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買ってよかったヘッドセット-Jabra EVOLVE 80

聴覚過敏の私が最も愛用している法人用ヘッドセット「Jabra EVOLVE 80」を紹介します。

前書き

 お題企画の参加企画です。元々「Jabra EVOLVE 80 MS」ステレオヘッドセットは、法人用のヘッドセットです。そのため一般に知られることは殆どないと思われます。
 現時点では「Surface Headphones」を持っていませんが、今まで聴覚過敏用品を今までいろいろ購入しましたが、聴覚過敏対策の面では最も役に立っている製品と感じます。その製品の特長についてお伝えします。

用語の説明

 パッシブノイズキャンセリング:ヘッドセットの素材自体の遮音性能。パッシブノイズアイソレーションとも呼ばれる。遮音性能が高いということは音漏れも少ないことを意味する。
 アクティブノイズキャンセリング:ヘッドセットにあるマイクから雑音を収集し、雑音を打ち消す周波数の音を出すことによって、雑音を中和する機能。

製品の特長

 実のところ、聴覚過敏対策として「3M PELTOR X5A」という、パッシブノイズキャンセリング性能の高いイヤーマフを持ってはいますが、イヤーマフなのでステレオ端子が存在せず、パソコン作業で用いることができないという難点があります。

 一方「Jabra EVOLVE 80」は、「3M PELTOR X5A」よりもパッシブノイズキャンセリング性能は低いかもしれませんが、パッシブノイズキャンセリング性能も十分にあり、それに加えてアクティブノイズキャンセリング機能によって、音が中和されて聞こえにくくなります。

遮音性能

 アクティブノイズキャンセリングがない状態での遮音性能は、そこそこあると思います。

 音漏れに関しても、音量が適正であれば問題はありません。実際に試したところ、私の環境では下記の様になりました。環境によって違うかもしれません。
・音量2~8:ヘッドセットに耳を当てても聞こえない。
・音量10~36:ヘッドセットに耳を当てて大音量の箇所だけ聞こえる。
・音量38~48:ヘッドセットから離すと大音量の箇所だけ聞こえる。
・音量50:音漏れする。ヘッドセットに耳を当てると内容がわかる。
・音量76:音漏れする。ヘッドセットから50cm以内だと内容がわかる。
・音量100:音漏れする。ヘッドセット距離が離れていても内容がわかる。
私の環境では8以下が安全ラインで、10~36がボーダーラインといったところです。

聴覚過敏対策

 聴覚過敏は、マンションに住んでいると大抵上下前後左右の隣接した部屋の人の会話が聞こえたりします。場合によっては、小さな雑音も人の声として頭の中で解釈するかもしれません。そのため、通常のヘッドセットの遮音性能程度では、作業に集中できません。
 「Jabra EVOLVE 80 MS」を使用してみた結果として、全ての音が聞こえなくなるわけではありませんが、作業に集中する分には快適な性能と感じます。そのため、別の部屋で聞こえる家族の成員の独り言を遮りながら作業する面では、なくてはならない存在となっています。
 現時点では「Surface Headphones」を持っていないので比較はできませんが、集中するには十分と感じます。

マイク性能

 しかも、この製品の良いところは、マイクが指向性マイクであるという点です。前後の方向に限定されているので、雑音の入りにくいマイクなのです。
 実際に050plusのテストコールを使ってマイクの性能を試したところ、小声での会話は厳しいですが、ある程度意識的に声を出せば可能と思われます。
 現時点では「Surface Headphones」を持っていないので比較はできませんが、実際にスマートフォンの会話で使用した際に、電話の相手から聞こえづらいという話もなかったので、問題ないと思われます。

仕事用の機能

 アクティブノイズキャンセリングのオン/オフの切り替えや、外の音も同時に聴けるListen-in機能や、仕事中であることを赤いライトで知らせるビジーライト機能も備わっています。

弱点

 一番手痛い弱点は、長時間使うとヘッドバンドで頭を痛める点です。クッションはついているが、気休め程度にしかなりません。「3M PELTOR X5A」の様にヘッドバンドの中央が2つに分かれていなければ、頭を痛める点の解決は難しいのでしょう。
 そして、機能が良いからなのか、本体価格が31,264円と値段が高い。とはいえ「Surface Headphones」の方が価格が高いので、法人用だからという理由ではないと思われます。
 あと、Bluetooth接続に対応していないので、回線が邪魔です。

 また、コールセンターかオフィスでの使用を想定しているからなのか、イコライザ機能がないという弱点があります。私は音楽業界ではありませんので、その点を気にする理由はありません。
 また、USBコントローラー上でないと充電できない仕様なので、スマートフォン等端子に直接接続して使用すると、バッテリーが供給されないという弱点がありますが、主な目的がPCなので、この点も問題ありません。

まとめ

・遮音性能はそこそこ良い。
・雑音を中和するので、聴覚過敏の私にとっても作業に集中できる。
・マイク性能も小声でなければ会話は可能。
・長時間使うとヘッドバンドで頭を痛める。
・Bluetooth接続に対応していないので、回線が邪魔。
・値段が高い。
・イコライザ機能がない。
・USBコントローラー上でないと充電できない。

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