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出発前の「はじめに」

2010年。年が明けてすぐの1月9日から約1年間弱。僕は、大学を休学して旅にでました。いわゆる世界一周というものを目指して。もう随分昔のことのように感じている。旅から帰ってきたころ、よく「価値観変わった?」なんて聞かれた。

僕は、「いや全然!」と答えていた。今聞かれても「いや全然!」と答える。確かに価値観はそんなに変わったとは思っていない。だけど、価値観がより鮮明になったとは思う。
好きなものがより好きになり、好きになりたかったものが、本当は好きじゃなかった。そんなことを繰り返し学んだ旅だった。

当時、僕はvagabond journyeというブログを書きながら旅をしていた。約120本、主に旅中に考えたことを書いていた。せっかくなのでそのブログをこのページにアップしていこうと思う。またいつか旅に出れたなら、そのときは、またこのブログの続きを書こう。

2010年。21歳だった僕の恥ずかしい文章だけれど、もうきっと同じことは書けないだろうから。
まずはじめに、「はじめに。」という出発前に書いたブログのプロローグを載せます。続きは少しずつアップします。

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2009/12/23

2010年1月9日、僕は世界一周の旅に出る。

ニュージーランドに留学しよう。僕は高校生のころ、そう漠然と思っていた。
いつのまにか僕の頭の中から留学の二文字は消えていた。たくさんの言い訳と引き換えに。そして、気づけば壇上で一礼をして卒業証書を受け取っていた。

僕は留学という道を選ばなかった。いや、選べなかった。怖くて、足が震えて選べなかった。家族や友達と離れて、人とは違う道を行く。それが怖かったのだ。みんなと違うから・・・。
そんな理由で、僕はどれだけのことを諦めてきたのだろうか。

いつか世界一周にいきたい。これも高校生のころ、漠然と思っていたことだ。そのいつかっていつだ?来年の僕は果たして生きているのか。それすらも分からない。現在と未来の境目ってどこにあるんだ。それすらも分からない。

空を眺めていると思う。どこからが青色で、どこからが空なのか、と。それと同じように未来も今も繋がっている。空が、果ては宇宙まで続いているように、どこまでも繋がっている。

“今”を大切に生きること、それが“未来”を大切に生きることなんだと、僕は思う。

いつか行きたい。それを叶えるのは自分でしかない。未来の自分に期待したって、何の意味もない。今の自分で変えるしかないんだ。今があるから未来がある。そうやって人は人生を積み上げていく。だから、僕は今を生きたい。目の前に、遥か広がる道の中から、怖くて仕方がないその道を選ぶ。

世界一周に行こう。それだけのことだ。決断するだけのことなんだな、と思う。

そして、僕は大学3年の秋、大学を休学した。それから、バイトの毎日を送ってきた。12月に全て終わり、いよいよ1月から僕は、旅立つ。

人生はこんなにも面白い。人間はこんなにもおもしろい。さぁ行こう。

Vagabond journey!!
皆様良い日々を。

 

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