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光のさす方へ The Way It Shines

こどもから見たら学校は、巨大なシステムだ。嫌なところがあっても、そこを変えられる気がしていない、ということが、すでに小学二年生で起こっていることがわかった。

学校に行きたくないらしい。コロナ渦の休校措置を経て、学校に行きたくない子が急増するだろうと想像はしていたが、うちも、どうやらそうらしい。泣きながら、頭が痛い、足が痛い、が主訴だったのだけど、その根っこにあるのは学校に行きたくない、だった。学校の嫌なところを変えられないか、先生に相談しに行こうよ、と持ちかけたけれど、それは嫌らしい。他と違うことをしているのが見つかるのが嫌だと。もう、そんな年頃か。それに、先生が決めることだから変わらないと。もう、そんなシステムが見えて諦めているのか。

例えばどんなことが嫌なのか、聞いてみた。コロナ渦明けの学校から、朝の読書タイムが消えたらしい。学校全体から消えたの?、と聞いたら、学校の放送では読書タイムの放送が流れているのに、自分のクラスは、計算ドリルをしなさいと言われているのだそう。これは、本の虫みたいな、そして、ドリル的なものが苦手な、うちの人は辛かろう。この件は、学校に相談を持ちかけたら、変えられるかも、と思った。

他には、と聞いたら、ともだちとの関係の話が出てきた。大好きだった上級生が、最近学校で見かけても遊んでくれないだけじゃなく、逃げられる、のだそう。そりゃ、辛かろう。自分の方に何か原因がある心当たりはないそうだけど、私に心当たりはある。入学当初の、かわいい、かわいいって猫可愛がりしてくれてたときと、今は違うってこと(たぶん)。でも、これは、子ども同士のことだから、今の段階で、大人が介入することじゃなかろう。

そこまでで、今日、学校に登校班で行くとしたら、のタイムリミットがきた。学校のどんなところが嫌か、どんなところが変わるといいか、学校じゃないとできないことは何か、学校じゃなくてもいいことは何か、今日1日学校で見つけてきて、帰ったら一緒に考えよう、ということで送り出した。

県民投票のことも話した。

今、茨城県議会で県民投票条例案が審議されている。これまで、幾つかの県(知ってるだけでも、東京、静岡、宮城、大阪市)でも、署名収集で何万筆という必要署名を集めた上で、請求してきた権利だけど、ことごとく「否決」されてきていて、今のままでは、茨城も「正当な否決理由を見つけることは難しい」にも関わらず、可決されることはないだろう、という前評判。

でも、この権利が正当に扱われていない状況は、次の世代に渡したい代物なんだろうか。動きそうにないシステムなら、諦める? 私は、そんな大人の姿をこどもに見せたいの?。

県議会というのは(今回初めて知ったことだけど)、
1) 本会議(a):こんなことを今回の県議会では話し合います
2) 委員会に別れて審議:全体で全てのことを議論するのは難しいので、各専門委員会で話し合い、その中で委員会としての結論(採決)を一旦出します
3) 本会議(b):委員会で話し合われたことを、全体にシェアします。それを受けて、全体でも質疑応答と話し合いをした上で結論(最終採決)を出します

というのが大きな流れになっていて、建前はここに書いている通りなのだけど、実質は違うことが、大きく二つあって、

①話し合う、となっているけれども、その内容は、実は事前にかなり文字化されていて、自由に話し合う状況にないらしいこと。それなら、議会とは、セレモニー?その事前に書かれた文書を朗読する場?

②2)の委員会で話し合った内容を受けて、3)で、全体で話し合うことになっているけれども、2)の委員会採決が、3)で覆ることは、ほぼない、という状況になっていて、3)がセレモニーの中のセレモニーになっていること。

そして、さらに、12日の毎日新聞の記事によると

この2)の委員会(メインで話し合われる場)が行われる前に、会派としての態度を決定すると。(ということを、報道に乗る形で公言しているんだ!)それって、実は議会は「いらないもの」ってことにならないの?

会派の態度の選択肢として、
a) 賛成しましょう!
b) 反対しましょう!
c) 賛否は個々人の自由な熟慮と討議に任せます!
があるけど、「党議拘束」というものが出るなら、a) or b)。「党議拘束かけません」なら c) 

未来に手渡したい世界は、どんな世界? 自分の考えや決定の権利を組織に預けている世界? どうするかを、ともに考え、作る世界? 党派は18日の朝に、どんな判断をするのか、注目したい。そんな未来を決める日本の #民主主義のアップデート の最前線に茨城はいて、微力ながら、最後のあがきをしています。そのタイムリミットが、6月18日(木)の朝、委員会前の「非公開の」党の話し合いであるという「透明性のなさ」に、腹も立つし、さらに無力感を産む感じはあるけど、この「プロテクション」は、恐れの裏返しだとも思うから、恐れなくてもいい世界を、まずは目指したい。そのためにも、拡散のご協力を願いたい。

あ、こどもに話したのは、こんな込み入った話じゃないですよ。かーさんたちは、動かせないかもしれないけど、でも、動かした方がいいんじゃないかということを、諦めないで、必死でやってるってこと。それも、喧嘩じゃない方法でやってるってこと。

こどもと学校という巨大なシステム、私たちと議会という巨大なシステム、どっちもアップデートかけた方が、みんなにとっていいんじゃないかと、何とか言語化しております。光のさす方へ。

#民主主義の最適な学校
#民主主義のバージョンアップ
#茨城県議会を応援します
#私も意見陳述
#いま私にできること
#TheWayItShines

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