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リストラ経験者が語る。リストラで浮上する人・コケる人

リストラ。
できれば遭遇したくない災難の一つですよね。

そんな災難を12年間に3度も経験した私ですが、今やリストラに関しては達観していて、冷静な目を持っています。

なぜか。
それは、リストラの仕組みを理解したことと、ある法則を見つけたからです。

リストラの仕組み

リストラされると「どうして私が!?」という悲しさや悔しさやショックの感情に飲み込まれますよね。
それはそうだと思います。

でも、引いた視点で見てみると、経営判断によりやむなくリストラを実施しなければならない、ということは起こり得るものなのです。

例えば、1000名が乗っている客船が沈没しかけていて、定員600名のボートに乗り換えないと全員が死んでしまうぞ、というとき。
400名を犠牲にすることで600人の命を救う。

リストラとは大きい視点で見てみるとこういうことです。

「400人の命だって救えよ!」

と言いたくなる気持ちはわかりますが、
それをすると1000人全員が死んでしまう。

企業がやっているのはビジネスであり、慈善事業ではありません。
冷たい言い方かもしれませんが、それが事実です。

なので、全員が沈没するわけには行きません。
企業は、その企業が生き残る道を選ばなくてはならないのです。

ただ、その企業が生き残ることで、少なくとも600名は命が助かる。

そのためにやむを得ず400名を手放さざるを得ない。
そうして起こるのがリストラです。

上司の私情や懲戒で人をクビにする場合を除き、大抵のリストラというのは、
「経営判断上やむを得ず」実行されるものなのです。

じゃぁ、なんで、残る人と手放される人がいるのか。

遺恨を残すのはこの部分だと思います。

リストラがやむを得ず起こることはわかった。
でも、なんであの子が残って私が切られるわけ?

その部門ごと、バッサリ切られるならまだ理解できるけど、同じ部門・仕事でありながら残る人と切られる人がいる場合、とても悔しく、やりきれない気持ちになりますよね。

でも、ざっくりいうと

その子の方がその企業にとって使い勝手がいい 
その子の方が給料が安くて使いやすい
その人の方が利益を出してくれるので企業にとって都合がいい

とか、ほんとこの程度の理由です。

例えば実例だと
私は2カ国語しか話せないけど、あの子は3ヶ国語話せる、とか
在籍年数が長い、とか
こっちは関西在住だけど、あっちは本社のある東京在住だから企業にとって使い勝手が良い、とか
あと、私はハッキリ意見を言うけど、あの子は言わないので使いやすい、とか(笑)

ほんとそんな程度です。

大手IT企業で、ある部門をバッサリ切ることになったのですが、優秀か、とか成果は関係なく、在籍1年半未満の人は全員リストラ対象になるという事例もあります。

このように、リストラ対象を選出するのは、極めて合理的な理由によるもので、その企業にとってどっちがちょっとメリットあるかな、という判断でしかありません。

だからそこに、必要以上に感情的なものをくっつけて解釈する必要はないんです。

さて、リストラは経営判断上、しかたなく起こるものという仕組みがわかったところで

じゃぁ、そこから浮上できる人とコケる人がいるのはなぜでしょうか?

これが今日の本題です。

2つのパターンと特徴

リストラが起こる仕組みは1つしかありませんが、リストラされる人には2パターンがあります。

①やることをやっていたけど切られた人
②リストラされた個人に問題があってリストラ対象となった人

①の場合
「あ、あの人の方が会社にとって使いやすいんだな」くらいで次に行きましょう。

やることをちゃんとやってきたあなたなら、次はいくらでもあります。

捨てる神あれば、拾う神あり。

このパターンのリストラは
「卒業」です。


もうここにいなくていいよ。
もっと良いところや、次のステージに行こう

そういうギフトをもらったんだな、くらいに考えて次にいきましょう。

こういう人は浮上します。

私の実体験や、私の周りをみても、
ちゃんと仕事をしていた上でリストラされた人は

・年収100万円以上アップして次が決まる
・シニアスタッフから某大手企業のマネジャーとして、昇格して転職が決まる
・世界中のどこに住んでも良いよ、という企業に出会い、念願のヨーロッパ移住が叶う

など、好条件で転職が決まる人が多数います。

一方で、リストラでコケる人はこんな特徴があります。

・在籍時から、文句ばっかり言う
・やることもやらずに要求ばっかりする

このように、個人になんらかの問題があってリストラ対象になった場合、その過ちに気づかない限り、同じパターンを繰り返します。

当然ながら、やることもやっていなかったので転職市場でも評価は低く、以前より悪い条件でしか転職できません。

そして、自分の誤りに気づかないので、また会社の文句ばっかり言って、お払い箱にされる。

こういう方はリストラを機に一度立ち止まって、自分自身を反省し、心を入れ替えてから転職に臨みましょう。

以上、リストラで浮上する人と、コケる人のパターンを見てきました。

あなたはどちらのパターンに当てはまりますか?

リストラ宣告を受けて、ショックを受けるのはよくわかります。ショックを受けてパニックになるのも当たり前です。

ただ少し時間がたったらこの記事を思い出して冷静になり、反省すべき点は反省して、次に向かいましょう。

大波が来ている時こそ、理性を持って乗り越える。

やるべきことはそれだけ。

リストラという大きな転機を、活かして浮上するのも、コケたまま転落するのも

あなた次第です!

今度、リストラを言い渡された時の現実的で具体的な対処法について書きたいと思います。


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