見出し画像

ペアトレ「上手な注目の外し方」

こんにちは。
凸凹家族と笑顔でくらす あろはる です。

少し前からペアレントトレーニングを受けています。
定期的に受講して2週間ごとに課題を提出し、振り返りをして次のステップに進みます。

今回は、「好ましくない行動を減らす」なかで、上手な注目の外し方について学びました。そこで学んだことをシェアします。



子供の行動を3種類に分ける

まずは今回の「注目を外す」の話をする前に、子供の行動を3種類に分けるお話をします。

最初に与えられた課題は子供の行動を3種類に分けるという作業でした。

①好ましい行動
②好ましくない行動
③危険な行動/許しがたい行動

ペアトレ的に行動とは、

・目に見えるもの
・聞こえるもの
・数えられるもの
・「~する」で表現できるもの

これらのことを表しています。

子供の行動を3つに分けるには、子供のことをよく観察することが必要です。
これが、日々、家事や子育て、仕事をしている場合、見落としがちなポイントでした。

わたしは、この「行動を3つに分ける」作業をやっていく中で、自分がいかに子供の行動を見ずに、こちらがやって欲しいことだけを強制する会話をしていたということに気づかされました。

行動の種類の4つ目にあげた、

・「~する」で表現できるもの

これもやってみてようやく理解できました。

例えば、「保育園に行く際に、声をかけてもなかなか準備をしない」という行動があるとします。

これを3つの行動に分類したとき、私は ②の好ましくない行動に分類しました。

でも、この書き方だと、ペアトレ的な行動に当てはまらないと言います。

ここまで読んで理由がわかった方は、素晴らしいです!
ペアトレ的な行動の見方がすでに身についているのでしょう(^^)/

何がNGかと言いますと、

「声をかけてもなかなか準備をしない」 → 「~しない」
という表現になっています。
これは親がして欲しい行動であって、子供がやっている行動ではないのです。

では、子供は何をしているかと言うと、

「好きなおもちゃで遊んでいる」
「好きな絵本を読んでいる」
「ぼーっとしている」

このような行動が、はペアトレ的に好ましくない行動の分類に入るのです。

では改めて、好ましくない行動を書き記すとこうなります。

「保育園に行く際に、声をかけても好きなおもちゃで遊んでいる」

この違い、分かりますでしょうか??

子供の行動を「~する」という表現方法であらわそうとすると、子供が普段何に興味を持っていて、どんな遊びが好きなのかに目を向けられるようになるかもしれません。

注目を外す

さて前置きが長くなりましたが、今回は、好ましくない行動を減らすやり方として、「注目を外す」ということを学びました。

注目を外すとはどういうことかというと、

「注目を取り去って、好ましい行動が出てくることを待つこと」

つまりは、ひたすら待つのです!!

これは言葉で書くのは簡単ですが、実際のところはどうすればいいのか?私も受講中に疑問がいくつも湧いて質問を重ね、ロールプレイングを繰り返すことで腹落ちすることができました。

ただ、注目を外す時に注意点があります。

子供の存在そのものを注目から外してしまうと、ネグレクトという虐待に繋がってしまいます。

なので、あくまでも、「行動」から注目を外すという手法を取ります。

例えば、我が家のケースですと、

食事中に次男が立って歩くことが多く、好ましくない行動の筆頭に上がっていました。

ロープレの中で、私が普段やっていることを再現しました。

次男が席を立つ

すかさず、「〇〇(次男の名前)、立って歩かないで、座ろうね」と声をかける

次男は立ったまま歌ったり、恐竜のマネをしたりとご機嫌に動き回る

「〇〇~!!、座ってねー!」

ようやく、座るがまた席を立つ


先生が示してくださったのがこんなやり取りです。

次男が席を立つ

次男の行動は見て見ぬふりをして食事を続ける(注目を外す)

次男は立ったまま歌ったり、恐竜のマネをしたりとご機嫌に動き回る

座って食べている別の兄弟に向って、「今日のお野菜おいしいね~」と声かける(注目を外す)

次男が座る

「〇〇、座ってくれてありがとう♪このお野菜おいしいんだよ~」

この違い分かりますでしょうか?
やって欲しくない行動に対して、その行動を止めるような声かけをするのは逆効果というのがペアトレ的な考え方です。

子供たちは、注目をすることで、この行動をすれば、「お母さんは自分の方を向いてくれる」と学習するようです。

徹底的にやる

注目を外すと、子供は自分に注意を向けさせようと、一時的にその行動をエスカレートさせると言われています。

そのため、「注目を外す」という作業は、徹底的にやることに意味があるのです。

徹底的にしない「注目を外す」をやってしまうと、かえってその行動を増やすことになってしまいます。

そのため、親側も根気が必要です。
注目を外す行動は、好ましくない行動に分けた行動の中から、2つから3つほどに絞って課題を進めます。

・注目を外した行動は何か?
・どのように注目を外したのか?(雑誌を読み続けた、家事をしたなど)
・注目を外した後で親が肯定的に注目した子供の行動は何か?
・どのような肯定的な注目を与えたのか?

このような項目を埋めることによって好ましくない行動を減らすアプローチを続けます。

注目を外すコツ

注目を外すにはいくつかコツがあります。

①タイミング
 好ましくない行動が始まったらすぐに注目を外す

②視線・体
 子供と視線を合わせない
 ただし、子供の行動に注目していないこと興味がないことは表面上に示す
 すぐに褒められるように視界には入れておく

③メッセージ(表情・態度・言葉・感情)
 普通で無関心な態度・表情
 何か他のことをして自分の感情をコントロールする
 NG)ため息・怒っている素振り

④肯定的な注目の準備をする
 好ましくない行動が止まったらすかさず肯定的な注目をする
 子供が好ましくない行動をやめ好ましい行動を始めるのをそちらの顔でじっと観察して待つ

次回のペアトレ受講まで私もこの課題に取り込み中です。

毎回ご一緒する親御さんを含め、子供の行動で悩んでいる状況は10家族あれば10通り。
皆さん日々忙しい中、子育てに向き合っている姿に、私一人ではないんだなという心強さを感じています。


ペアトレについて、また機会があれば投稿します(^^)/

あろはる




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?