、特にミシガン湖です。
実際に見るとその大きさに驚きます。知らない人が見たら海だと思うでしょうね。

また、ミシガンに来たら一風変わったクルマを探してみてください。
ここでは、クルマを改造してカッコいい”スペシャリティーカー”を作って披露することを楽しんでいる人が多くいます。
私も先日、家の窓からカッコいい車を見つけて、急いで外に見に行きました。
みなさんも少し歩けばバッドマンに登場するバットモービルの1つや2つ見れるかもしれませんよ

バッドマンが乗っている?

食べ物で言えば、ピザが人気です。
デトロイトスタイルピザと呼ばれる、厚めで、生地の上にチーズ、その上にソースをかけるピザが名物です。
私も趣味の一つはピザづくりです。今回お見せしている写真のピザはデトロイトスタイルとは少し違いますが、自家製レッドソースをつくり、ソースとピザ生地の完璧な組み合わせを模索しています。

Edさん特製ピザ

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