お金って大切。

私は4月から新しい職場に勤務しています。今はまだ入社2ヶ月ちょっと、四十路ですがペーペーです。新卒から金融機関に勤務、一度転職経験あり、転職後も金融機関です。そしてブランクの空いた後、今も金融機関。業種は違えど金融機関でしか働けないのかもしれません。

それはさておき、入社5日目にして在宅勤務が始まりました。いきなりコロナの新勤務体制に巻き込まれ、不安だらけ。そこに、まずは、とある資格試験を受けるようにと指示があり、在宅中にそのお勉強をすることになりました。在宅と出勤と交互にするので、在宅のときはお勉強。試験の名は伏せておきますが、金融機関ならではのものです。お金のこと。金。カネ。

あぁ改めて、世の中、カネだなぁと思いながら、勉強しています。

夫が亡くなる2週間ほど前、事故で救急病棟に運び込まれて入院してから、私の通院生活は始まりました。子供たちには、学校から帰ったら自分でピアノや塾に行くよう言い聞かせて、私はパート終わりにそのまま病院へ。夕飯は遅くなり、連日お惣菜やレトルトに頼るようになりました。食費も交通費も、当然、上乗せ。そのうち地方の実家から両親が来てくれて、子供たちの食事や留守番はなんとかなりましたが、夫は意識が戻らないまま集中治療室から出ることなく、帰らぬ人になりました。悲しい。つらい。でも悲しんでいられない現実。悲しむ余裕もないほどの忙しさ。押し寄せる請求書。

夫は私と同じく金融機関のサラリーマン。お金には詳しいのですが、生命保険に入っていないことが判明。もとい、入っていたのですが、保険料が高くて馬鹿馬鹿しいからと解約していたのでした。バカヤロ~!心の叫びはあの世まで届くかな。。。

今、勉強していて、若いうちから資金力をつけておく事の大切さを、改めて思います。でも急な配偶者の死なんて、想像しませんものね。資産のポートフォリオを考えて、なんて昔はお客様に言いましたが、自分のことはなかなか出来ないのです。

90歳代の夫の祖母は資産家(らしい)。「自分も夫を50代で亡くしたが、遺族年金がもらえるから、あなたもやれるよ」と。確かに遺族年金はある。だが、25年勤務していない夫の遺族年金は、生活するには全く足りない。遺族基礎年金(子供が18歳未満の場合に支給されるもの)は多少あるけど、それだけでは到底足らない。しかも、戦後の受給開始者とその額は全然違うので、90代のおばあちゃんとは比べ物にならないほど少ないんです。ほんとに。

そして、夫の親。夫の親も、お金をたくさん持っている(らしい)。いくらでも出すから言ってね、と。でも、言う割には出してくれません。お金が必要だと申し上げるのですが、具体的な話にならず。嫁の今後は考えてくれなくていいけど、孫の将来は気にしない?あんたの孫だよ、投資しなさいよ。と言いたくなるのをぐっと飲み込み、私が頑張らなきゃ!という気持ちでいます。

とりあえず、転勤族で社宅住まいのため、まず家を探さねば。首都圏にいた我が家ですが、家を探して痛感。高い。家賃高い。購入?賃貸?どっちにしろ高い。「子供たちのために、家賃は出すからこの近辺で暮らしなさい」と義理親。しかしこの高い家賃、本当に負担してくれるのかな?と不安を抱きつついると、「あなたは自立するべきだ。小さいアパートなら家賃はなんとかなるでしょう」と。

はい。そうですよね、義理親もまあまあご高齢、私もしつこく言いづらい。「息子のすべきだった、家族への経済的な援助はいくらでもする」ともおっしゃる。それなら、生前贈与で年間110万ずつ、2人の子供の口座に送金しておくれ!!(110万までは贈与税非課税)

言えない。。。言いたいけど。いや、もういい。カッコいいことは言うのに、なんだかんだと具体的な話を避ける義理親に失望。もうアテにはしません。

そして、子供たちには転校させるのも、塾やピアノを辞めさせるのも、長女にいたっては中学受験を辞めさせるのも、断腸の思いですが、地方の実家へ移住することに決めたのです。幸い私の両親は元気、古いけど戸建て持ち家。「おいでおいで」と言ってくれる。あぁ家賃いらないのね。少しの生活費を入れるだけで住まわせてもらえる。ありがたい。


予定をオーバーして長文になりました。お金の学習ワーク中に、お金の大切さをしみじみ感じた次第でございます。夫の死後あれこれ考えたけど、やはり1番必要なのは、お金です。この年ですが、仕事が見つかったことは1番の収穫だと言えます。仕事、つまりお給料を貰えることのありがたさ。夫の年収には到底及ばないけど、なんとかこれで、子供たちが大人になるまで頑張れそうです。私の大したことないキャリアも鑑みてくださった会社の方々に、本当に感謝しております。


最後までお読み下さってありがとうございました。今後もこんな感じで、ところどころ毒を吐くので、何卒ご容赦願います。

少しでも読んで楽しんで頂ければ、幸いでございます。

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