聴覚過敏対策のための機器選別の考察
聴覚過敏対策を想定した機器選別と用い方を考察しました。
前書き
聴覚過敏の私が、聴覚過敏対策を問題・条件・機能・使い方の観点から分析して、どんな選択がベストかを考えました。
ただし、今回の記事は騒音の問題は想定しておらず、最も心の傷を負いやすい部分に対策を限定しており、更にノイズキャンセリング機器の製造メーカーはその点を想定していないので、気休め的な効果しか得られないと思われます。
問題
聴覚過敏は壁の外からでもテレビの内容をはっきり聞き取ることができ、更には隣の部屋の音も聞こえたりしますが、それ自体が問題ではありません。人にもよりますが、私は自閉症の兼ね合いで、聞こえている声が既に理不尽な態度として知られている人の声であるか、話の内容が理不尽な場合に問題となります。
したがって、聴覚過敏対策においては、騒音がどれだけ軽減されるかは基準とはしません。人の声がどれだけ聞こえなくなったかで性能を判断します。とはいえ殆どのノイズキャンセリング機器は人の声が聞こえるようになっているので、気休め的な部分があります。
人の声が聞こえなくなったら、会話に支障が出るのではないかと思われますが、ノイズキャンセリング性能が幾ら高かろうとも、聴覚過敏の耳から人の声が全く聞こえなくなることは一切ありません。なので、ノイズキャンセリング性能は高ければ高いほど良いです。
何度も言いますが、聴覚過敏の対策が必要かどうかは、(よほど騒音が大きくない限りは、)理不尽な人から離れることができる環境かどうかでほぼ決まります。一番の聴覚過敏対策は理不尽な態度を示す人から離れることにつきます。
接する人が理不尽な態度を殆ど示さない人である等、理不尽な態度を示す人から離れることができる、または接さない状況であれば、よほど騒音が大きくない限りは、聴覚過敏対策は不要と考えます。逆に家の中や会社等で、理不尽な態度を示す人から離れることが難しい環境下に置かれている場合は、騒音が無くても聴覚過敏対策は必要になります。
条件
聴覚過敏の対策において、物理的な遮音は通常のヘッドセットではだめで、イヤーマフのようながっしりしたタイプでないと、過敏に反応してしまいます。そのため、イヤーマフのようながっしりしたタイプでない場合、アクティブノイズキャンセリングが最低限備わっている必要があります。
しかも、睡眠を想定すると、イヤーマフのようながっしりしたタイプだと寝返りが難しいので、なおのことアクティブノイズキャンセリングが必要です。
機能
実は、スピーカー・マイク機能とバッテリー性能は一長一短の関係にある。
・イヤホン等は、PC音を聞く機能を付いている分、充電時間が少ない。
・耳栓は、バッテリーの時間を増やした分、PC音を聞く機能が省かれる。
使い方
それに加えて、基本は充電時間の制限はなくならないので、機器は最低2つ購入する必要がある。これは、一方を使用している間はもう一方を充電し、一方のバッテリーがなくなったら、もう一方を使用して一方を充電する、といった具合に間をあけずに使用することを指す。決して予備として保存するためではない。
そのため、値段が跳ね上がるといった問題も生じるので、種類を厳選する必要がある。
選択
しかし、種類を厳選したいので理想のスペックを持った機器を探すため、
・(全指向性ではない)指向性マイクによる会話が可能。
・アクティブノイズキャンセリング性能が高い。
・睡眠用を想定。(睡眠時の頭の重みを想定)
・バッテリーの持ち時間がそれなりにある。(6時間あれば良い)
・ワイヤレスである。
・音が最低限聞ける。
という性能条件で調べても、これに適っているヘッドセット又イヤホンは現状存在しない。なので、スピーカーやマイクの機能は作業用として割り切り、
・アクティブノイズキャンセリング性能が高い
・睡眠用を想定
・バッテリーの持ち時間がそれなりにある。
・ワイヤレスである。
という性能のそろったデジタル耳栓を探す形になると思います。
まとめ
・一番の聴覚過敏対策は理不尽な態度を示す人から離れることである。
・アクティブノイズキャンセリングが必須。
・スピーカー・マイク機能とバッテリー性能はトレードオフである。
・常時対策したいなら、2つ買ってローテーションする。
・スピーカー・マイク機能は割り切って、デジタル耳栓で対策。
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