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「ほしキラリ」干し芋(ほしいも)品種紹介

干し芋選びのヒント

「干し芋」加工専用品種として誕生した「ほしキラリ」とは?

美味しい干し芋のために誕生した品種「ほしキラリ」

2012年頃から生産加工がスタートした新しい品種の「ほしキラリ」
ご存じの方は、まだそれほど多くないと思います。

この「ほしキラリ」、干し芋に加工するための専用品種として誕生しました。
それまでの主力品種だった「玉豊(タマユタカ)」や「いずみ13号」の特徴を良いとこ取りしたような品種です。

蒸かすと色も鮮やかな「レモンイエロー」から乾燥が進むと「アメ色」に変わり、見るからに美味しくなります。
そして肝心の甘さも「いずみ13号」とほぼ同じ印象の深みがあります。
まだまだ、メジャーな品種ではありませんが「ほしキラリ」をご紹介します。

美味しい干し芋専用品種「ほしキラリ」の特徴とは?

現在、干し芋の品種は「紅はるか」がダントツの主力品種。
そして「シルクスイート」などが新しい人気品種として増えています。

しかし、2010年頃までの主力品種は「干し芋と言えば、タマユタカ」
「ネットリ系の甘い干し芋と言えば、いずみ13号」という時代でした。

しかし、この2つの品種は作柄に天候が大きく影響することが年々目立つようになって来ました。
タマユタカ(玉豊)であれば、“白パカ”(シロタ)と呼ばれる白い部分が発生してしまう。
いずみ13号は、大きく育たない・・・と言った具合です。

手前の白い部分が「シロタ」

この「シロタ」は、雨が少ないと発生率が上がるようで、原料芋のデンプンが糖に変化しにくくなってしまう現象です。

この部分の甘さは控え目になり、見た目も良くない(美味しく見えない!)となります。

こんな天候の影響を受けずに栽培できる「干し芋専用の品種」として誕生したのが「ほしキラリ」。
この「ほしキラリ」、まずは外観はごく普通の「さつまいも」ですが、蒸かして皮を剥くと淡い黄色。
レモンイエローに近いと言えばイメージ出来ると思いますが、色がとにかくキレイ。

そして何より問題の「シロタ」が、ほぼ発生しません。

そして、乾燥が進むと甘さが深まると同時に色の濃さも深まって行きます。 甘さと風味は「いずみ13号」と同じ程度の甘さですが、それほど濃厚ではなく「あっさりした甘さ」という印象。

鼻から抜けるお芋の風味も爽やかな感じです。

この「ほしキラリ」は、丸干し芋が特に美味しさを楽しめる品種かと思います。(あくまで私の主観です)
ただ、その反面欠点としては、まだまだ育ちにくい印象の品種で収穫量もそれほど期待できない。
そんな感想を生産農家さんから聞きます。

今後、主力品種に成長するか? 
又は、希少品種になってしまうか?
まだまだ分かりませんが、干し芋ファンの皆さまの応援で人気品種に育てて行きたいですね!

  どこで買える?

◇干し芋の品種が豊富にある「JA常陸 長砂直売所」で、まずは探してみてください。 10月以降になれば店頭に並ぶ時期です。

◆ネット通販は、「ほしキラリ・干し芋」などのキーワードで検索すれば様々な商品が販売されていると思います。

ちなみに私のサポートさせて頂いている農家さんでは、 あまいも-Amaimo- ほしいも屋 大須賀農園さんが取り扱っています。 しかし、販売数量は少なめですので、事前にお問い合わせください。

「ほしキラリ」の干し芋ギャラリー

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