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「自分の薬をつくる」を読んで。

坂口恭平さんの「自分の薬をつくる」を読んだ感想を、自分のアウトプットのつもりで書いてみる。

読み始めから、診察室のイメージがはっきりと浮かんできて、私が坂口先生と話しているような気分になった。患者さん役の参加者が「100点!すばらしい!」と言われると私も嬉しくてつい、にやけてしまう。坂口先生の診察内容は声をあげて笑ってしまうのだが、「あー、たしかにこんなこと言って欲しかったんだよな」とほっこりした。

読んでいくうちに、子どもの頃を思い出した。子どもの頃は、おかしいと思ったことはすぐにおかしいと口に出せたし、表面だけ取り繕って周りに合わせるのが嫌いだった。でも感情を隠してにこにこと上手に人付き合いしてる妹と比較されて、私のやってることは間違ってるんだと、妹のようにならなきゃといつのまにか思うようになっていた。
ある誰かの価値観で、妹の方がかわいいとか性格いいとか明るいとか言われてただけなのに、それが世の中全ての人の価値観だと思ってしまっていた。そういう経験が積み重なって、世間的にはどうだろうとかが先に頭をよぎって、自分の素直な感情がわからなくなってしまった。

この本を読んで、もっと素直にやっていいんだと思った。無意識に無視している自分の声をちゃんと拾ってあげれば楽になるんだとわかった。

以下、心に響いた坂口語録
「声になっていなかったものを声にする。実はこの行為こそが薬なんですね。」
(アウトプットは)「ただ出るままに出すという方が気が楽です。」
「パッと思いついた欲しいものをそのまま作るんです。」
「本当に大事な人、理解してくれる人でなければ、人間は有害なものになりうる」
「自転車を漕ぐようなイメージで。ペダルを漕ぐのが、つくることで、悩むのが風景を見るってこと。」

坂口恭平さんの存在を知ることができ、私の人生は豊かになりました。ありがとうございます。これからも応援し続けます。

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