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劇場版i☆Ris(i☆Ris the movie -Full Energy !! -)の感想

とても良かった

スゲー良かった。見に来てよかったと思う。
そんなに好きな言葉ではないんだけども、所謂「推し」アイドルが、10年活動して劇場版アニメに本人役でなるというとんでもない事象に立ち会えてなんか嬉しかったし、現実感がなかった。
(あと、単純にアニメ映画として楽しかったし、じんわりと感動した)
全ルート(4つあるぞ)までは都合もあって見れないけど、ライブシーン差分は拾おうと思いました。チケットも4枚事前購入してるし……
映画さんサイド(作品側から観客に対してって事です)に言いたい事とかがあるのかどうかは変な話それぞれに感じる事だとは思うので断言もしないけれども、この文章は人に薦めるというよりは自分の満足の為に書くものというエクスキューズを入れた上で、何を表現していたと受け取ったかを書いていこうと思う。


漠然と漂う不安感と、再起の物語

なんじゃないかなと思いました。
歩んできた時間、それからを思うとクラッと来るような感覚ってあると思ってまして、そうした不安。あるよね。俺はあったよ。
そこから自分たちの在り方、やりたい事を再確認し、これからは、少なくとも今この瞬間は、アイドルを、i☆Risをやるぞ!おめーらついてこい!と力強く立ち上がり、祝祭を謳いあげる。
というメインストーリーにかぶさって、実際のi☆Risの歩み……10年を迎える間際にメンバーお一方が卒業されて(敬語です)、5人体制になってからもまだライブには観客の歓声が戻らず、さりとて10周年は来て、そして漸く11年目のi☆Ris現場には声が復活した(したのです)。
実際の2020‐2022でも声はないけど、それでも歌い続けて来たし、リスリスランドという歌のない世界、歌を知らない世界にあっても歌い続けて、そして現実の2023年ツアーやリスリスランドにも歓声や応援の声が戻った。
これの為にやってんだよ。歌があり声援がある。俺たちの絆は永遠……とは言いたいし絆は永遠かも知れんけど、それはさておきi☆Risだってロボットじゃなく人間だ。限られた、無限じゃない、有限な時間になるかも知れんけど、今はアイドル、ファン(オタク)、精一杯楽しもうぜ!(エンディング曲、泣いちゃう)
という表現をされていたのかなという風に、感じました。
本当に良かったです。エンディングのファンの皆様、うらやまし過ぎ…w

冒頭のライブからの表現が好き(怖い)

冒頭はライブ(週替わりで2種類ある!)唐突に画面内でめちゃくちゃ歌って踊るi☆Risさん達が映し出される。動きは大変素晴らしく、ああ、そうだよね。そういう動きだ。若井さんホントに若井さんだなぁ。いくよ♡(アルティメットMAGICのサビ前) などと思って見てるうち、曲が終わり、決めポーズ。
しかし拍手はなく、カメラがi☆Risさん側の視点に移ると観客がいない。
「リハーサルなので客入れをしていない」という設えなのだが、ここでグッと怖い気持ちになった。
自分は2020年秋のプリパラフレンドシップオータムライブから「無観客配信ライブ」というコンテンツを見始めたのだけども、配信ライブでカメラに向かって「配信のみんな、見えてる~?」みたいに手を振って下さったりしてる現場の空気感ってこうだったんだな、と、観客がいない、反応が返ってこない中、しっかりステージを演じるという事が凄く残酷な光景に見えて、結構息がヒュッとなった。
そういう冒頭での「やられ」があったので、後半になり、ファンじゃないけど、リスリスランド(リスリスランドってなんじゃいと言われたら、そらお前、リスリスランドよ……)のみんなに声援を貰って復活していく様を見てると、

「ああ本当に良かったねぇ;;」

ってなる訳ですよ。なりました。僕は。
んで、話は一旦の完結を見せてエンディングになるんですけども、そこでは実際のi☆Risさん(いや、アニメのi☆Risさんも実際のi☆Risさんが本人役で声をあててるし、そもそもアニメのi☆Risさんの動きは実際のi☆Risさんのモーションをキャプチャーしているのだから実質の実際のi☆Risさんと同値な訳で、これ、どうなる……?:唐突の巨人鍛冶屋 from ダークソウル)が、実際のファン(たぶんオフィシャルファンクラブ虹会の方々)に囲まれて新曲である愛 for you !を披露されるのだ。
こんなファンと近いわけねーだろ!って思われるかも知れないけど、11周年ライブでは(僕は2階席最後方で歯噛みするしかなかったけど)、客降りっていうの?ステージから降りて通路を歩まれ、本当に近く、何なら推し法被着てる人の胸倉を芹澤さんが掴むという神アイドル対応までされていた訳で、これは嘘ではなく現実を寧ろナーフした表現ですらあるのだ。
めっちゃうらやましかったけど、ああいう席はやっぱりずっと推し続けてきた人たちのもんだよねってのは気持ちとしてはありまして、そこは尊い光景を見られたなぁと思います。とても良かった。良かったんです。
その、永遠じゃない、どうしても終わりはあるもので、それがいつになるかは決めてもないし分からないけど、そんな長いもんじゃないかも知れん。今のうちに推してくれ。遊べる間に一緒に遊ぼうぜっていう歌詞が、10周年ライブで本当に終わっちゃうんじゃないかって思ってた、i☆Risを知るのも、実際に現場に行くようになったもの大変最近である自分には刺さるものがあって、しんみりと
「でもそうだよなぁ」
とか
「i☆Risを続ける続けないは5人の判断だし、続けてくれって思うのは俺の勝手だけど、このi☆Risの皆さんにはそれぞれ自分の思う幸せをどのようなやり方でも追及してって欲しいってのもあって、それってともすればそっち(言葉にするのも怖いが受け容れなければならない事)の方向に傾く事もあるよなぁ」
とか
「だから " 推せるうちに推せ " って言葉には何か終わっちゃうことを許容する感じがあって、幼児性に近い我儘を言わせてもらえば嫌だ!終わらないで!僕ずっとここにいたい!ここにいる!i☆Risは永遠!毎年、どんな未来でも、ステージで輝く、素敵でかっこよく面白い最高なi☆Risを見るんだ!ってなっちゃうけど、でもそんな呪いみたいな事だけ言ってても未来がないというか、俺がそうであるように、i☆Risの皆さんだって人生があり、それは今、たまたまi☆Risとファンという形で並んで歩いているだけに過ぎないという、一期一会、茶の湯かよって思ったけどワビサビってそういうもんだよな。執着を捨てるところから始まるんだよ人生は。とか思っちゃう訳で、さりとて推したい、いや、お慕い申しておりますぞi☆Ris様……とはいえ、そう。これ、まさしく『アイカツ10thSTORY~未来へのSTARWAY~』でやった奴だ!じゃないですか。アイカツがさ、これ以上なく明確にコンテンツの中の時間をリアルに進め、スターライト学園卒業ライブから大人になったみんなを描き、そして、これからどうなるかはわからねーけど、今ここにいるじゃん。あの時(n-1)から今日(n)まで来てるじゃん。だからこの先(n+1)も大丈夫だよ。って、極めて大学数学(何回再履修したかわからん)みたいな証明でもって、コンテンツなどとの別れの後の世界でも、楽しいもの、アツかったもの、その時の自分を振り返れば奮い立てる。だから "この先過去になる今" を頑張ろう。いつか道に迷った時、一緒に探せる自分でいようっていう、STARTDASH SENSATIONイズムを更に昇華した、過去から今に歩んでるお前の毎日こそが明日に続くSTARWAYだって、喝破してるんじゃないですか。そうだよ。アイッ、カーッツ!!!! i☆Risは終わらない。ネバーエンド。俺の心の中に生き続ける!って言ったらなんかもう終わったみたいになっちゃうからこういう風に言いたくないんだよ~!伝われ!でもホント、ツアーも楽しみだなぁ。マジで健康にいいから、ホントにみんなお近くのi☆Risツアーに足を運んでください」

(上の曲、マジでよくて、ライブ会場で泣いちゃった……:公開は期間限定と言っておきつつ全く解除しない感じもまた、i☆Ris運営の " 味 " よ……!)

みたいに思う訳です。
多分見てる人大体こういう風に思ったんじゃないかな。多分。うん。
その、ホントに良かった。俺には良かった。
時間も短く軽いので、ドタバタi☆Risアニメとして見ても楽しいと思います。
ちょっと待て。ドタバタi☆Risアニメってなんだよ?
字義どおりだよ。
そうですか。
そうです。

札幌シネマフロンティアで山北早紀さんの間に挟まる僕。
赦されたものではないが、赦してくださきさま

i☆Risさんのyoutubeチャンネルは面白いので見ていこう。

(最初絶対に声優さんの中身というか、キャラもののライブはともかく、アイドルの現場には立ち入らないぞっていう気持ちを強く持ってたんだけども、youtubeチャンネル見てたら段々引き込まれていったので、少なくとも僕にとってはしっかり効果ありました!)

~ENDE~

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