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一体、頭の中で「何が」起きているのか!?

みなさん ようこそ こんにちは
アルファです。

こんな記事にたどり着いてくれたみなさんに感謝致します。

さてさて、早速ですが想像してみて下さい。

あなたが時間を遡り旧石器時代に送り込まれたとします。大昔の人類が洞窟で生活し草原を歩き回っていた何百万年も前の時代です。そして彼らと容易にコミュニケーションが取れるものとしましょう。

あなたは、当時の人類に将来はどうなっているのかを語る機会を得て暖かい焚き火を前にして
地面に足を組んで座り、まずは飛行機、列車、自動車、都会の超高層ビル、コンピュータ、テレビ、スマートフォン、インターネット...etc

が整備された驚くべき情報ハイテク世界について語り始めます。

人間は月に到達し、帰還もし、いまや火星や宇宙旅行に目を向けていていることを伝えることでしょう。あるところで話題は変わり、その他の生活習慣に関する話や21世紀の暮らしは実際にどういった感じなのかという話に移ります。

そこらじゅうに病院が立ち並び、体の悪いところに処置を施し疾患や病原体と闘うために驚くほど多くの薬を取り揃えた現代医療についてあなたは熱く語っているはずです。

それから食料品店やスーパーマーケットで買い物をするというのはいったいどういうことか、旧石器時代の彼らには全く馴染みのない概念を熱弁します。

「食べ物は豊富だからチーズ○ーガー、フライド○テト、炭酸飲料、ピザ、パン、パンケーキ、パスタ、ケーキ、ポ○トチップス、クラッカー、シリアル、アイスクリーム、キャンディ………etc」

更にフルーツは一年中味わえ、ボタンを押したりちょっと出掛けたりするだけでどんな食べ物でも手に入り、冷蔵、急速冷凍、大量輸送で生活は劇的に変化していて、水やジュースは持ち運べるように缶やボトル入りで売られている。

ス○ーバックス、ド○ノ・ピザ、サ○ウェイ、マ○○ナルド、ハー○○ダッツ、コ○・コー○、ト○○カーナ...etc

これらの商品名は聞いている彼らには分からないと思いながらも伝えざるを得ない。なぜならボク達の生活に深く浸透しているのだからです…。

旧石器時代の人たちはあなたの話を聞いて未来に対する畏怖の念を抱くも、その未来を想像するのは難しく彼らには到底理解できません。

ファストフードのレストランやパンを盛りつけたバスケットなどを思い描くのも不可能です。

そもそも「ジャンクフード」という言葉を彼らが理解するのは無理なのです。

人間が1000年もかけて成し遂げねばならなかった農業や酪農、後の食品の製造・加工などに話が及ばないうちに、旧石器時代の人たちは現代人が立ち向かう困難について尋ねてきたとしましょう。

肥満の増加は最近、メディアでも大いに注目されており、まず頭に浮かびます。ですが、痩せて引き締まった体を持つ彼らにそれを理解させるのは容易ではないし、心臓疾患、糖尿病、うつ病、自己免疫疾患、がん、認知症…etc

現代人を悩ませる慢性的な病気の話を聞いても彼らには分かるはずがありません。

これらは旧石器時代の人たちにとって全く考えも及ばないことだからです。

さらに、あれこれと質問してきます。

「自己免疫疾患」とは何か?
「がん」はなぜ発症するのか?
「糖尿病」はどうして起こるのか……?

あなたは彼らの頭の中に美しく魅惑的な未来の光景を描き出してみせました。それなのに今度は伝染病にかかったり食物連鎖の上位にいる野生動物に食べられたりして死ぬことよりもっと、ギョッとするような死因を持ち出したためにせっかく描いた美しい絵を引き剃がしてしまったのです…。

徐々に痛ましい死へと導く慢性病を抱え生きるなんて誰だって考えるだけで恐ろしい。

現代人は旧石器時代の人類よりも「寿命が長い」と言って納得させようとしても、先史時代の先祖たちはそんな話を鵜呑みにはしないでしょう。

立場を変えればあなただってしないはずです。

種(しゅ)としてボクたちは遺伝的及び生理的には農業が始まるよりも前に生きていた人類と変わりません。

私たちは何千もの世代をかけて自然によってつくられてきました。

私たちは狩猟採集民だと自称はしないでしょうが、生物学的観点からすれば体は確かに狩猟採集民のように行動します。

あなたは時間旅行から現在に戻る間に純粋に技術的見地から人間はずいぶんと進歩したものだと感慨にひたるでしょうが、一方、何百万人という同時代の仲間たちが必要以上に苦しんでいることを思う。

ボクたちは昔の人類よりも長命かもしれないが、特に病気にかかるリスクが高まる人生の後半で(病気にかからず健康寿命を伸ばして暮らしているという意味で)もっと質の高い生活を送れているはずではないか?

ボクたちが過去の世代よりも長生きしているのは事実ですが長寿の理由の大部分は乳児死亡率の低下と子供の健康向上のおかげなのです。

つまり、子供のうちに見舞われる事故や病気をうまく生き延びられるようになっただけにすぎません。

残念ながら、年齢にうまく先手を打ったり立ち向かったりできるようになったわけではなく、
もちろん、現在では多くの病気に対してはるかに効果的な治療が受けられることは確かですが
それでも、何百万人もの人たちが回避できたはずの苦しみをいたずらに受けているというのも事実です。

さて、現代の医師たちは解決法がはっきりしない莫大な数の疾患に直面しています。今回はそうした病気の多くは手に負える状態ではなくなった「炎症」と脳の結びつきに触れる前にひとつ考えてみましょう。

脳疾患の原因は多くの症例において殆どは食事です。脳の不具合の発生と進行にはいくつかの因子がかかわっているもののだいたいの場合炭水化物を食べすぎたとか健康的な脂肪をほとんど口にしなかったという過ちのせいに他なりません。

冒頭での狩猟採集民との会話を思い出してみましょう。

彼らの脳はあなたの脳とさほど変わりません。両者とも進化を経て、脂肪と糖質が高い食べ物を探し求めるようになっています。結局、それが生存のためのしくみ(当たり前)なのです。

問題は、あなたは豊かな時代に生きているから、猟に出ている時間を早々に終えられること
それから、加工された脂肪や糖質に囲まれているということです。

洞穴で暮らす彼らは長時間かけて探した挙句ようやく、動物由来の脂肪、季節の植物や果実の天然の糖にめぐり会えるかもしれないのです。

しかも、その植物や果実はあなたが思い浮かべる果物よりも遥かに糖分が少ないものです。

だからあなたと彼らの脳は同じように機能する一方でその栄養源は決して同じではありません。

実際に、画像のグラフを見てみましょう。このグラフはボクたちの食事と祖先の食事の主な違いを表したものです。

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