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外部設計は知識や経験は隠しておいた方がいい

業務アプリ開発はフェーズごとに必要なスキルや動き方が違います。
・要件定義、外部設計、詳細設計、開発、単体テスト、・・・
例えば、要件定義であれば業務知識、プログラミングであれば開発スキルが必要になってきます。
それでは、外部設計に必要なスキルは何かというと、実行力とコミュニケーション能力です。
あとで説明しますが、業務知識、開発スキルはいりません。

外部設計書は、お客さんに説明できる資料に仕上げることだと思っていて、なぜこの入力項目があるのか、なぜこのような条件分岐があるのかなど、外部設計書に描いている情報すべてに意味があって、それをすべて説明できなくてはいけません。

その根拠を、安易に自分の知識、経験と紐づけてしまいがちですが、それができるのは、お客さんと信頼関係を築いている人だけです。新規参入した人や、そのシステムに対して経験の浅い人については、実績がないため、知識や経験なんでほとんど役に立たないですし、手持ちの情報では物足りなかったりします。

そこで後者がやるべきことは、説明できる情報を、要件定義書、既存システムのソース、またそのプロジェクトに関わっている担当者からかき集めることです。例えば、要件定義の担当者、既存システムを保守担当者、インタフェース先の他システムの担当者、技術的なことは基盤チームの担当者など

要は、雑誌の編集者みたいに、例えばファッション雑誌を作成するためには、デザイナーやモデルや、芸能人にインタビューした情報を編集してカタチにするじゃないですか。編集者もファッションに対する知識や経験がありますが、それは企画や構成(裏方)には反映されますが、記事(表)には出てこないじゃないですか。

外部設計者は編集者と同じで、外部設計書というフォーマット(構成)にかき集めた情報をはめ込んでいく作業です。そう考えると、悩んでいる暇があれば、有識者とコンタクトをとる実行力と、その有識者に協力してもらって情報を提供してもらうコミュニケーション能力、この2つの力があれば外部設計はできます。

そのようなスタンスで外部設計に向き合うと、外部設計書が出来上がった頃には、たいがいそのシステムに対しての視野が広がり、人脈が広がっていくので、外部設計をすればするほど、情報を集めやすくなり、情報が溜まって、作業効率が高まっていきます。

まとめ
外部設計には自分の知識や経験はひとまず置いておいて、編集者のように構成する情報を既存システムや有識者から集めて設計書を描いていきます。どうしても手に入らない情報は、その経緯を説明してプロジェクトリーダーに依頼してみましょう。そのタイミングで、自分の考えも合わせて提案できると、採用される可能性が高く、お客さまも助かり評価が上がることでしょう!

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