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2020年3月の記事一覧
同じように生きてる
ひとがどんなに惑っても
鳥は飛んでいる
花は咲いている
虫は湧いている
ひとがどんなに怖れても
月は満ちて欠け
波は寄せて引き
陽は昇りまた堕ちて
この星の自然の
揺蕩ういのちの流れが
私という名の自然の中でも
同じように巡っている
一瞬とて休むことなく
そのことを
お忘れなく、私
恐れの暖簾をひょいとくぐれば
恐れの向こうに、なにがある?
愛がある。
大切なひとがいる。
失いたくないものがある。
生きて生きて、
創造したいじぶんがいる。
だから、恐い。
いま
恐れを感じているじぶんの
いのちの脈動に耳を澄ます
まだ起きていない未来ではなく
哀しみにくれた過去ではなく
今生きている息をしている
じぶんの、誰かの、木々の空の
いのちに目を向ける。抱きしめる。
その上で